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2009年8月

カナダの国際比較① - 日本の借金の国際比較

昨日民主党が圧勝しました。
政権交代」を目的に掲げて勝利したわけですが、目的を達してしまった彼らがどのように動くのか注目です。

さて、マーケットの方はと言いますと、「お手並み拝見」と言った所のようです。
朝方は上昇していて、歓迎ムードかと思われましたが、中国の大幅下落に釣られてマイナスに転じました。
投資家にとっては「中国経済>政権交代」のようです。

また円高に関しても、民主の圧勝観測で1円ほど円高ドル安になりましたが、もう円安に揺り戻しています。
円高の幅も1%程と小幅で、半年ほど前にヘッジファンド(多分)が仕掛けた円高と比べると、それほど凄い円買いとは思えません。
こちらも投資家にとっては「ヘッジファンド>民主党」ようです。

理経済:物凄い円高

政策で投資家にとって重要なのは、予算です。
本来はガイダンスにあたる予算よりも、決算の方が遥かに重要なのですが、基本的に予算は使い切りなので決算も予算通りになります。
まずそこが最大の無駄遣いの原因なのですが、あんまり議論はされません

問題なのは赤字がどれ程膨らむのかということ。
借金大国の日本にとって、これが増えるのは大変な負担増です。

民主党の予算案を見ると、どうもプライマリーバランス(国の家計簿の赤字)の拡大を容認しているようです。
情報が古くて申し訳ないのですが、いろんな記事を見ているとその方向で良いようです。
ホームページ分かり難い(;ω;)

民主党:民主党予算案のポイント (←多分05年度)

当面は財政赤字が拡大しそう
子供手当てを出すそうですが、そのお金は子供の財布から出る事になりそうです。
まあ、それは自民が勝っても同じでしょうが。

そんな日本なので、私としては将来にかなり不安を感じます。
何だかんだ言って、借金が積み上がっている事には変わりません。
↓こちらは財務省が発表している、日本の借金(対GDP比)です。

借金のGDP比

財務省:債務残高の国際比較

CIA:The World Factbook

ちなみに、ネットでの債務残高比も載っています。
イタリアに次いでワースト2位です。
また、米国の比率も80%を越えていると思われます。

日本人の個人資産はとか、外国人保有比率がとか言っても、やっぱり大きいですね。
将来的な増税は確実ですな。

そんな日本な為、私は最近では海外に少しずつ資産をシフトしています。
その中で特に注目しているのがカナダです。

長くなったので続く…

理経済:カナダの国際比較② - カナダの魅力
理経済:カナダの国際比較③ - 加ドルで貯金中

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民主強すぎ。大丈夫かな

開票が始まり、出口調査も発表されました。
最近の出口調査は天気予報と同じで、かなり高確率当ります。
ですから、民主の大勝はほぼ確定的ですね。

中川元財務大臣や武部元幹事長まで小選挙区で敗れています。
厳しいどころの騒ぎではありませんな。

しかし、あまり良い状況とはいえませんね。
はっきり言って消去法的に民主に流れているわけですからね
今回の選挙も「政権交代!」とか言っているくらいですから。

本来は目的が有り目標が無いと駄目なんですが、ここでも目標が目的に摩り替わっています。
本来なら「日本をこんな風に変えたい!」という目標が有り、それに対して「政権交代!」があるはずなんですが。

会社で言えば、「社長になりたい!」と言ってるようなものです。
社長になってどう会社を経営するのかが肝心なんですが。

まあ正直これで日本が変わるとは到底思えませんし、民主も自民も全体的に増税方向なので住んでるだけできつくなると思います。
日僑にあるしかないんですかな。

理経済:目的と目標の違い①

追記:
ところで最高裁判事はどうなってるんですかね。
聞いたところによると、今まで罷免されたことがないとか。
これこそ既得権なんじゃ…

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新興国の台頭 - 満足度から見る中間層の富裕化

インド新聞を見ていましたら、こんな記事が出ていました。

CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー アジア・パシフィックはこのほど、2009年インド自動車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査の結果を発表した。…(中略)…ちなみに、業界平均点は793点であり、前年の767点を26ポイント上回った
>>インド新車セールス満足度、マルチ・スズキが首位

インドでも顧客満足が俄かに注目されるようになってきたんですね。
中間層の方々も、少しずつ経済環境が改善されているんですね。

結構有名なのでご存知の方も多いでしょうが、人間の欲望も一種類ではありません。
分け方にも色々有るのですが、今回は「マズローの欲求段階説」を使います。
より下位の欲求が満たされると上位の欲求に移行すると言うものです。
批判も結構ある理論ですが、私は概ね当っていると思います。

マズローの欲求段階説

行動科学

ピラミッドの最下層である生理的欲求が満足されると、次の安全・安定の欲求に移ります。
これは新興国や戦後の日本を考えればすぐ分かります。

人間は腹が減っていては碌な事を考えませんし、生きていけません。
ですから空腹を抱えてブランドバックやエステに行ったりする人はいません
確かに食事代を節約して、と言う人はいるでしょうが、骨と皮みたいな人がクリームを塗っているなんて、見たことがありません。

それなりに空腹が満たされるようになると、次により安全な状態を望むようになります。
言い換えれば、腹が減っているのであれば安全は二の次になります。

例えば南アフリカではAIDSが蔓延しています
感染ルートは色々有りますが、一つは陽性の娼婦を通じてです。
するほうは兎も角、される側は可能性をそれなりに理解しているでしょう。
周りでばたばた倒れてるんですから。

幻想随想:南アフリカのAIDS事情はヤバすぎる

それでも続けるのは食べる為、食べさせる為に仕方が無いからと思われます。
お相手はセックス・ツアーでぞろぞろ来る先進国の一団なんですよね、きっと。
ストリート・チルドレンでの前科が有りますし。

さてインドの話に戻りますが、企業側が顧客満足を気にしだしたというのは中間層の満足度が上がってきているからでしょう。
車は「買えれば良い」から、「商品+α」に変わってきました。
下位の欲求が満たされだしているわけです。

中間層の発展が確認できたわけですから、高級車が売れやすくなるでしょうし、需要が大きくなっている為、車も含め新たなビジネスチャンスも広がります。
例えば宝石とかちょっと良い家電とか。

兎角中国の市場ばかりが注目されていますが、他にも市場は広がっているようです。

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静かなるキャピタルフライト おまけ - 意外に知らない日本

先日、日本の資金が今後ドンドン外へ出て行くだろうと述べました。
しかも性質の悪いことに、今の米国のような派手なものでは無く、ほとんど誰にも気付かれぬまま、ゆっくりゆっくり進行していきます

理経済:静かなるキャピタルフライト① - 歴史のおさらい
理経済:静かなるキャピタルフライト② - 何が"静か"なのか

最近俄かに新興国株が下落しています。
予想通り、日本人が大量に買い込んだ中国株は下がり気味

以前上海総合が6000ポイントくらいだった時にも似たようなことが有り、その時に買った人は未だに塩漬けにしているそうです。
おそらく今回も似たようなことになるでしょう。

そう考えると、これ等は株価が戻るまで日本の外側に行く事になります。
これもキャピタルフライトと言うんですかね?
結局円売り元買いしているわけで、株価が戻れば円買いになるかもしれませんが、上がらなければそのままです。
投資下手が仇になってますな。

さてそんな日本ですが、相変わらず多くの人は一所懸命銀行預金をしています。
元本保証ならまだ個人向け国債の方がマシなのですが、当事者意識がないのか、リテラシーが無いのか、何か信念でもあるのか、一向にやめようとしません。

Bloomberg:債券は堅調、株安・好需給で5年金利は4年ぶり低水準-2年入札無難

いつも不思議で不思議でならないのですが、この国では何かにつけて実感のわかない言葉や報道がなされることが多いです
例えば、日本は借金大国であるというのですが、特に政治が動くわけでもなければ国民が動くわけでもありません。

今回は番外編として、もっと日本のことを知ろうと言う話です。

選挙酣の今日この頃、テレビでも街頭演説でも「無駄遣いを無くします、国家公務員の削減をします」と言っています。
国民も感化されてか、無駄遣いを無くそうと言っています。

それ自体は良いことなのですが、「では何が無駄遣いなのですか?」という素朴な疑問に明確に回答できる人、政治家が何人いるのでしょうか?

公務員の削減にしても、日本の国家公務員の数は33万人ですから、仮にすべて無駄遣いであるとし、彼らが年600万円受け取っているとして、全員首にしても約2兆円の削減にしかなりません。
額は大きいのですが、これだけの無駄遣いで800兆円などというべらぼうな借金が積める訳ありません。

為替王:歴代内閣と国の借金の推移、2009年末は900兆円突破! 財政危機でどんな影響がありますか?
理経済:米国債の推移 (ちょっとデータが古いです)

天下りも同様で、確かに無駄遣いで減らしていかねばならないのですが、それが本題に座っているようでは、借金の返済は無理でしょうし増税も避けられないでしょう。

しかし、相変わらず物知り顔の政治家やマスコミや人々は後を絶えません。
私もその1人なのですが。

無駄遣いは確かに有ります
地方に行けば、明らかに人口に合わない駅や駐車場、ビルがあり、1日数便、しかもジャンボではなく200人乗りの飛行機しか止まらない空港、1時間に10台くらいしか車が通らないのに、片側2車線計4車線の立派な道路、隣は空き家でオフィスも入っていないのに、自分だけは立派に聳える美術館等等、挙げたら限がありません。

まあ、最近では秋葉原ですら空きテナントが目立つようになりましたから、不況だからと言うのも有るのでしょうが、それを差し引いてもやりすぎ感が有ります。

地方の人たちがネットを通じて、至る所で情報発信しているのですが、テレビも政治家もスルーです。
借金も無駄遣いも、皆どこか他人事みたいな雰囲気が有ります。

Espresso Diary@信州松本:厭戦気分。

その上本当に問題視すべき他の事項もスルーです。
例えば郵政民営化の最大の争点は財政投融資であったはずなのに、小泉さんがいなくなると、とたんに利便性がどうのとか概観がどうのとか、わけの分からない話が頭をもたげています。

他にも"みんなの党"のみが指摘している外為特別会計も、あまり話題になりません。
私もこちらは知りませんでした。

こうやって見ると、意外と自分の国の事ですらよく知らないんだなと痛感します。
海外投資をしている私が言うのもなんですが、案外足場のことを知らないようです

選挙の夏、政権選択の夏とか言われていますが、それ以前に、日本に住む人はもっと日本のことを理解することから始めた方が良さそうです。
そしてもっと日本に対して真剣になるべきだと思います。

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公式サイトより上になった… - 世界経営者会議2009にて

そろそろ8月30日です。
今年は選挙があるためぜんぜん目立ちませんが、そろそろ世界経営者会議の手紙が届く頃です。

手紙はリピーターのみに届くものですが、9月になればテレビCMでばしばし(?)やるようになるでしょう。
今年は誰が来ることやら。

さてそんな季節なので、一足先に公式サイトがオープンしました。
中身はまだ空っぽですが、暫くすれば一気ににぎやかになるでしょう。

第11回日経フォーラム「世界経営者会議」

何ですが、以前書いた私の記事の方がgoogleでは上に表示されるようです。
ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
なお、最後の章も10月中旬に上げますので、宜しければどうぞ。

世界経営者会議2009に参加する学生の為に

ちなみに学割受付は9月になってからでしょう。
8月末だと満額払うことになる上、抽選になる為、無理しない方がいいです。
学割は例年30人ぐらいで、先着型です。
参加したい方はお早めにどうぞ。

ところで今気付いたのですが、当ブログの検索画面に変なものがついていました。
何だコリャ?皆ついてるんですかね。

世界経営者会議2009検索結果

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ジョゼフ・スティグリッツ

先日ノーベル経済学賞(本当はそんなものありません)を受賞したジョゼフ・スティグリッツ氏が、新興国への資金流入とそれによるバブルを警戒しています。

ノーベル経済学賞受賞の経済学者、米コロンビア大学のジョゼフ・スティグリッツ教授は25日付のタイ紙ネーションのインタビューに答え、アジアは域内市場の資産バブルを招きかねない「金融緩和」に伴う資金流入に警戒が必要だとの見解を示した。
>>スティグリッツ氏:アジアは金融緩和リスクに警戒を-ネーション紙

毎度のことですが、この人とはよく意見が合いますね。
私と同じ悲観論者なんでしょうか?

ジョゼフ・スティグリッツ
アメリカのヒゲオヤジは皆同じに見えるsweat01

Josephstiglitz

世の中不思議なもので、経済の意見は大概数通りに集約され、素人もお偉い学者も似たような結論に達します

当ブログで示した案や懸念も、よくお偉いさんの意見と一致します。
そもそも相場なんて上がるか下がるか横ばいかの三通りですから、頭を振り絞れば行き着くところは同じなのかもしれません。

今後も、私を含め色んな人が色んなことを言うでしょうが、気をつけたほうがいいのは、「偉い人がいったから正しいわけではない」と言うことです。
当たり前なのですが、意外と蔑ろにされます。

過去の例として、お偉いさんの言葉に従ったが為に経済が混乱した例は、多く存在します。

例えばこの人

Newton

彼の性でイギリスの経済は混乱し、世界は金本位制に突入しました。

例えばこの人

マイロン・ショールズ

この人のおかげで、想定元本150兆円が露と消え、ある国の中央銀行総裁の首が飛ぶ事態にまで発展しました。

偉い人が言っているからあたるとは限らないんですね。
結局は自分の目を凝らさないと駄目と言うことです。

彼らの意見はとても為になりますし、参考になります。
しかし最後に決定を下し、あなたの人生を生きていくのはあなた自身です。
なので、彼らの意見を「そーなのかー」では無く、自分でしっかり考えろと言うことです。

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Financial Crisis Most Wanted - TCGでやりたい

先日注文したトランプが届きました。
売値は5$なのに船便で来た為計20$になってしまいました。
(´・ω・`)ゝ”トホホ

どんなものかと言いますと、絵柄に金融危機に関連した人の肖像画を使っているトランプです。
例えばこんなの↓

Img_0318_2

このヤロー
。・゚・(Д`(⊂(゚Д゚ つ⌒

こいつがキングとかwww
ジョーカーよりインパクトが有ります。
画像が荒いのは勘弁してね。

他にも色々有ります。
例えば

Img_0322

ベアー・スターンズ(元)CEO。
金返せ(#`皿´)

全体的にこんな感じです。
ある意味皆ジョーカークラスの兵ぞろいです。
ちなみにジョーカーは10年間の簡略版金融史と、CDO等のキーワードが書かれたカードです。
大して面白くありません。

分かる人同士で使うと、ちょっとしたネタになりそうです。
しかし、トランプとしては普通のトランプなので、これだけは一発ネタです。
個人的にはカードゲームとして新たに出してくれると、とっても嬉しいです。
元々MTGプレイヤーなので、PCでオンライン対戦出来ると、結構面白そう。

続きを読む "Financial Crisis Most Wanted - TCGでやりたい"

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静かなるキャピタルフライト② - 何が"静か"なのか

前回、歴史のおさらいをしました。
歴史と言うものは不思議なもので、似たようなことが常に繰り返されます。
そうならないように人々は教訓を作るわけですが、大概それは守られません
人間とは学習しない動物なんですな。

理経済:静かなるキャピタルフライト① - 歴史のおさらい

しかし、そのおかげで次に何が起こるのか想像しやすくなります。
あまり良い事ではないのですが。
今回は本題の"静かな"キャピタルフライトの話。

歴史がそのまま繰り返すのならば、アメリカはドンドン国債を刷り、多額の借金を積み上げていきます。
日本の場合は国民が買ってくれたおかげで、多額の負債は国民に降り注ぐこととなりました。

一方アメリカは既に外国にばら撒いている為、世界が借金の肩代りをしています。
おかげで政策金利が日本より低いにも拘らず、金利は日本の上を行きます
信用されてないんですね。

以前、バフェットジゼル・ブンチェンが米ドル以外の通貨に資産分散を行っていましたが、これは将来的に米国債の引き取り手が少なくなる可能性を示唆しています。
これは立派なキャピタルフライトです。

さてここまで色々話してきましたが、まだキャピタルフライトについて説明しましていませんでした。
直訳では"資本逃避"となります。
資本なら何でもいいのですが、一般に資金が国外に流出することを指します。

最近ではジンバブエが海外資本を締め出すことで、結果的に資金繰りが破綻し(つまり資本の出し手が逃げてしまい)、国内経済が混乱しています。
また、皆さんの記憶に刻まれているのは通貨危機でしょう。

世界四季報:1000億ジンバブエドル紙幣

資本、お金とは経済の血液のようなもので、高血圧だ短命になりやすく低血圧だと年中倒れてしまいます。
何かの拍子で大量の血液が流れ出すと、それが自前の血であれ輸血したものであれ、体は死に近付きます。
キャピタルフライトとはとっても怖いのです

さて、ここで書きたいのは"静かな"キャピタルフライトです。
アメリカのそれは随分前から言われていたことであり、多くの人が気にかけています。
このため、決して静かではなく、そうならないように多くの人が奔走しています。

では何が"静か"なのでしょうか?
当ブログで度々出てきますが、私が懸念しているのは日本の資本が海外に逃避するのではと言うことです。

前述の通り、日本政府は国民からお金を借りることで、その多額の借金を支えてもらっています。
多くの人は気にしていないでしょうが、銀行預金や年金を通じて、間接的に国債を保有しています。

しかし、近年では貯蓄から投資へと言うように、少しずつ投資と言うものが注目を集めるようになりました。
幸か不幸か株価が暴落した為、その流れは滞っていますが、証券会社のセミナーやブログなどを回っていても、結構やってみたいとか興味はあると言う人が多いようです。

投資をするのはいいのですが、それは言い換えれば国債が売れ難くなると言うことです。

預金残高の減少もさることながら、知識を持つと言うことは他の商品とも比べられる可能性が高いと言うことです。
情報が流入してくると、視野が広がる為、今まで見たこともないような商品にも目が行くようになります。

理経済:情報格差の減少 - ニュースサイトの有料化

例えばアメリカに目を向ければ、日本の倍ぐらいの利息がつきますし、オーストラリアやブラジルはそれ以上です。
勿論為替リスクは負うわけですが、少なくとも今までの日本円預金一辺倒の状況が崩れる可能性が有ります。

例えば、貯金の8割は従来通り銀行に預け、残りの2割は外貨預金にしてみようという人もいるかもしれません。
初めは外貨預金から始め、FX、外国での預金と言うように、ドンドン世界に出て行く人も増えていくでしょう。

これも一種のキャピタルフライトです。
なぜならば、元々日本にあったはずの資本、お金が海外に流出しているからです。

帰ってくる可能性は確かに高いです。
しかし、今までは「そもそも出て行かなかったもの」が、「概ね帰ってくるだろう」に変わったとしたら、大きなことです。

なにせ日本人の金融資産は1500兆円ですから、この内1割が海外に流出すれば、外貨準備なんて簡単に吹き飛んでしまいます。
今まで預金ばっかりしていた人が、ブームに乗って外貨預金やらFXやらをやり始めたらどうなるでしょう?
前回以上の円安に見舞われるかもしれません。

しかし、日本では元々投資と言うものが活発ではありません。
株やら何やらをやっていると言うと、何となく胡散臭そうな目で見られます。
このため、結構隠れてやっていたりする人も多いです。

また、企業の海外進出に伴う単身赴任や最近増えてきたグロソブ、外国株投資なども結局外貨を買って円を売るわけですから、資本が逃げていることには変わりません。
もし日本でジンバブエのようなことが起きれば、加速度的に帰ってこなくなるでしょう。
借金の多い国ですから、ならないと断言は出来ません。

それぐらいの状況なのですが、日経新聞などでは海外の新聞と違って、アナリストが出てきて日本円はどうだとか大資産家が出てきて通貨分散がどうのとかは言いません。

ですから、気付かぬうちに少しずつ少しずつお金が出て行くわけです。
あまりにも少しずつで誰も気付きませんから、騒ぎ立てることもありません。
これが"静かな"キャピタルフライトです。

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マイレッジ・マラソン

先日、GMの100km/ℓの驚き低燃費車のことを紹介しました。

理経済:リッター100km - エコカー戦線激化

そのコメントにて、「マイレッジ・マラソン」と言う、燃費を競う試合があるとの事で、いそいそ調べてみました。
すると、リッター100kmなんてまだまだ甘く、世界にはもっと凄い自作低燃費車があるそうです。

Car World:マイレッジ・マラソン

記録ではリッター1300kmと言う記録もあるとか。
何とまあ。

1999年の段階で既にインホイール型に着目していたのも、さすがと言った所です。
現在ではエリーカ等で試験的に使われているようですが、未だに一般的ではありません。
ちなみに、インホイールの開発者はポルシェです。

Tomorrow is another day:二度目のドイツ出張 ポルシェミュージアム その1

なんか原点回帰した感じですね。

しかし、そうなると困るのは燃費の基準です。
コメントで酔うぞさんも言っていますが、燃費の基準と言うのは曖昧です。
昔は殆どガソリン車だったので問題になりませんでしたが、気やバイオエタノールなど、複数のエネルギーが混在する場合判断が難しくなります

これは何も車の燃費に限ったことではなく、例えばエコ関連でも同じです。
例えば、ソーラーパネルやハイブリッドカーも、二酸化炭素の排出量が少ないとされていますが、原材料の調達までに大量のCO2を排出します。
こうなると、本当に太陽光発電やハイブリットカーがエコなのかは分かりません。

理経済:本質を見抜く努力を

環境問題の場合は、取り合えずLCAと言う統一的な基準が有ります。
殆ど認知されていませんが。

なので、これを気に燃費の統一的基準を作ってみると良いかもしれません。
幸い、車の場合エネルギーで繋がっているので、何km/ジュールとかにすれば良いと思います。
ただ1ジュールあたりの調達コストは電気なのかガソリンなのかで違いますから、同じ燃費でも費用に差が出るかもしれませんが。

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静かなるキャピタルフライト① - 歴史のおさらい

最近株価が上がってますね。
いたるところで景気回復とか言われていますが、はてさて。

今のアメリカは、バブル崩壊後の日本とそっくりです。
散々日本のようにはならないと言っていましたが、時間のスケールは短い感じはしますが、起こっている事はあの時とそっくりです。

景気は悪くなり、景気対策だと減税やら地域振興券やらをばら撒き、超低金利を続けました。
体力の弱い地銀は潰れたり合併したりと金融業界はガタガタでした。

↓これは日経平均の長期軸推移です。

日経平均

大きく上がっていた株価は、バブルの頂点でピークアウトし、一気に下がりました。
その後、99年に日本一の借金王、小渕恵三内閣が出来ると、大量の借金とばら撒きのおかげで3割くらい株価が持ち直します。

しかし、本題である不良債権が全く処理されず地価も全く上がらなかった為だらだらと下落し続けます。
不良債権の処理がなされるには、小泉内閣の発足を待たねばなりませんでした。

現在、アメリカも同様に地価や住宅の在庫が芳しく無く、地銀は相変わらず潰れています。
何のかんので低金利は続き、アメリカ一の借金王は、借金を積みますことで減税やら公共事業やら色々やっています。
肝心の不良債権処理のためのバッドバンク構想は遅々として進みません

アメリカの住宅在庫

今週の指標:アメリカ:中古住宅市場の動向

う~ん、日本とそっくり。
となると次に起こるのはキャリートレードですかね
米国で資金調達をし、高金利である新興国へと流入することになりそうです。

日本の場合、投資になれていない人が多かったため、景気の悪化とともに貯蓄に走り、そして今でも貯蓄一辺倒です。
日本政府はそのおかげで、多額の借金も国民から調達することで何とか賄ってきました
おかげで日本国債の外国人保有比率は一桁です。

理経済:米国債の推移

一方アメリカは既に外国人から随分借りています。
身内なら借金の期限を延ばしたり、利息の支払を断ったり出来ますが、商売相手などのはそんな人情話は通用しません。
一度でも利払いが滞れば信用力は失墜します。

金利は市場で勝手に決まりますから、国債の発行残高にあわせて、ドンドン上昇していきます。

しかし、政府としては金利を低く抑えたいでしょうから、全体的には上昇し難いと思います。
米国民に何とか国債を買ってもらって、何とか低く抑えると思います。

となると、高成長の新興国とは金利差が開きやすく、キャリートレードが起きても不思議ではありません。
と言うか、ある意味双子の赤字がキャリートレードみたいなものですが。

歴史を振り返ると、つくづく日本のそれと似ています。
歴史は繰り返すんでね。
日本の二の舞にならないとしつつも、結局は似たような状態になっているんですね。

続く…
理経済:静かなるキャピタルフライト② - 何が"静か"なのか

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忙しい人のための紅魔郷の続編

この前メロンブックスから「忙しい人の紅魔郷EXTRA」が届きました。
先日紹介した、声優の平田由季さんが頑張っています。
若干キャラが壊れてる気もww

今回は閑話休題な用で、アンケートを色々答えています。
まさにラジオ感覚。
相変わらず一枚絵が無いので、作業をしながら聞いております。

残念なのは、折角出てきたフランの声が前作の文の声と同じと言うこと。
文のイメージが強い為ちょっと違和感が。

何度も述べますが、声もブランドなので、いくら良い声だからと言っても、キャラが定着しているなら安易に別の声をやらない方が・・・

実際、セクシーボディーにピチピチの黒服を着ていても、のび太君にしか思えないし、小さな卵型ロボットの声であっても、ジャイアンにしか聞えなかったりと、本人達が思っている以上に定着しています。

折角なので別の人にしてくれたらよかったんですがね。

それにしても、ニコ動伝いで随分メジャーになっていたんですね。
知らんかった。

理経済:平田由季さん、応援してます

デ霊夢ヽ(´ー`)ノマンセー

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最高裁判所裁判官国民審査

昨日、総選挙の知らせが届いたのですが、よく読むと最高裁判所裁判官国民審査のお知らせも兼ねています。
中学時代に習った事はありましたが、実際にやるのは初めてです。
誰の首を切りましょうかね?

幸い、大学に入って法律も学び、判例も見てきた関係で、あまり一般人には縁の無いであろう最高裁判事の名前も分かります。
取り合えず、堀籠幸男田原睦夫は首候補。

酔うぞの遠めがね:御殿場事件・驚愕の一審判決を最高裁が是認

最高裁は法律審だから判断できないって。
その"最高"と言う冠はただの飾りですか

まあ、首にしたところでそもそも最高裁判事は候補が少ないそうなので、数年すればまた判事候補に挙がってくるらしいです。
そもそもそういう仕組みがいかん気がします。

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聞いてねーよΣ(゚Д゚; - AIGは報奨金を上げろ

AIGの新CEOの報酬が決まったそうです。
あれ、私株主なんですが、そんな事言われましたっけ∑(゚∇゚|||)

米政府に救済された保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は17日、最高経営責任者(CEO)兼社長に10日付で就任したロバート・ベンモシュ氏(65)が年間報酬として700万ドル(約6億6000万円)を受け取ることを明らかにした。
>>米AIG:ベンモシュ新CEOの年収は6.6億円-長期報奨制度も

別に優秀な人間に大枚を叩くのは惜しくありません。
特にAIGはかなりボロボロですから、CEOの双肩にかかる重責は物凄いものでしょう。
前CEOであるリディ氏は報酬1$でしたが、これはパフォーマンスでもあるので比較は出来ませんが、これはちょっと高すぎます。

米国の大企業CEOの平均(約17億円 08年 参考文献 追記)よりは低いですが、あれだけの資金供給を受けているんですから、仕方ありません。
3億円程度ならば我慢できるんですがねえ。

これくらい平均年収が高いんだったら、賃金そのものを上げるより、成功報酬を上げて欲しいものです。
先日お話した技術者と違い、所得水準が雲泥の差なのですから、同じ土俵で議論は出来ません。
彼らは報奨金こそ上げるべきです。

理経済:技術者の報奨金 - 報奨金より給料を上げろ

私ならば、AIGが米国政府から借り受けている18兆円を、無理なく3年以内に返済できるのであれば、報奨金200億円を出しても痛くありません。
順当な手法で返済できたのならば、株価(現在PBR0.06倍)は跳ね上がるでしょうから。

「口だけならば誰でも言える"(  ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ"」
いいえ、これは株主である私にとっても痛みを伴う発言です。

"会社のお金"は誰のもの?
会社のお金は最もリスクを取っている株主のものです
少なくとも、債権分を引いた残りは株主のものです。
高額給与は、私達のリターンの中から出されているのです。
それゆえ、発言には責任と権限を持ちます。

理経済:会社は誰のもの?

仮に200億円出したとしましょう。
AIGの普通株は1億3500万株です。
ですから1株あたり148円分の損です。
一株2200円ですから6.7%分の純損失です。

年間リターン7%あれば上々ですから、私の投資リターン一年分がふいになります。
多分、AIG社員の給料はこんなに下がらないでしょう。
それは多分他の会社でも同じことです。
株価も下がれば踏んだり蹴ったりです。

しかしそれだけのコストを懸けたとしても、実績が伴うのであれば全く惜しくありません
問題なのは、使えるのか否か分からない様な人に、多額の資金を前払いするのはリスクが大きすぎます。

社長は所詮サラリーマンです。
貰うもの貰って出て行かれたら、会社にとっては損です。
残すものは残してもらわないと。
その後の給料はその時に考えます。
まずは実績です。

もし、ロバート氏に自信があるのならば、是非ともそうして貰いたいものです。

それにしても、優先株80%を政府が持っているからとは言え、一般の株主にも一言相談して欲しかったな。
業績が下がるようならロバート氏は首ですな。

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取り合えずCITは耐えている

首の皮一枚でCITが破綻を回避しました。

商業金融の米CITグループは17日、同日が償還期限の10億ドル(約946億円)の変動利付優先債について、同社の買い戻し案に対し十分な応募があったことを明らかにした。
>>米CITグループ:社債買い戻しの期間が終了、買い付け成立

しかしやっぱり政府は手を出さなかった模様。
今回は何とかなりましたが、次回はどうなることやら。

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痒い所に手が届く商品作りを - 痒い所はたくさんある

先日、家族で山に行ってきました。
正直そんなに行く気は無かったのですが、家族旅行だとただで色々飲み食いできるので好きです。
最近親がよく旅行に行きますが、やはり私が社会人になったからなんですかね?
仕送り分と学費がまるまる浮くわけですから、月平均20万円位浮きますからな。

↓証拠写真

山2

山1

そんな山登りですが、家族はご来光を見たり高山植物を見てワイワイ言っていましたしたが、私自身はそれよりも別の所に目が行っていました。
まあ卒業旅行に松本に行っても、風景とか城以外の所を見ている様な人間なので、仕方がないんですかね。

さて私が興味を持った物は2点有ります。

1点目は多くの登山者が、飲料用に「いろはす」と言う水を持ってきていたことです。

I LOHAS

これは、映像にあるように飲み終るとかなり小さく潰せます。
しかも、これだけ潰しても穴が開きにくいので、1,2回潰した程度であれば開いてまた使えます(ただし、容積が減ります)
あまりに軟らかすぎて、中身が入っていても、ぶつけるとボコボコに凹みます。

また、ベコベコに潰せるほど軟らかいので、普通のペットボトルより軽いです。
長距離を人力で移動する場合、山であれ平地であれ荷物の重さが重要になります。
軽いと言うのはそれだけで便利です。

勿論アウトドア用にビニールで作った水筒(水入れ)も有るのですが、冷たいものを入れると霜が付くし、家のまずい水を持っていくのはきついです。
バックの脇に挿せないのもマイナスです。

このため、私も含め結構持ってきている人がいました。

2点目は山小屋の電力事情です。
とってもエコで、すべての電力をソーラーパワーで賄っていました

元々山小屋では電気を殆ど使えません。
高い所だと家電も運べませんし、電線を引くことも難しいからです。
あるものは最小限の電灯と天気予報の為のテレビぐらいですかね。
飲料物や食材は湧き水で冷やしています。
ですからソーラーパネル十数枚で足ります。

ソーラーパネルは持って行くのが大変ですが、一度持っていけば後はケーブルだけで設置可能です。
日光は上でも下でもある程度同じぐらい射しますし、電池があれば雨の日も使えます。
少なくとも、電線を登山道に沿って引いてくるよりは、金銭的にも時間的にも有利に出来ています。
エコがどうとかではなく、必要に駆られて使っているわけです。

さて、ここから私が学んだことは「商品は何に使われるかわからない」と言うことです。
必ずしも企画者が思った通りにはいかず、思わない方向で使われることが間々あると言うことです。

いろはすソーラーパネルも、本来エコをメインにしたもので、アウトドア用に作ったものではありません。
ホームページの開発者コメントは、そういう雰囲気ではありません。
痒い所というのはいたるところに存在するわけです。

以前iPhoneの改良方法について提言しました。
そこで「ニーズを捉え目的としないと、優れた商品は作れない」と言いました。
これは逆に言えば、ニーズさえ捉えていれば既存の商品でも売れるわけです。

痒い所に手が届く商品作りを - iPhone3GSを売るために

いろはす一般向けにはあまり売れていないようです。
地元の人は一生懸命買っているようですが。

ニーズはいたるところに有り、ビジネスチャンスは転がっていることを、今回の旅で感じました。
市場をよくよく観察し、色んな所を見る事が、新しい商品を開発する原動力になるのだと思います。
技術開発のみが成長の源泉では無いようです。

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GMの40万円自動車 - タタとの競合

皆様おはこんばんちは。
家族旅行から帰ってきたなるです。
旅行のことは後ほど書くとして、気になったニュースが飛び込んできたのでまずはそちらについて書かせてもらいます。

気になったニュースと言うのはGMの新車
アジア向けに1台40万円で出すそうです。
タタ自動車の株主であるなるは戦々恐々としております。

米自動車メーカー、ゼネラル・モーターズGMは、アジアで価格が4000ドル(約38万円)程度のコンパクトカーの製造を検討している。…(中略)…インドの同業タタ・モーターズが2500ドルの低価格車「ナノ」を投入したことに対応したものだという。
>>米GM:アジアで約38万円のコンパクトカー投入を検討-WSJ紙

これはタタと株主にとっては悪報です。
結構まずい。
以前、トヨタが50万円自動車を出すとか言いながらも、不況の煽りで立ち消えしていましたが、まさかGMからこんな話が出てくるとは思いませんでした。

何故まずいかというと、この位の値段の"外車"なら、十分ネームバリューが有り、かつちょっとリッチな優越感が味わえるだろうからです。
おそらく、結構売れます。

インド人の中間層(年収60万円~300万円)急速に増えています
また、この不況期であってもGDPは相変わらずプラスで推移しています。

Gdp

BRICs辞典:インドのGDP~経済成長率推移

この位の収入なら、中間層の下の方でも20万円自動車を買えますし、ちょっとリッチに40万円自動車も買えます。
今後の伸び率や人口も考えると、その市場規模は計り知れません。
加えて、インドは2030年には単独人口で中国を抜くとさえ言われています。

今まで中間層の自動車は、タタの独壇場(トラクター等はマヒンドラの牙城です)でしたが、ここに来てちょっとリッチな40万円"外車"を投入されると、競合は避けられません。
この車の市場はナノと被っています
外車というだけで値段が高くなるのは、日本を見ていればよく分かります。

例えば、大学時代にベンツBMWの鍵をチラチラ見せて、「ベンツ買ったの?凄いね」と言わせている人が結構いました。

しかし、BMWもベンツもフォルクスワーゲンも、現地では大衆車で、普通に道路を走っています。
輸送コストに関しても、最近では何所の会社も中国や東南アジアで作る事が多いですから、寧ろ欧州向けより日本向けの方が安いかもしれません
それなのに値が張るのは、単にブランド力、イメージ力の為です。

インドで外車のブランド力が如何程か分かりませんが、それなりの影響力はあるでしょう。
仮に無くても、長い歴史を持つGMがこの事を知らないわけがありません
一流のマーケティングの専門家を引っ張ってきて、上手いことやるでしょう。

タタ自動車の株主としては、ヒヤヒヤ物です。

それにしても、GMは債権処理をした為か、随分積極的になった感じがします。
肩の荷が下りたからですかね。
破綻騒動があったため、注目が集まっているからかもしれませんが、全体的に前向きなニュースが増えた気がします。

今までは累積赤字がどうとか販売シェアがトヨタに抜かれそうだとか、ネガティブな話が多かったのですが、GMにとっては借金を踏倒して正解だったのかもしれません。
エコノミスト達が言うように、他の自動車産業にとっては強いライバルが誕生しました

追記:
日本の場合、自動車の輸入関税は無いようです。
Wikipedia:輸入車(日本)

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お知らせ

いつも当ブログをご愛読いただき、有難う御座います。
所用により、2,3日PCが触れ無くなるため、ちょっと更新をお休みします。
用が済みましたら通常通り更新しますので、これからも当ブログをよろしくお願いします。
m(_ _)m

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リッター100km - エコカー戦線激化

先日破綻したGMが、早々に反撃の狼煙を上げてきました。
その先陣は、なんと100km/ℓの超低燃費を誇るプラグインハイブリッドカーです。

ゼネラル・モーターズ(GM)ヘンダーソン最高経営責任者(CEO)は11日、2010年に発売予定の家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車「シボレー・ボルト」の燃費が、ガソリン1ガロン当たり230マイル(1リットル当たり約98キロメートル)と発表した
>>米GMの新ハイブリッド車、燃費は「プリウス」の4倍

100kmは凄いですね。
先日、「目指すは50km/ℓ。…それが自分達のブランド力と技術力を最大限に生かせる手法だと思います。」と書きましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。
やはり「事実は小説より奇なり」ですね。
私の頭の中より、現実のそれは更に前に行っているようです。

理経済:ハイブリットカーの凋落② - トヨタの価格切り下げ

尤も、この車は平均走行距離500kmだとか。
リッター100kmなので、ガソリン自体は5ℓしか積めない訳ですね。
ハイブリッドカーというより電気自動車です。

しかし消費者にとってみれば、ガソリンであろうがエタノールであろうが電気であろうが、あんまり気になら無いでしょう。

それなりに単価が安く、維持費が安く、イメージ的に悪くなければ選択肢に入ると思います。
幸い、燃料補給も家庭充電とガソリンスタンドで出来るので、インフラ設備も整っています。
単価は400万円とお高めですが、ガソリンの消費量を考えれば、米国であれば十分売れるでしょう。

日本の年間平均ガソリン消費量は、大よそ600億ℓ(単位に注意)です。

石油連盟:今日の石油産業 PDF 9ページ

一方世帯数は5000万世帯ですから、大体1世帯あたり年1200ℓ使っている計算になります。
ガソリン1ℓ150円として、すべてのガソリンが自動車に消費されているとすると、私達は年18万円位燃料代を払っていることになります。

日本の自動車の平均燃費が分かりませんが、仮に皆プリウス位だとすると、燃費は4分の1の4万5千円になります。
電気代が同じぐらいかかるとすると、年9万円と半額になります。
このぐらいだと、あまり乗り換えるメリットがありませんね。

しかし米国では、その燃費の悪さから日本人の10倍ぐらいガソリンを使っています

POP*POP:世界のガソリン消費量が端的にわかる一枚の画像

そう考えれば、米国での乗り換え需要は十分取り込めます。
何せ、年90万円も油代がうくわけですから。
それに今の調子で行くと、米政府の補助金対象にもなりそうですし。

ハイブリッドカーは日本のお家芸とされ、トヨタホンダも随分力を注いでいますが、戦況はドンドン熾烈化しているようです。
しかも、中国などの新興メーカーだけで無く、米国の老舗メーカーまで参入するわけです。

一段の脱皮が望まれます、

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サンテックがソーラーパネル生産首位に

中国系の太陽光パネル生産会社サンテックが、遂に生産高首位になりそうです。
かつて、日本のシャープが座っていた席です

米調査会社アイサプライが10日発表したリポートによると、中国のサンテックパワー・ホールディングスは今年、独Qセルズを抜いて世界最大の太陽光パネルメーカーになる見通し。
>>サンテック、太陽光パネル生産で世界1位に=アイサプライ

サンテックと言えば、日本のソーラーパネルメーカーMSKを買収したことで有名です。
MSK自体はシャープ程の知名度は無いのですが、MSK大牟田工場の方々が会社に切れてEBOをしたことで一躍有名になりました。

第 章 太陽電池産業の現状と尚徳電力(サンテック)の日本進出 PDF
NHKスペシャル:社員みんなで会社を買った ~地方発 “EBO” の挑戦~

ちなみに、EBOとは「従業員による企業買収」です。
一方MBOは「経営者による企業買収」です。
誰が買収するかによって、名前が変わるわけです。

世界四季報:MBOバイブル本

買収したサンテックは、環境関連と言う追い風と海外株投資の発展によって、大きく知名度を伸ばしました。

伸びているのは知名度だけではなく、上々で調達した多額の資金を武器に、大きくシェアも伸ばし、遂にQセルズを抜いてしまいました。
おそらくシャープも3位に後退でしょう。

日本では、相変わらず中国製を非難していますが、食品は兎も角、工業製品の質は随分上昇しているようです。
NHKスペシャルでも、元MSKのチーフエンジニアが「自分達の背中が見えてるんだな」と興味深いことを言っていました。

