金の動向② - 金とインドネシア
前回、金の生産量と埋蔵量の推移を見ました。
今回は採掘コストの方を見てみましょう。
かなり特徴的な値が出ています。
さて、採掘コストについてですが、これもグラフを見ると面白いことが分かります。
上に行くほどコスト増、下に行くほど副次収入によるコスト減になります。
これ等の総額が1オンス(oz)あたりのトータルコストになります。
南アフリカは採掘コストが高く、オーストラリアは低いことから、資源の枯渇度合いが想像できます。
また、製錬コストが南アは低いので、質が良い、或いは含有率が高いのでしょう。
しかし、そんなことを忘れてしまうくらいインドネシアが目を引きます。
上述の通り、下にいくほど副次収入が多いことになるわけですから、インドネシアは金を掘ったときに一緒に出てくる銅のおかげで、採算度外視で掘ることが出来るわけです。
インドネシアの銅生産量は世界第6位と、比較的高いです。
そもそもの銅の需要も、安価であることが追い風となり、上々です。
電線、鍋等の生活用品、電子機器などなど、生活に近い製品で今でもよく使われています。
そう考えると、資源国としてのインドネシアの台頭も期待されそうです。
最近では"チャインドネシア"なる構想が持ち上がっているそうです。
あそこは人口も多く、労働力も安いですからね。
そういえば鉄鋼最大手のアルセロール・ミタルのミタル・スチールも、インドネシアで創業してましたね。
そういう事象が起こり易い環境なんでしょうね。
なお、インドネシアの資源系企業としてはこんなのが有ります。
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