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2009年9月

ゲーム機化が進むiPhone - ソフト開発の開放と値下げ

iPhoneの、ゲーム機としての価値が急上昇しています。

携帯電話「iPhone(アイフォーン)」や「iPodタッチ」向けにゲームや健康、ビジネスなどのソフトを販売する「アップストア」のダウンロード(取り込み)本数が20億本を超えたと発表した。
>>アップル、iPhoneなど向けのソフト取り込み20億本

以前、iPhoneのゲーム機化はもっと遅くなるだろうと述べましたが、思ったより早く"ゲーム機iPhone"が登場したようです。
今回はこの原因について反省します。

理経済:iphoneのゲーム機化はまだ遠いのでは?

予想をしてから6ヶ月、あれから色んなことが有りました。
大きなニュースは3GSの発売と3Gの大幅値下げです。
また、3GSの発売に合わせてOS3.0が公開されました。

当時の3G用OS2.0台はバグだらけの上に使い難い機種でした。
赤外線が無い為アドレス交換も手打ち、すぐフリーズする、コピーが出来ないなど散々でした。
しかも値段が8Gモデルで4万円位だったので、持っている人も限られていました。

しかし、ソフト開発の開放により簡単なアドレス交換が出来るようになったようですし、OSの改善でフリーズも少なくなりました。
お値段も1万円台にまで下がり、持っている人も多く見かけるようになりました。
私の機種代は後20回ぐらい残ってますil||li _| ̄|○ il||li

結論として、値下げによる台数拡大、パイの拡大と開放によるソフト開発競争の活性化によって、私の予想以上にゲーム機化が進んだものと考えます。

台数が増えたことで、ネットワーク外部性が強く働くようになったんですね。
3GSの発売よりも、3Gの値下げが全体に弾みをつけたものと考えられます。
う~ん、これこそ予想外です。
予想精度を上げないといけませんな。

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ナノの中古品 - 格安自動車なのにプレミアが

先日、世界の自動車市場について書いたので、車についてちょっとだけ。
今の自動車会社(自動車だけではありませんが)は如何に新興国市場で高シェアを取るかにかかっています。
問題なのは現地企業です。

現地の人にとって、現地企業の製品は「国産」ですから、それなりに思い入れはあるでしょう。
そこに加えて品質もじり高となると、外資系にとってはかなり厄介です。

そんな中格安自動車のナノが、中古自動車市場で話題です。

タタ・モーターズの低価格小型自動車、「ナノ」が中古車市場で取引されている。最初の引渡しが行われて2カ月しかたっていない。取引額は、定価から18-20%、2万5千-3万5千ルピーほど高いという。納入までの期間の長さと販売台数が限定されていることが要因だ。
>>【インド】タタ・ナノ、中古車市場でプレミアムで取引

1台2500$の格安自動車なのにプレミアって。
まあ追加5万円位なので、早く手に入ると思えばいいんですかね。
プリウスでも似たようなことが有りましたが、タタの場合、工場を持たないが少ないので事情が違います

トヨタは経営陣の判断ミスですが、タタは資本力と時間の不足です。
今後工場の拡大に伴って、プレミアを解消するほど売れるようになりそうです。
それまでに道路が設備されていると、先行き安心なのですが。

新興国企業の動向は今後も目が話せません。

ついでに、件の現代自動車が、インドに自動車学校を開設するそうです。
昔、日本郵船がフィリピンで商船学校を作っていましたが、新興市場や低賃金な労働力を狙う企業たちの、強かな戦略が見え隠れしています。

日本郵船:2005年のニュースリリース
インド新聞:【インド】ヒュンダイ、社会貢献活動で自動車学校を開設

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世界シェアの推移 - 現実の壁

この前、日経新聞の出版する、業界地図を買いました。
正直かなりショックな内容です。

日経業界地図 2010年版
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多くの業界比較本は国内シェアしか見ていないのですが、これは3割位は海外シェアや世界の大企業について触れています。
そもそも何故、このグローバル化社会の中で世界レベルの比較本が無いのか疑問なのですが、取り合えずこれで何とかなります。

ショックだったのは、題名にあるとおり世界シェアが凄い勢いで落ちていると言うことです。
以前も述べたとおり、日欧米以外の国のコストレベルや技術水準が上がっているようです。

つまり、今までは日本が「高いけど良いもの」を作ることで世界的な地位を維持していましたが、他国が「安いけど良いもの」を作れるようになっているわけです。
今までは「安かろう悪かろう」だったのに。

理経済:技術の世界水準は確実に上がっている

例えばこちらはロイターが公表した自動車の世界販売台数です。

自動車の世界販売台数

ロイター:特集 自動車産業の未来

欧米系自動車メーカーが大幅に販売台数を落とす中、アジア系メーカーが健闘しております。
特に韓国の現代(ヒュンダイ、現地読みはヒュンデ)自動車は5.0%と大幅に伸びています

買収合併などで、去年の業界地図のデータと今年のものは随分ずれていますが、現代が日系メーカーが抜かれたのは04年頃のようです。
当時、日産の2/3程しかなかった販売台数は1割程上回っています。

日本のお家芸だった太陽電池についても、生産量(エネルギーベース)が伸び悩み、順位を落としています。
日本首位のシャープは、ドイツのQセルズ、米国のファーストソーラー、中国のサンテックパワーについで4位になってしまいました。

理経済:サンテックがソーラーパネル生産首位に
我が家に太陽光発電を:2008年太陽電池生産ランキング

ネットなどでは中韓そのものや製品を蔑むような発言をよく聞きますが、現実はドンドン先に進んでいるようです。
自分達が思っているほど、今の日本は磐石ではありません。
この壁を乗り越えてこそ、次が開けるでしょう。

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シルク・ドゥ・ソレイユを見てきました

先日、友人に誘われて話題のシルク・ドゥ・ソレイユを見てきました。
今回はその感想をば。
シルクドゥソレイユとは一種のサーカスです。
結構話題になっているので、検索すると色々出てきます。
以前ガイアの夜明けでやっていた関係で、1回見てみたいと思っていました。
ついでに、アニメで似たようなのが前からやっていたので、そういう面でも興味があります。

当日、舞浜の駅にからグルグル迷いながら劇場に着きました。
駅からは結構離れている上に、後から増設した為一階に二階にまた一階にと、かなり迷いました。
劇場には人が集まっており、席もほぼ埋まっていました

一応ジャンル的にはサーカスなのですが、オペラやミュージカル的な要素が多いらしく、劇中でも高い声で歌う人や音楽を奏でる人もいました。
ストーリー性のあるサーカスとの事です。

シルクドゥソレイユ:コンセプト

結論から言いますと、機会があれば一度見ることをお勧めします。
ただし、2回目は…、彼女にせがまれたらですかね、いないけど。
ちなみに演目を解説したブログも有りますので、興味のある方はどうぞ(ネタバレ注意)

迷宮庭園:シルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』感想。

技術的には非常に凄いです
綱渡りにせよ歌にせよ、とても難しそうな演技をこなしていました。
しかし、肝心のストーリー性がよく分からなかったというのが感想です。

私の感受性が低いが低いからかもしれませんが、ちょっと理解できず、全体的に技術力に頼った演技に思えました。
個人的には「技術に裏づけされた演技」を期待して行ったのですが、ちょっと残念。
技術だけならボリショイでも安田でも同レベルのものを見られるでしょう。

