日本の借金 - 想像以上の借金大王
先日、「日本国」の貸借対照表が発表されました。
これによると、この国は282兆円の債務超過だとか。
財務省は24日、2007年度の国の資産と負債の状況を示した貸借対照表を公表した。一般会計と特別会計を合算したところ、負債が資産を上回る「債務超過額」は282兆9千億円となり、06年度と比べ3兆8千億円増えた。
>>国の債務超過、07年度は282兆円超
財務省:国の財務諸表 PDF 3ページ
先に断っておきますが、これは"国の"貸借対照表です。
地方や国民のそれは入っていません。
第3部の155ページ~を見ると、国立大なども含めた連結決算が載っています。
新聞では発表を鵜呑みにして282兆円と言っていますが、実際はもっと凄まじいでしょう。
例えば下の方を見ると、高速道路の債務返済について少し触れていたりします。
と言うことは、バランスシート中の公共用財産か土地の中には、高速道路が含まれていることになります。
これ等の売却は現段階では不可能です。
無料化するか否かで揉めているのに、それすら飛び越えて民間や外資に売却など、まず不可能です。
そう考えると債務超過額は軽く300兆円は越えます。
しかも、地方自治体の決算はこれには含まれません。
夕張市の破綻劇を見て分かるとおり、地方の財政はかなり逼迫しています。
第3セクターも一体いくらの赤字を抱えていることやら。
理経済:レジェンド問題解決か? コメント欄
地方自治体が財政破綻した場合、彼らは財政再建団体になるわけですが、最終的には彼らのケツを国が拭く事になります。
財布は繋がっているわけです。
以前、確か千葉市の鶴岡市長だったと思うのですが、「どうせ最後は国が何とかしてくれる」みたいな事を言っていました。
現実にそうなっているのですから、否定は出来ません。
おそらく多くの自治体でも、口には出しませんが似たような事を考えているのではないでしょうか?
だから某県知事みたいに道路道路と叫ぶわけです。
先日、石川県の方に行ってきました。
ここがまた凄まじい所でして、auもソフトバンクもドコモもすべて圏外でした。
住民はいい人も多く、観光には良いのですが、そんなに人がいるわけではありません。
なのに道は片側2車線の計4車線、新しく出来た空港も大層立派でした。
しかし、飛行機は1日2便、しかも200人乗り位の小型機です。
これで何故道路が必要などと言えるのでしょうか?
そうなると、日本の債務超過は多分300兆ではすみません。
一説には1000兆円と言う話もあるくらいです。
国債残高850兆円、地方の借金も合わせると1200兆円にもなるとか。
債務超過1000兆円も、まんざら笑い話では無さそうです。
米国は現在借金をバカスカ積み増しています。
今週も6兆円ほど積みます模様。
しかし、それ以上に日本の借金は凄まじいようです。
ちなみにこちらは、国、国民全体の総資産です。
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