酷い失業率 - 地方の雇用
他の方々のブログを見ていたら、地方の求人倍率についての記事が有りました。
「ユニオン」と「労働ニュース」アーカイブ:求人倍率:高校求人半減 「卒業と同時に失業」 青森0.16、進路担当ため息 【毎日新聞】
厚生労働省が11日公表した来春卒業予定者の求人・求職状況で、求人数が前年のほぼ半分になるという厳しい実態が明らかになった。特に、沖縄、青森県の求人倍率は0・1倍台。
凄い数字です。
景気回復なんて何所吹く風ぞ、ここまで酷いと夢も希望も無くなります。
このデータは高校卒業者との事なので、全体の求人倍率も調べてみましたが、それでも低さは際立っています。
厚生労働省:第6表 都道府県・地域別有効求人倍率(季節調整値)(新規学卒者を除きパートタイムを含む) PDF
全体的に低めなのですが、青森は0.27倍、沖縄県0.27倍と、正社員としての採用どころかパートタイムですら全然無いことが分かります。
失業率や求人倍率は遅行指標と呼ばれ、景気の動向に対し少し遅れて動く傾向が有ります。
とは言え、ここまで酷いとそれどころではありませんね。
特に日本の雇用は硬直的なので、一度輪から外れると中々輪の中に戻れません。
そう考えるとこの数字はホームレスや格差硬直化の先行指標になりえます。
地方は飛行機の後輪のようなものだから、そのうち何とかなるという考えは甘いと思います。
それに、この求人数の少なさは今回の不景気が本当に関係しているのかは疑問です。
↓地域別、有効求人倍率(西暦年別)
厚生労働省:都道府県別・地域別労働市場関係指標(実数及び季節調整値) 長期軸
こうやって見ると、景気の善し悪しに関わらず、常に低いことが分かります。
景気がどうとかと言うより、もっと構造的な問題なようです。
こんな感じで景気が悪いのですが、相変わらず金融市場は夏真っ盛りです。
本当に何を考えているのでしょう。
金のことしか考えていないんですね。
しかも昨日のNHKスペシャルを見て驚いたのですが、「死亡債」という新たな火種が既に出来ているようです。
それについてはまた後ほど書きますが、今回のNスペは是非とも一度見ておく事をお勧めします。
彼ら自身景気が悪いことを知っているのに、なぜかマネーゲームを止め様としません。
見ていてため息とともに怒りが沸いてきます。
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