劇の冒頭にピエロが本の中に入っていくのですが、だったら実際の童話などを織り交ぜればもっと明確なストーリー性を出せばもっと良かったと思います。
オリエンタルランドでやってるんですから、綱渡りにピーターパン混ぜるとか、魔法使いとアラジンを混ぜるとかすればよかったのかなと思いました。

まあ、ネズミーマウスはお客に夢を売る一方で、提携会社には現実を教えている会社ですからね。
オリエンタルランドがディズニーに支払うロイヤリティー(特許使用料)は年10%だそうです。

オリエンタルランドは、テーマパーク事業では入場料・利用料収入の10%、パーク内で運営される物販・飲食事業収入(敷地面積の1/2に適用)の5%ロイヤリティとしてディズニー社に支払う契約となっている。
>>株式会社立地評価研究所:レジャー業界レポート

ぼっ…、け、結構なお値段ですね。
普通は5%程度で、かなり凄い特許でも10%近くだそうです。

有限会社ティーエルオー:特許関連のQ&A

オリエンタルランドの経常利益率は10.0%ですから、本来なら20%も取れるぐらいの客単価の高いビジネスをしているんですね。
当然そのツケは顧客に回ってきます。
お客達は満足しているようなのでいいのですが、夢を現金で買っているんですね。
宝くじと同じで夢を買うには何かを貢がねばならないようです。

シルクが使わなかったのはそういう背景があるのかもしれません。
いずれにせよ構成作家が変わらない限り、私は自発的に見に行くことは無さそうです。

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格付け機関の糾弾 - 鵜呑みは厳禁

前々から問題になっていましたが、遂にと言うかやっとというか、議会で問題になっているようです。

格付け会社は2007年に米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンを裏付けとした債券の市場が崩壊する前に、不当に最高格付けを適用していたとして、ドッド上院銀行委員長ら議員や投資家から批判を浴びている。
>>格付け会社:債券評価での役割を米議会が追求へ-24日に下院公聴会

以前も年金基金が格付け会社に切れて訴えたり、どこかのブログで「格付け機関を格付する機関が必要」(なんだそりゃ)と言われたりしていました。
元々構造的に格付け機関は"お客"である企業にへコヘコせざるを得ません
こうなるのは自明の理だったのかもしれません。

理経済:うp主の情報源 格付け会社編
理経済:格付け機関 vs 年金基金

幸い彼らが糾弾されたおかげで、暫くは死亡債に高格付けが付与されることは無いようです。
怖いのはほとぼりが冷めた後に、死亡債カタストロフィー債等の債券(自然債とでも言うべきですかね?)が再び高格付けになることです。

何れにせよ、"偉い人"の言葉を鵜呑みにして思考停止すると、ろくなことが無いということを憶えておくことをお勧めします。
最後には"自己責任"で片付けられるのが関の山ですし。

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コピペルナー

この前テレビを見ていて面白い商品を知りました。
その名も「コピペルナー」。
名前の通り、コピー&貼り付け(ペースト)を発見する為のツールです。

Photo

AERA:学生よ、コピペるなー

なんでも、コピペした部分が赤字で表示されるそうです。
ワードの文章など、人間の目ではよく分からないのですが、PCにはしっかり記録が残っているんですね。

コピペ問題は教師にとっては頭が痛い問題らしく、結構ぼやいていました。
私も最近まで学生だったので、特にテスト前やレポート締切日前はその手のノートや情報が飛び交っているのをよく見ます。
特に理系は問題を解いてレポートに書く場合が多く、コピペが取っても簡単です。
時にはレポートがネット上で売り買いされる時もあるとか。

理経済:レポートを売買できるサイトがあった・・・

現段階ではコピペの判断は難しく、涙ぐましい対策を立てているようです。
例えば、レポートの提出をワードやエクセルで行わせ、その作成日時と更新日時を見るとか。

この方法だと学生も油断しやすく、レポートをまるまるコピーする等をします。
そうすると作成日時と更新日時が殆ど一致してしまい、ばれる事もあるとか。
以前聞いたのはA4四ページを5分で作成したものが有ったとか。

でもこの程度で見つかるものは氷山の一角です。
また、学生だけが焦点になっていますが、会社でもまあそれなりにコピペしているようです。
議員や省庁がコピペで報告書を作るくらいですから、別に学生だけの話ではないのですね。

J-CAST:国交省、コピペ報告書に1億円 そりゃあ税金足らなくなるわ…

それを解決しうる凄い技術ですね。
一体どんな仕組みなんですかね。

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咽元過ぎれば熱さを忘れる おまけ - 怒りの原因

前回、死亡債のからくりについて述べました。
私は正直この状況に怒りを覚えているのですが、今回はその理由について一言。

理経済:咽元過ぎれば熱さを忘れる③ - 死亡債の価格変動要因

さて、前回死亡債について「保険会社の財政状態で、死亡債の価格は急変する」と言いました。
死亡債の営業トークは「死亡率は一定だから安定的な収入が得られる」ですが、本質的に死亡債と死亡率は大した関連性が無いのです。
少なくとも死亡債価格の決定権はありません。

問題は、おそらく営業している会社も、それを聞いている投資家や保険会社も、半数ぐらいはこの落とし穴に気付いているであろうと言うことです。
残りの半数は気付いていないでしょうが。

彼らは高給取りだけあって、学歴も洞察力も高いのでしょう。
金融の仕事もしていない私が気付くようなことを、彼らが分かっていないとは考え難いです。
おそらく彼らは商品の良さではなく、バブルになる事を予見して投資を考えているのだと思います。
私は結果が見えているのにその行いを止めない彼らに怒りを感じます。

資本主義は往々にして「やった者勝ち」になりがちです。
資本主義を一言でいうと、「最小の投資で最大の利益を」ですから、その後の展開は考慮に含まれません。

たとえ投資で損しても、最後には会社が尻を拭きます。
場合によっては国民が拭いてくれます。
一方で、大儲けすれば給料が上がります。
そして貰った給料は、その後大損をして会社を首になっても、返却する必要がありません。

ですから、ヘッジファンドのマネージャーや銀行の投資顧問は高いリスクを取った方がいいわけです。
長く居れれば高額年金まで貰えますしね。

私の投資成績で考えると、08年3月~08年9月までは、デカップリング論の追い風で、大幅にベンチマーク(基準値)を上回っていました。
年収1億円コースです。
しかし、09年2月~は為替調整抜きだとかなり低迷しています。
首候補です。

理経済:8月のリターン

元々私の保有銘柄は新興国銘柄が多く、全体的に変動率が高いです。
ですから、一時的な浮き沈みが激しいです。
しかし、好調な間は高い給料が保証され、2月に追い出されても多額の貯蓄が残ります。
暫く景気が上向くのを待って、それから就職活動すれば良いでしょう。
米国の場合は失業保険も貰えるようですし。

労働政策研究・研修機構:データブック国際労働比較2009:第4-8表 失業保険制度 PDF

ですからなおの事「やった者勝ち」になるわけです。
結果的に見れば、個々のトレーダーにとってはバブルになってくれた方が都合がいいわけです。
特にバブルの中心となる金融商品は、ベンチマークを大きく凌駕するでしょう。
この間に高給を貰い、バブルが長く大きくなる事を祈ればいいのです。

より都合よくこの状況を利用する為には、バブルに成りそうな商品をいち早く察知し、波に乗っかることです。
ギャンブルと違い、勝っている時には貰える物が貰え、負けても放り出されるだけです。
勝っている間に降りられれば万々歳です。
ですから彼らは、欠陥があると分かっていてもそれに投資をしたがるわけです。

加えて、欠陥を理解し警鐘を鳴らす善良な投資家も、リターンが下がれば出資せざるを得なくなります。
彼らはバブルの発生期に給料を貰えず、バブル中に「駄目な奴」として首になります
事実上長期投資なんて、他人から後ろ指を刺されない、個人投資家にしか出来ないのです。

この死亡債も随分注目が集まっており、既に大手機関投資家が群がっているとか。
これにヘッジファンドや個人投資家を群がらせるように仕向ければ、最初に投資している彼らは大儲けです。
仕向けるのは雑誌やテレビやアナリストレポートを使えば簡単に出来ます。
ここに善良な投資家も加わり市場は賑わいます。

マネーゲームとはこうして熟成されるのです。
何が起こるかも何故起こるのかも分かっていながら、私達はそれに付き合わされる破目になります。
例え投資をしていなくても、税金や景気によって。
ここに怒りを覚えます。

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咽元過ぎれば熱さを忘れる③ - 死亡債の価格変動要因

さて、今回は死亡債なるものの本質について考えます。
本当は前回書くつもりだったのですが、長くなってしまって。

理経済:咽元過ぎれば熱さを忘れる - 人間は学習しない動物
理経済:咽元過ぎれば熱さを忘れる② - AIGの悲劇

前回、AIGの過去の事例から、CDSと言う保険商品の顛末について書きました。
CDSはまだ企業倒産が本格的ではなかった時に、既に大幅な下落、信用不安が起こっていました。

私は死亡債でも同様のことが起こると考えています。
即ち死亡率の増減に関わらず、保険会社の財政状態で、死亡債の価格は急変すると言うことです。

人は死んだら何も残りません。
精々骨と皮だけです。
死体そのものに価値なんてありません。

私も祖父や曾祖母の葬儀に立ち会いましたが、死体というものはそれだけで気持が悪いものです。
生前は仲良く遊んだりもしたのですが、通夜で死体の唇を拭いた時は、なんとも言い難い気分になりました。

葬儀が終わり火葬を済ませると、お骨を骨壷に詰めました。
私を含む遺族は故人との思い出があるため、お骨も丁寧に扱いました。
すべての骨を詰めるのも手間なので、2人で1本詰めたら後は火葬場の人に頼んだわけですが、結構ぞんざいにバリバリ入れていました。
箸で砕いてたし…

人の死体そのものに価値なんてありません
少なくとも取引所や証券会社のような仲介業が、売買の仲介をするような事は無いでしょう。
当たり前ですが、故人の身内で無い限り、金銭的な値段は付けられないのです。

投資家が目をつけているのは、あくまで保険金です。
という事は、詰る所保険会社が保険金を払えないとなれば、死亡債の価格はCDS同様乱高下する事になります
AIGの時と同じです。

死亡率が一定でも保険会社の収益が一定とは限りません。
死亡は保険金支払いの引き金でしかないのです

昔から保険業は何らかの形で投資を行っています。
当時は債券が多かったそうですが、最近では結構株式やその他デリバティブにも投資しているようですから、ベア・スターンズ等のようにある日突然「傘下のヘッジファンドがヤバイ」とかで格下げや信用不安に繋がったりする可能性は、大いに有ります。

保険会社の格付は結構甘いようで、全体的に高いです。
ある日AAがいきなりBBになったら、確実に問題になります。

また、状況が不透明になる可能性が高いです。

サブプライム問題では、その一因として対象数の多さが有ります。
一般の会社と違い個々の情報が不足している上に、サブプライム層の世帯数は5000万世帯に上ります。
これを管理するのは大変なことです。

しかし、死亡債の対象となる人の数は、アメリカだけで3億人、EUだけで5億人です。
しかも1人の人が複数の保険に入るなんてザラですから、対象となる保険件数は5000万どころでは済みません。
これを一元管理するなんて不可能です。
格付け機関も悩んでしまい、サブプライムローンの時と同様、甘い格付を付与するでしょう。

また、死亡債と言う名前の性で生命保険の話題しか出ませんが、保険の種類は山ほど有ります。
前述の通り、死亡は引き金でしかないわけですから、別の引き金に挿げ替えてもいいわけです。

ですから、「ガン保険債」とか「成人病債」とか死亡債からの派生商品が大量に出回るでしょう。
こういった商品は、発生率は一定でも、新薬の開発等で変化が有りますから、死亡債と比べて変動し易いでしょう。

こういったものが複雑に絡めば絡むほど、どの保険会社がどれだけ絡んでいるのか不透明になります
一箇所の保険会社の破綻や財政難が、全体に大きく波及するのは免れないでしょう。

結局、世界はたったの一年で、あの大騒動を忘れてしまいました。
本来教訓から学べるはずの事も、すっかり忘れてしまい、再び同じ道を進んでいるようです。

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金の動向② - 金とインドネシア

前回、金の生産量と埋蔵量の推移を見ました。
今回は採掘コストの方を見てみましょう。
かなり特徴的な値が出ています。

理経済:金の動向 - 生産量と埋蔵量

さて、採掘コストについてですが、これもグラフを見ると面白いことが分かります。

主要産金国の金生産コストの比較

JOGMEC:オーストラリアの金事情 2007(1)

上に行くほどコスト増、下に行くほど副次収入によるコスト減になります。
これ等の総額が1オンス(oz)あたりのトータルコストになります。

南アフリカは採掘コストが高く、オーストラリアは低いことから、資源の枯渇度合いが想像できます
また、製錬コストが南アは低いので、質が良い、或いは含有率が高いのでしょう。

しかし、そんなことを忘れてしまうくらいインドネシアが目を引きます。
上述の通り、下にいくほど副次収入が多いことになるわけですから、インドネシアは金を掘ったときに一緒に出てくる銅のおかげで、採算度外視で掘ることが出来るわけです。

インドネシア銅生産量世界第6位と、比較的高いです。
そもそもの銅の需要も、安価であることが追い風となり、上々です。
電線、鍋等の生活用品、電子機器などなど、生活に近い製品で今でもよく使われています。

そう考えると、資源国としてのインドネシアの台頭も期待されそうです。
最近では"チャインドネシア"なる構想が持ち上がっているそうです。
あそこは人口も多く、労働力も安いですからね。

世界四季報:チャインドネシア

そういえば鉄鋼最大手のアルセロール・ミタルのミタル・スチールも、インドネシアで創業してましたね。
そういう事象が起こり易い環境なんでしょうね。

なお、インドネシアの資源系企業としてはこんなのが有ります。

PT Bumi Resources Tbk
PT Antam

資源について:インドネシアの資源企業一覧

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金の動向 - 生産量と埋蔵量

最近(Gold)が賑わっています。
今まで頭打ちだったのですが、ここ最近上値を狙っています。

以前金価格について「金の低迷はちょっと短すぎる」と述べましたが、あれから随分経ち熱気もかなり抜けた為、上昇の余地は有りそうです。
ここ6ヶ月のパフォーマンスは随分悪かったですからね。

理経済:金の価格が心配

↓青は金連動型ETF(SPDR Gold Shares)、赤はダウ平均です。

Gld

さて、特に買う予定もないのですが、また興味が沸いたので色々調べてみました。
私の中では金と言えば南アフリカなのですが、最近では一概には言えないようです。
埋蔵量は確かに南アフリカが首位なのですが、生産量については豪、中、ペルーがシェアを伸ばしているようで、もうすぐオーストラリアが南アフリカを抜かすようです。

世界の金生産量とオーストラリアのシェアの推移

JOGMEC:オーストラリアの金事情 2007(1)

元々南アフリカでは金が取れた為、随分長い間南アに頼っていたようです。
しかしその性で、地表近くの金鉱床は枯れてしまい、現在では深部を漁っているようです。
資料下方の埋蔵量推移を見ると、あからさまに下落しています。

主要産金国の金埋蔵量の推移

深部に有ると言うことは、採掘にお金がかかると言うことです。
生産量も減るわけです。

また、1999年~2003年の大幅激減はこの時期、金会社が生産を縮小したからのようです。
元々採掘コストがじり高だったのに加え、金価格が01年2月を底にして低迷していました。
この為の縮小、合併で生産量が絞られたようです。

J-STAGE:世界のベースメタル企業の探鉱動向 PDF

続く…
理経済:金の動向② - 金とインドネシア

ちなみに、他資源の情報も見つけました。
経済産業省:レアメタル要注視10鉱種の需給の現状について PDF

こうやって見ると、プラチナは装飾品としてより、ハイブリッドカーの触媒としての需要の方が大きいんですね。

それにしても、官僚支配脱却にはこういった資料が読めないといけないわけですから、政治家も大変ですね。

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咽元過ぎれば熱さを忘れる② - AIGの悲劇

前回、死亡債と言う金融商品が俄かに活気付いていると言うお話をしました。
何でも、「死亡率は一定だから安定的な収入が得られる」との事ですが、多分そんなことはありません。
今回はその理由(の前座)についてです。

理経済:咽元過ぎれば熱さを忘れる - 人間は学習しない動物

それを知る為に、一年前にAIGという世界的な保険会社に起こった悲劇を思い出してみましょう。
凡そ一年前、あるニュースが世界を駆け巡りました。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が12日、AIG格下げの可能性を明らかにしたことで、AIGは対応策を迫られた。先月の規制当局への報告によると、格下げされた場合145億ドルの追加担保差し入れが求められるという。
>>米AIGが資金不足に直面、PEとの交渉不調でFRBに異例の支援要請(08/09/15)

これ等のニュースにより、08年9月11日には1株351$(分割調整済み)だったのが15日には95$まで激減しました。

Aig

当時500億$以上あった時価総額は、一気に100億$超になってしまいました。
当然株主は大損、加えて本来支払いが保証されているはずの債権者(保険加入者含む)まで、本当に払われるのか怪しくなりました
社債等を持っている投資家達は敏感に反応しました。
契約破棄されるかもしれないと、売りまくりました。

信用取引の証拠金と似ていて、資産を担保に借金をしていれば、その資産価格が下がれば何らかの形で穴埋めが必要です。
日本もバブル崩壊後の地価下落で、多くの企業が同じ事をしたようです。

賃貸オーナー・ナビ:アパート経営の環境-1 土地神話の崩壊

債権の価値下落で、AIGは1兆5000億円という多額の追加資金を要求されそうになりました。
こうなると悪い噂が別の悪い噂を呼び、一気に会社が傾きました。

そこで問題になったのはCDSと言う"保険債務"です。

世界四季報:CDS市場規模

前述の通り、会社が倒産すれば保険料が支払われなくなる可能性が大きいです。
しかもAIGの保有していたCDSは4000億$だそうで、破綻すれば業界に1800億ドルの損失を与える可能性が有りました。

Bloomnerg:AIG:政府管理下に-株主価値は喪失との懸念で株価一時44%安

結局FRBやアメリカ政府から多額の資本注入を受けることで何とかなりました。

ここで問題になるのは騒動の登場人物です。
主演はAIG、キーマンはFRB、保険の加入者は腋役、基脇役です。
債権者はAIGの悪い噂を聞きつけ、それらを売っぱらいました。
しかし、この段階で保険加入者が多額の保険料を受け取ったわけではありません

最終的にAIGは10兆円近くをCDS保険料として支払ったわけですが、この段階ではまだリーマン破綻と前後しており、支払も多くなかったのでしょう。
この騒動は悪い噂で浮き足立ったウォール街が作り上げたもので、保険料の支払が急激に増えて傾いたわけではないわけです。

続く・・・(;´Д`)ウウッ…

理経済:咽元過ぎれば熱さを忘れる③ - 死亡債の価格変動要因

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鳩山新内閣結成

話題の鳩山内閣の顔ぶれが出揃いました。
まあ事前の予想通りというか、どこかで見た顔ばかりです。
当たり前ですね、皆国会議員だし。

鳩山由紀夫首相は16日夕、首相官邸で就任後初の記者会見に臨み、新政権の目標について「とことん国民の皆さんのための政治を作る。
>>鳩山内閣の顔ぶれ

私なるとしましては、やはり経済、金融関係の閣僚が気になります。
元財務官僚だった藤井新財務大臣はいいとして亀井に金融担当大臣なんて務まるのかな

自民党への当てつけなのか、かつて竹中さんがいたポストに、「小泉総理の息子のような存在」であるホリエモンを破った亀井氏を当てるとは。
しかもいきなり銀行貸出について爆弾発言までしてしまい、先が思いやられます。

「金融機関による『貸しはがし』が激しいので、3年程度、(中小零細企業に対する)返済を猶予することを実施したい」と述べ、返済猶予制度(モラトリアム)の導入を検討する考えを示した。
>>亀井氏「中小企業の返済3年猶予」導入検討

メガバンクとかは体力があるのでいいのですが、地銀は青色吐息で、合併合併で凌いでいます。
まあ、貸し渋っているくせにサブプライムローンを買い込み大損しているくらいですから、何とかなるとは思いますし、そもそも貸し渋ってるんだから何所まで影響があるのかは謎ですが。

藤井さんの円高容認発言は実際その通りなのでいいんですけど、亀井氏はちょっと心配です。

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咽元過ぎれば熱さを忘れる - 人間は学習しない動物

よく言われる事ですが、人間とは歴史から何も学びません。
これを言い出したのはドイツの哲学者、ヘーゲルです。

歴史から学ぶことができるただ一つのことは、人間は歴史から何も学ばないということだ
>>ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

極めて人間の真理を捉えた名言だと思います。
当ブログでも度々歴史を振り返っていますが、これはこの名言を念頭においてのことです。
途中まで歴史通りに動くと、教訓がどうのこうのと言いつつも、大概似た様な状況に陥ります。
ですから過去を見れば大概次に何が起こるのか、見当がつくわけです。

先日リーマン・ブラザーズが破綻して1年が経ったわけですが、世界の金融市場は再び同じ過ちを犯すために邁進しています。

NHKスペシャルで初めて知ったのですが、最近「死亡債(Death Bond)」と言うものが流行っているそうです。
日本ではまだ知名度が低いらしく、検索しても引っかからないのですが、概要としては「他人名義で保険金を掛けられる」商品のようです。

死亡債

NHKスペシャル:金融危機1年 世界はどう変わったか

証券会社などの仲介業者が各個人から保険額の4割とか5割で買い取ります。
これでその人が死んだ場合、受け取りはこの仲介業者になります。
それを投資家に転売します。

これにより受取人は投資家やヘッジファンド、そしてまた別の投資家へと、ドンドン変わっていきます。
更に証券化手法を使って、ごちゃ混ぜにして売りつけます。
お金に色は有りませんから、誰が死んだ時の保険金かなんて関係無いわけです。

人の死亡はあまり景気などに左右されない、自然現象である為安定的に収入があるとの事で、人気だそうです。
しかも死亡率は昔から研究されており、比較的正確な情報を、割と簡単に入手できます

↓これは死亡率が分かる生命表から作られた、年齢別の生存数(確率)です。

生存数の推移

厚生労働省:第20回 生命表(完全生命表)

この死亡債、案外古くから在るらしく5,6年前には既に在ったようです。
数式で書くと訳が分かりませんが、前述の通り仕組みはそんなに難しくありませんから、以前から在ったとしても不思議ではありません。

余談ですが、これが金融工学が詐欺と言われる由縁です。
簡単なことを難しく言い、如何にもそれらしく言う金融工学者やアナリストは、掃いて捨てる程います。

大前研一「ニュースの視点」:KON173 ≪Death Bond≫サブプライムローン(信用力の低い個人向けの住宅ローン)問題の本質と今後

話を戻しますが、「死亡率は一定だから安定的な収入が得られる」との触込みですが、本当にそんな事が有り得るのでしょうか?

私は無いと思います。
理由は、私にとって馴染み深いAIGが教えてくれます。

続く…
理経済:咽元過ぎれば熱さを忘れる② - AIGの悲劇
理経済:咽元過ぎれば熱さを忘れる③ - 死亡債の価格変動要因

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JALのやる気

JALも本気を出してきました。
今まで4%位しか入れていなかった外資を、随分入れてくるようです。

日本航空の西松遥社長は15日、同社の経営再建を議論する国土交通省の有識者会議に出席後、記者団に対し、2011年度までの3年間で約4万7000人のグループ社員のうち6800人を削減する計画を明らかにした。
>>日航、6800人削減 社長表明、提携先10月半ばに絞り込み

JALはGM同様、企業年金などに悩まされていましたが、全く柵のない外資の導入で、そういった行為は断行されそうです。

しかし、そもそも論として航空業界は常に問題だらけで、やれどこが破綻した、やれどこが救済合併されたと、ネガティブな話題が耐えません。
以前ユナイテッド航空の社長から話を聞きましたが、JALのような大企業病もどきは航空業界全体に蔓延しているそうです。

そのためか、投資王バフェットは常々航空業界を非難しています。
参入障壁が高い為か、あまり競争になりませんからね。
その割にサービス業なので川上に常に脅かされてますし。

JALが生まれ変わること、そして日本の空がもっと開放されることを望みます。

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酷い失業率 - 地方の雇用

他の方々のブログを見ていたら、地方の求人倍率についての記事が有りました。

「ユニオン」と「労働ニュース」アーカイブ:求人倍率:高校求人半減 「卒業と同時に失業」 青森0.16、進路担当ため息 【毎日新聞】

厚生労働省が11日公表した来春卒業予定者の求人・求職状況で、求人数が前年のほぼ半分になるという厳しい実態が明らかになった。特に、沖縄、青森県の求人倍率は0・1倍台

凄い数字です。
景気回復なんて何所吹く風ぞ、ここまで酷いと夢も希望も無くなります。
このデータは高校卒業者との事なので、全体の求人倍率も調べてみましたが、それでも低さは際立っています。

地域別失業率

厚生労働省:第6表  都道府県・地域別有効求人倍率(季節調整値)(新規学卒者を除きパートタイムを含む) PDF

全体的に低めなのですが、青森は0.27倍、沖縄県0.27倍と、正社員としての採用どころかパートタイムですら全然無いことが分かります。
失業率や求人倍率は遅行指標と呼ばれ、景気の動向に対し少し遅れて動く傾向が有ります。

とは言え、ここまで酷いとそれどころではありませんね。
特に日本の雇用は硬直的なので、一度輪から外れると中々輪の中に戻れません。
そう考えるとこの数字はホームレスや格差硬直化の先行指標になりえます。
地方は飛行機の後輪のようなものだから、そのうち何とかなるという考えは甘いと思います。

それに、この求人数の少なさは今回の不景気が本当に関係しているのかは疑問です。
地域別、有効求人倍率(西暦年別)

地域別、有効求人倍率(西暦年別)

厚生労働省:都道府県別・地域別労働市場関係指標(実数及び季節調整値) 長期軸

こうやって見ると、景気の善し悪しに関わらず、常に低いことが分かります。
景気がどうとかと言うより、もっと構造的な問題なようです。

こんな感じで景気が悪いのですが、相変わらず金融市場は夏真っ盛りです。
本当に何を考えているのでしょう。
金のことしか考えていないんですね。

しかも昨日のNHKスペシャルを見て驚いたのですが、「死亡債」という新たな火種が既に出来ているようです。
それについてはまた後ほど書きますが、今回のNスペは是非とも一度見ておく事をお勧めします。

彼ら自身景気が悪いことを知っているのに、なぜかマネーゲームを止め様としません。
見ていてため息とともに怒りが沸いてきます。

NHKスペシャル:「金融危機1年 世界はどう変わったか」

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アクセス数の近況

何となくアクセス数をさらします。
頭打ち感がバリバリ出てます。

アクセス数

ココログだと「過去4ヶ月表示」だと月別に表示してしまうので5月から8月までです。
9月分は端っこの方で切れてます。

↓こちらは曜日・時間帯別のアクセス数。
色薄いww

曜日・時間帯別アクセス数

23~0時頃にアクセスが多いです。
私のブログ更新時間をよく分かってらっしゃる。

こんなブログをご愛好くださり、皆様誠に有難う御座いますo(_ _)oペコッ
当ブログもそろそろ1周年。
記事数も365件になりそうです。

皆様今後とも、ブログ「理経済」をよろしくお願いします。

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借りる者は貸す人の奴隷となる おまけ - 金融商品の変り種

先日から、消費と借金についてつらつら書いておりました。
今回はそれの番外編。
貯蓄と借金が同時に出来る、変り種金融商品のご紹介です。

理経済:借りる者は貸す人の奴隷となる - オバマさんの資金繰り
理経済:借りる者は貸す人の奴隷となる② - 絶対に儲かる投資商品

なお、先に断っておきますが、私は社員でもなければ関係者でもありません。
商品が売れても私の財布には一円も入ってきませんので、念のため。

さて、その商品と言うのは「預金連動型住宅ローン」です。
東京スター銀行が結構CMをやっているので、ご存知の方も多いと思います。
銀行の預金残高の分だけ、借金(不動産ローン)の金利払いをしなくていいというものです。

実質的な繰上げ返済機能がある上に、普通なら無くなるはずの流動性もそのまま残せるという商品です。
繰り上げ返済したお金を、不況になったからといって返済したお金を返せとは言えませんからね。

今の預金金利なんてたかが知れてますから、ローンの金利を帳消しに出来るのはかなり有利な商品です。
しかも貯蓄しながらなので、仮に事故やら何やらでお金が必要になった時も安心です。

預金連動型住宅ローン

東京スター銀行:預金連動型スターワン住宅ローン

良い事尽くめな感じのする商品ですが、往々にしてただより高いものはありません

色々な記事にも載っていますが、まず金利がそもそも高めに設定しているそうです。
広告の記事を見ても、確かに何%とはっきり書いていません。
しかも、下の方に小さい字で「年率0.3%~0.702%相当のメンテナンスパック料をご負担いただきます」と書いて有ります。
預金残高を早急に増加させないと、かえって負担が大きくなります

またこの手法で買うと、住宅も預金も銀行の管理化に入ってしまうそうです。
何事も無く借金が完済されればいいのですが、今回のような金融危機で銀行が潰れた場合、最悪銀行の債権者に毟られて、馬鹿高い金利の借金のみが残ってしまいます。

北海道拓殖銀行の例にあるように、消費者側に物凄く良い条件を提示する時は気を付けないといけません
金利を取らないと言うことは、消費者にとっては有利ですが、会社にとっては不利です。
これだけの条件で、通常程度の金利を提示されたら、よく契約内容を確認した方がいいです。
特に"不測の事態"の取り決めについて。

ただより高いものはありません
努努お忘れないように。

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久々にPSのゲームをやり始めた

先日、ニコニコ動画を見ていたらヴァルキリープロファイルと言う、PSのゲームの動画を見つけました。

動画に釣られてついついやり始めてしまいました。
やはり名作ですね。
休日を使って一気に後半まで。
あいにくソフトの不具合でDisc2を読み込まず立ち往生です。
音楽ものりのり。

技術的な問題もあるようですが、投稿動画系のゲーム動画は概ねPSやスーパーファミコンが多いようです。
PS2や携帯ゲーム機の録画圧縮は容易ではありませんから、まあ当然と言えば当然です。

また、特にSFCやPSは歴史が長い為ソフト数も結構有ります。
ですから名作の絶対数も多いのでしょう。

最近ではいい加減ユーザーが飽きてきたのか、単純な画像技術では売れなくなっているようです。
外見に飽きて中身を見だしたのでしょうか。

その性か、明らかにマシンの性能を無視したソフトをチラホラ見かけます。
ロックマン9なんてWiiのゲームなのにSFCより退化しています。

この前、人間の欲求について書きましたが、多くの人は既に画質の向上に満足したのでしょうね。
今後は技術を有効活用したゲームを作らないと、中身の無いゲームとして弾かれそうです。
いえ、もうなってますね。

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借りる者は貸す人の奴隷となる② - 絶対に儲かる投資商品

前回、オバマさんがとことん米国民に国債を買って欲しがっていることを述べました。
そして、その秘策の一つとして貯蓄債が上がっています。
今回はその続きと、米国の抱える問題です。

理経済:借りる者は貸す人の奴隷となる - オバマさんの資金繰り

この貯蓄債、米国ではまだ20兆円ほどしか発行されていません。
一方日本の個人向け国債残高は凡そ28兆円
GDP比も考えれば75兆円位まで発行できそうです。

財務省:最近の個人向け国債の販売状況について PDF

オバマさんは、必至に貯蓄だなんだと言っているようですが、正直それでは駄目だと思います。
と言うのも、今の米国人で問題なのは、貯蓄が無いことより消費が大きすぎると言うことだと思います。

クレジットカード土地転がしを行い、文字通り欲望のままに買い物を続けました。
お酒や高級料理店は言うに及ばず、コーヒーメーカーやらジャグジーやら、無くても良さそうなものまでジャンジャンバリバリ買っていました。
世界経済にとっては良いのかもしれませんが、そういう不安定な成長は大きな波を伴うものです。
トータルで見ると、やはり損な気がします。

貯蓄と消費の抑制は、似ているようですが別のものです。
節約したからと言って貯蓄をするとは限りませんし、貯蓄をしているから消費を抑えているとは限りません。

例えば、貯蓄ブームを機に、"銀行が"こんな商品を出すかもしれません。

うちに定期預金してくれたら、その3倍まで投資用のお金を融通します。

例えば100万円預金したら、300万円まで住宅購入用の資金を貸してくれると言うようなものです。
これなら、貯蓄と同時に借金が出来ます。
本質的にはただの借金なんですが、多くの人はそういう部分に気付かないでしょう。

「そんな商品があるの?」
日本にあるんだからアメリカにあっても不思議ではありませんね。
例えばFXや先物、信用買い等はまさにこの仕組みで動いています。

証拠金を預金残高と言い換えればあら不思議、新手の金融商品の出来上がりです
金融商品なんてそんなものです。
サブプライムローンも証券化商品も、根っ子は繋がっています

また、日本でも昔から似たような事をしています。
貯金をしながら莫大な借金をして土地を買う行為です。
ローン30年とか有りますが、いわば自分の半生を掛けないと買えないような物を、事前に買うわけです
アメリカ人を笑えませんね。

他にも、日本国は多大な借金をしており、結果だけ見れば貯蓄の裏側で大きな消費と借金をしてきたという実態も有ります。

既に国民一人当たり850万円の借金、4人家族なら3400万円です。
普通の家庭は債務超過でしょう。

「いや、それは官僚が…」
今まで放置してきた責任は、しっかり取る事になりそうです。

借金時計

日本の借金カウンター

この世には、「安全確実、元本保証、絶対儲かる投資商品」と言うものが幾つか有ります。
その一つは借金を減らすこと

借金を繰り上げ返済をする場合、その分確実に元金が減ります。
一方で、ローン金利は信用力の分だけ国債の利回りより高い数字が提示されます。
繰上げ返済をすれば、その金利分を払わなくて良いわけですから、結果として損が少なくなります。

借金は悪ではありません。
しかし、サラ金のCMではありませんが、計画性の無い借金は身を滅ぼします
何事も程々が肝要なのです。
米国、そして日本に必要なのは貯蓄よりも消費を見直す事だと思います。

余談ですが、この不動産ローンでも変わった商品が有ります。
おまけに続く…

理経済:借りる者は貸す人の奴隷となる おまけ - 金融商品の変り種

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もうすぐリーマンショックから1年

9月も上旬が終わりそうな今日この頃、皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
この一年で社会は大きく動き、株価のほうはどん底まで落ちた後、大きく上昇。
そろそろリーマンショック前の水準に戻りそうです。

さて、ロイター通信ではリチャード・ファルド元リーマンCEOのインタビューを掲載しています。
これを見ると、彼も今や世捨て人みたいな状況のようです。
そのうち鬱病になるんじゃないんですかね。
記者が言うにはそこまでではないようですが。

「あれから1年だ。私は散々叩かれ、打ちのめされた。破綻1周年で、また同じことが繰り返される。だが今度は大丈夫だ。文句がある人には、ちゃんと一列に並んでもらう」
>>リーマン破綻から1年、元CEO「私は不満のはけ口にされた」

まあ、あれだけの惨事になったわけですから、ボロクソに言われるのは仕方がありませんが、彼は彼で結構参っているようです。

実際問題として、今回の戦犯は彼だけではないわけで、その責任はかなり遠くまで及んでいます。
歴史の積木の中で、様々な要因が絡んで現在を、そして未来を作っているわけです。

1年たって、エコノミストやアナリストの間ではえらく楽観的な雰囲気が漂っています。
その一方で、遅行指標である失業率は、未だに上昇傾向。
カリフォルニアCIT等、火種は燻っています。
地銀は相変わらず破綻をし、その度にFDICからお金が消えていきます。

次の一年はどうなるんでしょうかね。
なぜか10年ごとに来る不況(次は2018年ですか)は何所でどのように起こるのやら。

今度書く予定ですが、こういった好不況は人間の中から出てくるもので、誰かが悪いという単純なものではありません。
一人一人がよくよく考え、教訓から学ぶことが大事だと思います。
不満を垂れても財布は温まらないですからね。

ところで、CITの方は債権者が穏健なので良いのですが、カリフォルニアは留置所の被疑者を釈放するほどお金に困っているそうです。
意見を公募し、何とかやりくりをしているとか。

「“知事はセレブなんだから、公用車にサインして売れば金になるのでは?”というアイデアもあってこれはやろうと思っています。さらにアイデア募集中です!」(シュワルツェネッガー知事
>>カリフォルニア州の財政難、知事は?

う~ん、まあ留置所の費用ぐらいにはなるかなww。

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借りる者は貸す人の奴隷となる - オバマさんの資金繰り

オバマさんはどうしても米国民に国債を買って欲しいそうです。
貯蓄を奨励したいそうですが、投資が滞れば金融立国としての地位が揺らぐんですが。
今後も借金を積みます為の下準備なのでしょうか?

使わなかった有給休暇や傷病休暇に対する支払いを退職後の貯蓄に回したり、還付される税金を直接退職後の貯蓄口座に振り込んだり貯蓄債の購入に充てたりすることなどが可能になる
>>米大統領、退職後に備えた貯蓄増大策を発表

米国の借金は日に日に積みあがっています。
今週もまた1300億$程積み増すご予定のようです。
1300億と言えば米国の年間GDP(約13兆7000億$)の1%にも上ります

例えて言えば、年収500万円の人が、1週間で5万円分のクレジットカードを使ったと言うことです。
先週も先々週も似たような事を続けています。
月20万円超の借金ですから、こんなんで生活なんて出来ません。
長続きするとも思えません。

そして問題なのは、借金をするためには貸してくれる人、支払いを猶予してくれる人が必要です。
現在その役割は中国が荷っています。
かつては日本でした。

しかし、借金はすればするほど相手に頭が上がらなくなります。
よく引用される聖書の言葉として「借りる者は貸す人の奴隷となる」が有りますが、米国債の乱発と外国人の引き受けは米国にとって後々の脅威となるわけです。

最近では中国側がブラフをかけていますし、かつて橋本総理が「米国債を売りに出したいという誘惑にかられたことがある」と言い、アメリカを混乱させた事は皆さんもご存知でしょう。
最近では日本の外貨準備見直しで揉めえたことが有りましたね。

とまあこんな感じに、外国人に借金をするのは国政の観点でも大きな足かせになりかねないわけです。
お金は国家の株券ですから、いっぱい持ってる人には強く言えません。

そこでオバマさんが目をつけたのは米国民です。

勿論外国人だろうが米国人だろうが、裏切る時は裏切ります。
しかし、やはり同郷意識が米国にも有るのでしょう。
国や故郷を捨てるのは中々大変でしょうから。

彼の作戦は、貯蓄や年金によって間接的に米国債を買わせる事のようです。
日本では貯蓄や年金、保険が昔から人気があったので問題なかったのですが、米国ではクレジットカードが当たり前で、無駄な消費も多かったとか

そこで、「今回の危機を教訓として皆さん貯金しましょう、お勧めはこの貯蓄債(≒個人向け国債)です」と言い始めました。
元々米国では貯蓄債はあったそうですが、国債全体の2%とそんなにメジャーでは無い様です。

金融用語辞典:米国貯蓄債券

Photo

みずほフィナンシャルグループ:インフレ連動債 貯蓄国債 PDF(01年公表)

長くなったので続く…
理経済:借りる者は貸す人の奴隷となる② - 絶対に儲かる投資商品
理経済:借りる者は貸す人の奴隷となる おまけ - 金融商品の変り種

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8月のリターン

8月の投資リターンが出ました。
先月はうちの問題児が奮闘してくれました。
逆にP&G等の優良株は休眠しています。

8月のリターン為替調整なし

8月のリターン為替調整なし

8月のリターン為替調整有り

8月のリターン為替調整あり

日本株が頭打ちになっており、ニューヨークも為替を絡めて見ると頭打ちになっています。
最近金価格も上昇しているようですから、市場の不安が膨らんできてるんですかね。

久々にダウのリターンを上回りましたが、寄与がシティAIGと考えると不安です。
それにしても、この2社は景気に影がかかると暴騰しますね。
割安株が枯渇しているということでしょうか。

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カナダの国際比較③ - 加ドルで貯金中

本日はカナダについて第3話です。
前回説明し始めた移民制度から。

理経済:カナダの国際比較① - 日本の借金の国際比較
理経済:カナダの国際比較② - カナダの魅力

さて、カナダの移民制度についてですが、結構有名なので知っている人も多いと思います。
カナダの場合、3年住んでると割と簡単に市民権がもらえます
市民権なので投票も出来るとか。
しかも親が市民権を持っている場合、子供も一緒に申請できるそうです。

メイプルタウン:カナダ市民権について

以前、日本に密入国していたフィリピン人のカルデロン親子のニュースが有りました。
子供は日本に残れたようですが、親の方は強制送還だそうで。
カナダにしろイギリスにしろシンガポールにしろ、世界では投資とともに人を招き入れる流れが有ります

優秀な人材だけでなく、安価な労働力としての出稼ぎ労働者の存在は、世界の多くの国にとって無くてはならない存在です。
彼らはその国で働き、その国で生活します。
このため食品など、その国の内需を刺激します。
中国を見れば分かりますが、人口の多さは武器になりうるわけです。

ただ、人間は物と違って扱いが難しいです。
移民に対し、景気が悪くなったからと言って簡単に帰れとは言い難いものです。
また、今日本で問題になっている派遣や期間工なども、一つはそういった時代の変化が有ります。

沸騰都市:シンガポール

民主党は子育て手当てや最低賃金によって内需拡大を図るそうですが、移民の流れとどちらが速いかは悩みどころです。
遅い方が飲み込まれ、出遅れることになるでしょう。

そんなカナダですが、一番の目玉は、資源が多く米ドルよりも資源を多く保有している所です。

例えば、レアメタルニッケル(ステンレスの素)の生産量は世界2位、タングステン(フィラメントの素)は世界3位です。
原油埋蔵量はオイルサンドを含めると世界2位、ウランは3位と、強大なエネルギー資源、エネルギーの輸出国です。
水資源に恵まれている点も高評価。

