カナダの国際比較② - カナダの魅力
前回、カナダへの資産シフトをしていると少しだけ書きました。
今回は肝心のカナダについてです。
さて、カナダと言う国ですが、実に地味な国です。
殆どのFX会社でペアが存在するのですが、デカデカとポータルページに値段が載る事は、あまりありません。
豪ドルやニュージーランドドルは載ってるのに…
G7の一角なんですが、南に米国がある為か、なぜか目立ちません。
GDPは1兆3300億ドル(07年)で世界第9位、貿易黒字は451億ドル(06年)で世界第9位、投資も活発でカナダのトロント証取の、上場企業総時価総額は2.2兆ドル(07年)で世界第8位です。
上々銘柄数も約4000社と、日本の総上場企業数(3800社)を凌ぎます。
なんですが、私が知っているカナダの企業なんてアルキャン、マグナ、ボンバルディアの3社くらいです。
お恥ずかしい話ですが、私はわりと最近までカナダのことを殆ど知りませんでした。
真剣に興味を持ち出したのは、イラク戦争前後で、資源価格の高騰が一般の人にも意識されるようになってからです。
そんなカナダですが、実はG7唯一の財政黒字国(国の家計簿が黒字)です。
このため、年々借金が減少しています。
前回示した借金の対GDP比を見ても下がっていますし、特に純債務残高は世界の流れに逆行して、ドンドン減っています。
欠点としては、年金などの費用がかさんでいる可能性があるということ。
地味に世界第10位の長寿国ですからね。
さすがに、この不況で財政赤字に転じるようですが、2013年には再び黒字に転じる見通しだそうです。
日本政府が言ってもオオカミ少年のように疑われますが、カナダ政府は確かな実績があるため、楽観視しています。
人口も右肩上がりでホクホクです。
カナダは土地が有り余っている為、移民政策が非常に充実しています。
日本の25倍の国土(約1000万km^2 世界第2位)を持ちながら、人口はたったの3300万人しかいません。
このためカナダ政府は移民を大歓迎しており、独特な政策を取っています。
続く…
| 固定リンク
「投資」カテゴリの記事
- ミセス・メアリーの誕生か?(2016.10.04)
- 最近注目の指数(2016.09.23)
- 日本の起業環境の悪さはVCにも一因があるのかも(2016.09.01)
- シティバンク・シンガポールの値上げ(2016.08.26)
- 水素ステーションの保険が登場(2016.02.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント