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質より量の時代 - エイサーが世界2位へ

台湾系PCメーカーAcerが、Dellを抜き去り、世界第2位浮上しました。

第3・四半期の世界のパソコン出荷台数はセクターの回復に伴い、前年同期比2.3%増加した。また、台湾のエイサーが市場シェアの世界ランキングで米デルに代わり2位の座を獲得した
>>パソコンの世界シェア、エイサーがデル抜き2位に=IDC

PCの世界シェア(3Q09)

REUTERS:PC Shipments Rise 2.3% as HP Recaptures Lead In U.S. And Acer Moves Ahead Of Dell Worldwide, According to IDC

以前「ヒューレットパッカードを抜く!」と豪語していましたが、そこまでは行かなかったようです。
しかし、首位にまた一歩近づいたわけですから、十分合格点ですね。
低価格路線が功を奏したようです。
それにしても、日本の08年度PC販売台数が1300万台ですから、エイサーやヒューレットパッカードはわずか3ヶ月で日本の1年分とほぼ同数程度を生産しているとは驚きです。

理経済:エイサーのパソコンが欲しい

金融危機の影響も勿論有るでしょうが、新興国が台頭している今、世界は質より量、より安くがモットーになっているような気がします。

以前紹介しましたが、「マズローの欲求段階説」によると欲求はより下位のものを先に満たそうとする傾向が有ります。
安全性AAAでハイブリッドな車も良いですが、そもそも車を持っていない人から見れば安くて自分達にも手が届く激安自動車"ナノ"やスズキのバイクの方がありがたいんですね。

理経済:新興国の台頭 - 満足度から見る中間層の富裕化

世界は日本人より日本人で無い人のほうが多いです。
車に乗れる人より乗れない人の方が多いです。
3食食べられる人よりそもそも食事が出来ない人のほうが多いです。

↑データ的にはちょっと古いです。

そう考えれば、まずは物を手に入れたいと思うでしょう。
世界はまずは量を求めているようです。

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