米ドルをジャンジャンバリバリ印刷している性で、商品価格は右上がり。
と言うか、お金の信用が下がってるんですね。
あれだけ借金していれば当然です。

Photo

資源エネルギー庁:○国際エネルギー市場の構造変化

世界四季報:マネーサプライ

私は米ドルをもう信じていません。
残念ながら米国は日本と同じ道を歩んでいます。
スケールに差は有りますが、基本的には同じような構造になっています。

理経済:静かなるキャピタルフライト① - 歴史のおさらい

そう考えると米ドルを大量に保有している国は、今後良い方向には転ばないと言うことです。
日本は大量に保有していますが、カナダはちょっとしか持っていません。

米国財務省:MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES

何に投資するかは問題ですが、すべての資産を資源に振分ける事は出来ません。
資源は資源で長所短所が有り、通貨には通貨の良さが有ります。
安定的に推移してくれる資産として、中心はやはり通貨、国債です。

資産別価格変化率

Yahoo! Finance

と言うわけで、現在カナダドルにて自主積立預金中
外貨預金だと色々面倒だし、手数料が高いのでFXを利用しています。
転ばぬ先の杖として、先手を打っております。

今後は、個人も自身のポートフォリオについて、真剣に考えねばならない時代になりそうです。

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ペッパーランチで食中毒

ペッパーランチで食中毒があったそうです。
個人的にコショウの効いたあの味が好きなので、ちょっと残念。
暫くはちょっと様子見。
まあ、特に問題ないでしょうが。

ステーキ店「ペッパーランチ」を展開するペッパーフードサービスは5日、東京都や奈良県などの7店で同社の「角切りステーキ」を食べた客が病原性大腸菌O157による食中毒になった疑いがあると発表した。
>>「ペッパーランチ」でO157による食中毒の疑い、計11人

駅中などで香ばしい匂いがして、ふらふら行ってしまう事もしばしば。
昔うなぎは匂いを食わすと言いましたが、コショウや醤油の匂いもたまりません。
家の近くに出来ないかな?
この事件でちょっと自粛ですかね。

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カナダの国際比較② - カナダの魅力

前回、カナダへの資産シフトをしていると少しだけ書きました。
今回は肝心のカナダについてです。

理経済:カナダの国際比較① - 日本の借金の国際比較

さて、カナダと言う国ですが、実に地味な国です。
殆どのFX会社でペアが存在するのですが、デカデカとポータルページに値段が載る事は、あまりありません。
豪ドルやニュージーランドドルは載ってるのに…

G7の一角なんですが、南に米国がある為か、なぜか目立ちません
GDPは1兆3300億ドル(07年)で世界第9位、貿易黒字は451億ドル(06年)で世界第9位、投資も活発でカナダのトロント証取の、上場企業総時価総額は2.2兆ドル(07年)で世界第8位です。
上々銘柄数も約4000社と、日本の総上場企業数(3800社)を凌ぎます。

なんですが、私が知っているカナダの企業なんてアルキャン、マグナ、ボンバルディアの3社くらいです。

お恥ずかしい話ですが、私はわりと最近までカナダのことを殆ど知りませんでした。
真剣に興味を持ち出したのは、イラク戦争前後で、資源価格の高騰が一般の人にも意識されるようになってからです。

そんなカナダですが、実はG7唯一の財政黒字国(国の家計簿が黒字)です。
このため、年々借金が減少しています。
前回示した借金の対GDP比を見ても下がっていますし、特に純債務残高は世界の流れに逆行して、ドンドン減っています。

M2J:G7唯一の「双子の黒字」カナダの構造改革

純債務残高のGDP比

欠点としては、年金などの費用がかさんでいる可能性があるということ。
地味に世界第10位の長寿国ですからね。

借金-純債務残高

さすがに、この不況で財政赤字に転じるようですが、2013年には再び黒字に転じる見通しだそうです。
日本政府が言ってもオオカミ少年のように疑われますが、カナダ政府は確かな実績があるため、楽観視しています。

カナダ政府:予算収支見通し

人口も右肩上がりでホクホクです。
カナダは土地が有り余っている為、移民政策が非常に充実しています。
日本の25倍の国土(約1000万km^2 世界第2位)を持ちながら、人口はたったの3300万人しかいません。

[世] 人口の推移(カナダ)

世界経済のネタ帳:カナダ

このためカナダ政府は移民を大歓迎しており、独特な政策を取っています。

続く…

参考資料:今がわかる時代がわかる世界地図 2009年版

理経済:カナダの国際比較③ - 加ドルで貯金中

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「中国建国60周年記念シンポジウム」に行って来ました

本日、東京大手町で開催されました「中国建国60周年記念シンポジウム」に行って来ました。
昇り竜の中国が建国されて60年、改革開放政策から30年の節目の年なので、アジア関係を円滑にする為に開いたようです。
中国のお偉いさんも来る為、日本からも二階経産大臣や岡田幹事長まで来てました。

岡田幹事長
携帯のカメラなのでズームが無いです。

Photo

御手洗会長
やってた場所が日経ビルだったのですが、あそこって経団連会館とくっ付いてるんですね。

Photo_2

シンポンジウムの内容自体はそんなに珍しいことは言ってませんでした。
アジア内部での関係強化とか市場の開放による資本主義化など。
環境分野など短期+長期で、より持続的な分野に重点投資するそうです。

まあ、他でも聞いたようなことを再確認しただけです。
あまりに面白くなかったので途中で帰ってきてしまいました
収穫と言えば、中国市場での外資比率は現在8割になっていること、実は農村部での冷蔵庫普及率たった30%しかないと言うこと、カラーテレビはほぼ100%と言うことぐらいです。

今後は世界的な中国企業を作っていき、国有企業はドンドン政府比率を下げていくそうです。
今までは一般開放は出資者が不透明になる為、引け腰だったそうですが、市場開放の流れで次第に行っていくそうです。

う~ん、なんで政府関係者やそれに近い経営者の話は退屈な感じがするんですかね。
一般の経営者の話と違って、既に報道されていることの確認が多いんですよね。
迂闊なこと言えないからですかね。
期待してただけにちょっとガックリ。

ところで、今回自前のイヤホンがあってとっても役に立ちました。
通訳用の受信機をイヤホンで聞くのですが、最初からついているのは耳が痛くなります。
音漏れも凄く聞きにくいし。

なので、自前の使い慣れているものがあると便利です。
外国人講師が来る場合は、持っていると良いです。

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今年の講師一覧 - 世界経営者会議2009

本日、我が家に「第11回日経フォーラム 世界経営者会議」のDMが来ました。
数日後には公式HPで公開されるでしょうが、メモが気として。

ウィプロ:マーサ・ベジャー
ウブロ:ジャン・クロード・ビバー
3M:ジョージ・バックレー
レゴ・グループ:ヨアン・ヴィー・クヌッドストープ
オラクル:チャールズ・フィリップス
アーンスト・アンド・ヤング:ジェームス・ターリー

日本からはこの方々

武田薬品工業:長谷川閑史
オリエンタルランド:加賀美俊夫
MUFG:畔柳信雄
三菱重工:大宮英明
野村HD:渡部賢一
ファーストリテイリング:柳井正

新興国からはこの方々

ペトロブラス:ジョゼ・セルジオ・ガブリエリ
Dangdang.com:李国慶
ガルフ・ワン・インベストメント・バンク:ナヒド・モハメッド・ターヘル

個人的に興味があるのはファストリペトロブラスですね。
あとIT系なのでオラクル

詳細は後ほど追記予定。

場所は帝国ホテルに変わるそうです。

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