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金の動向 - 生産量と埋蔵量

最近(Gold)が賑わっています。
今まで頭打ちだったのですが、ここ最近上値を狙っています。

以前金価格について「金の低迷はちょっと短すぎる」と述べましたが、あれから随分経ち熱気もかなり抜けた為、上昇の余地は有りそうです。
ここ6ヶ月のパフォーマンスは随分悪かったですからね。

理経済:金の価格が心配

↓青は金連動型ETF(SPDR Gold Shares)、赤はダウ平均です。

Gld

さて、特に買う予定もないのですが、また興味が沸いたので色々調べてみました。
私の中では金と言えば南アフリカなのですが、最近では一概には言えないようです。
埋蔵量は確かに南アフリカが首位なのですが、生産量については豪、中、ペルーがシェアを伸ばしているようで、もうすぐオーストラリアが南アフリカを抜かすようです。

世界の金生産量とオーストラリアのシェアの推移

JOGMEC:オーストラリアの金事情 2007(1)

元々南アフリカでは金が取れた為、随分長い間南アに頼っていたようです。
しかしその性で、地表近くの金鉱床は枯れてしまい、現在では深部を漁っているようです。
資料下方の埋蔵量推移を見ると、あからさまに下落しています。

主要産金国の金埋蔵量の推移

深部に有ると言うことは、採掘にお金がかかると言うことです。
生産量も減るわけです。

また、1999年~2003年の大幅激減はこの時期、金会社が生産を縮小したからのようです。
元々採掘コストがじり高だったのに加え、金価格が01年2月を底にして低迷していました。
この為の縮小、合併で生産量が絞られたようです。

J-STAGE:世界のベースメタル企業の探鉱動向 PDF

続く…
理経済:金の動向② - 金とインドネシア

ちなみに、他資源の情報も見つけました。
経済産業省:レアメタル要注視10鉱種の需給の現状について PDF

こうやって見ると、プラチナは装飾品としてより、ハイブリッドカーの触媒としての需要の方が大きいんですね。

それにしても、官僚支配脱却にはこういった資料が読めないといけないわけですから、政治家も大変ですね。

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コメント

金はドルに比べ供給量が限られていますから有望かもしれませんね。
また金に関しては 豊島 逸夫 氏がおすすめです。
http://www.amazon.co.jp/%E9%87%91%E3%82%92%E9%80%9A%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%80-%E8%B1%8A%E5%B3%B6-%E9%80%B8%E5%A4%AB/dp/4532353386
この本は"絶対に~","確実に~"などのような胡散臭さがなくていいです。金について冷静かつ客観的な考察がされています。
http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/index.html
http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/list.html
http://blog.nikkeibp.co.jp/money/gold/toshima/

投稿: soros | 2009年9月20日 (日) 20時58分

豊島さんの本は読んだことが無いので、今度読んでみます。
読んだのは副島さんのですかね。

>胡散臭さ
過去の賢人達の格言はとっても役に立ちます。
個別の商品は時代によってドンドン変わるので、
役に立ちそうで最後にはここに戻ってくると思います。

人間は進歩しないんですね。

投稿: なる | 2009年9月21日 (月) 23時37分

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