CIT破綻? - 景気底打ち何所吹く風ぞ
何とか首の皮1枚で繋がれていた米ノンバンク大手CITが、遂に破綻しそうです。
関係筋は、債券保有者からの同案への合意が十分得られなかった場合、CITは破産裁判所を通じた再建を模索する可能性があるとしている。WSJによると、CITが連邦破産法11条の適用を申請した場合、米史上最大規模の破産の1つとなる見通し。
>>米CIT、債務削減に向け債務交換案を準備=WSJ
今まで穏健な債権者に支えられて何とか生き伸びてきましたが、今度こそ駄目そう。
規模の大きいCITが破綻すれば、その余波はかなりのものになるのは容易に想像がつきます。
理経済:米CIT問題と日本のノンバンク問題③ - 総量規制とサラ金難民
最近株価は上昇傾向、資金の流動性も出ており、各国の中央銀行や政府は景気は底打ちした的なことを言っています。
しかし末端の企業と繋がっているCITが苦しいのは、つまりそれが答えだと言うことでしょう。
即ち、値を飛ばしているのは大企業だけで、中小企業までその恩恵が伝わっていないと言うことです。
どこかで見たような光景ですね。
相変わらず地銀がばたばた潰れており、FDICも資金が底をつきかけています。
預金保護のためのFDICの基金は、1年前の450億ドルから104億ドルまで減少している。ジョージアン・バンクの破たん処理で、さらに8億9200万ドルの支出が見込まれる。 FDICは基金増額のため、財務省からの借り入れなどを検討している。
>>米ジョージアン・バンクが破たん 年初来95行目
やはり最終的には雇用が回復し、末端の消費者にお金が回るようになってこそ、景気が回復に向かうと思います。
雇用の悪化が見込まれる現段階では、まだまだ底は打っていないと思います。
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