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ナノの中古品 - 格安自動車なのにプレミアが

先日、世界の自動車市場について書いたので、車についてちょっとだけ。
今の自動車会社(自動車だけではありませんが)は如何に新興国市場で高シェアを取るかにかかっています。
問題なのは現地企業です。

現地の人にとって、現地企業の製品は「国産」ですから、それなりに思い入れはあるでしょう。
そこに加えて品質もじり高となると、外資系にとってはかなり厄介です。

そんな中格安自動車のナノが、中古自動車市場で話題です。

タタ・モーターズの低価格小型自動車、「ナノ」が中古車市場で取引されている。最初の引渡しが行われて2カ月しかたっていない。取引額は、定価から18-20%、2万5千-3万5千ルピーほど高いという。納入までの期間の長さと販売台数が限定されていることが要因だ。
>>【インド】タタ・ナノ、中古車市場でプレミアムで取引

1台2500$の格安自動車なのにプレミアって。
まあ追加5万円位なので、早く手に入ると思えばいいんですかね。
プリウスでも似たようなことが有りましたが、タタの場合、工場を持たないが少ないので事情が違います

トヨタは経営陣の判断ミスですが、タタは資本力と時間の不足です。
今後工場の拡大に伴って、プレミアを解消するほど売れるようになりそうです。
それまでに道路が設備されていると、先行き安心なのですが。

新興国企業の動向は今後も目が話せません。

ついでに、件の現代自動車が、インドに自動車学校を開設するそうです。
昔、日本郵船がフィリピンで商船学校を作っていましたが、新興市場や低賃金な労働力を狙う企業たちの、強かな戦略が見え隠れしています。

日本郵船:2005年のニュースリリース
インド新聞:【インド】ヒュンダイ、社会貢献活動で自動車学校を開設

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