日本の企業も、あまり彼らをなめていると、気付いた時には自分達が抜き去られている可能性が有ります
太陽光発電は既にそうなっているようです。

「技術があるから」と胡坐をかいていられるほど、余裕は無さそうです。

ちなみに、太陽光系の資料はこちらで手に入ります。
米国の調査をまとめている関係で、情報が遅いですが。

NEDO:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構

Suntech Power Holdings Co. Ltd. (STP)
特色:
中国系太陽電池会社。シェア3位(07年度)

連結売上高(2008/12/31)
19.2億USD
時価総額(2009 /08/11)
28.6億USD
株価
18.32USD

STP vs Dow

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情報格差の減少 - ニュースサイトの有料化

ロイター通信等ニュースサイト各社は、有料化を模索しているようです。

情報サービス大手トムソン・ロイタートム・グローサー最高経営責任者(CEO)はCNNの単独取材に応じ、一部のニュースサイトは引き続き無料を維持するだろうとの見通しを示した。
>>「一部のニュースサイトは無料維持」 ロイターCEO予想

以前、ロイターのサイトでもそういったシンポジウムのレポートが書かれていました。
ロイターに掲載された記事が見つからないのですが、朝日新聞のサイトに欠片が有りました。
彼らもかなり苦境なようです。
今回は彼らの苦境の原因と、課金の影響についてです。

asahi.com:再送:新聞・テレビは新ビジネスモデル急務=トムソン・ロイター討論会

私自身、日経NETとかロイターとか散々見ていますが、特に新聞を取ったり彼らにお金は落としていません。

日経ヴェリタスも、CMでネット版と紙媒体の各々の特徴を強調しています。
ヴェリタス創刊時に、「ネットで良質な情報がいくらでも手に入るのに、態々新聞なんて買わない」とアンケートに書いたのが効いたんですかね。
悪い事したな(;;;´Д`)ゝ

しかし実際問題として新聞を見るより詳しい情報が、ブログなどを介して流れることは珍しくありません。
株関係の情報もファイナンスサイトのRSS(?)機能で、すばやく手に入ります。
ゴールドマンの0.03秒が問題になるのも、ある意味今のように情報が早く手に入るからこそなのでしょう。

これは新聞にもテレビにも映画にも言える事ですが、ネットの普及によって随分情報格差が無くなりました。
1人の人が知っていると、ネットを通じて色んな人がその情報を共有できます
ですから、特化することの優位性が昔より薄れたわけです。

最近調子が悪くなると、自分の症状、特徴からある程度病気を特定し、療法を見ながら様子を見たり、市販薬で済ませたりします。
医者には怒られそうですが、特に病院にも行かなくてもさしたる問題も起こっていません。
ネットの体験談はかなり詳しく、「確かにそんな症状だ」ということが多々有ります。

投資をするとき、私は証券マンの意見をあまり聞きません。
優秀な投資家がブログで色々書いていたり、無償でレポートが公開されているからです。
態々証券会社に行って、高い手数料と口座管理費を払ったりしません。

これ等の職業は免許が必要で、所謂情報の非対称性があった分野です。
情報の非対称性とは、商品(サービス)の売り手と買い手の知識の差(情報格差)のことです。
プロとアマの差の情報版みたいなものです

例えば、医者は薬や病気に詳しいですが患者は知りません。
ですから医者が「この症状はまずいです」と言われると、患者は鵜呑みにし易い。
患者自身はその真意を確かめられるほどの知識が無い為、それに縋るしかないのです。
証券会社のそれは更に顕著です。

この為知識のない人が騙されないように、国や協会は免許を交付し保障をするわけです。
その一方で、医者、弁護士、会計士等々、「ボロい商売」になり易いです。
ちょっと知識があれば自分で何とかできる事も相談に来ますし、言われた事は割と素直に聞いてくれます(医者のくれた薬について議論する人はそういません)

しかし、ネットによってこの情報格差はドンドン減少しています
新聞サイトの有料化もこの一環と捉えられます。

もし、ネットが無く情報量が少ないならば、消費者の購入商品候補は新聞やテレビなど、限られた媒体からのみもたらされます。
あとは精々スーパーで見る程度。

そうなると広告を出せば、必然的に買われる確率が高くなり、費用対効果は上がります。
広告主も万々歳、新聞社も広告費が入るで、企業側はハッピーです。
痛い目を見るのは広告費の出せない中小企業(だから下請けが多いんですかね?)や、商品を押し付けられた消費者です。
場合によっては、広告主の都合で真実を捻じ曲げられるかもしれません(トヨタと消費者金融は常習犯)

しかし、ネットの普及によってこれが少なくなりました。
例えば口コミは、明らかに従来の広告の外側に有ります。
そうなると新聞を見てもらい、広告も見てもらったとしても、買われる可能性はぐっと減ります。
広告の費用対効果は、それに連動して減っていきます。
広告主も当然減ります。

ですから新聞社は別の収入源を探さねばいけないんですね。

情報は重要です。
ロイターなどの情報は深いものも多く、見る価値が有ります。
そうなると課金すると言う考えが出ても不思議ではありません。

しかし、果たして課金しても人が来てくれるでしょうか?
まあ情報にお金を払いたくない人が、広告に出た商品を買うとは思えませんが、アクセス数は大幅に減ると思います。

課金云々より、ビジネスモデルそのものを見直してみたほうが、活路を見出せそうです。
結構難しいですが、マスコミの影響力自体は相変わらず強いので、可能性は十分有ると思います。

理経済:マスコミの力は衰えていない①

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7月のリターン

7月分のリターンを集計しました。
現金で持ってたのが完全に裏目に出ますたorz

7月のリターン為替調整なし

為替調整なし

7月のリターン為替調整有り

為替調整あり

先月「このまま上昇が続くとヤバイ」と言いましたが、予想通りやばい結果です。
なんでこんなに強いんだか。
まあ、思うようにならないのが相場なので文句は言えません。
言いたくてうずうずしていますが。

ヽ(´Д`;)ノ  理解できない~♪

今月どうしましょうかね。
米国は性懲りも無くお札の印刷中。
来週も15兆円近く刷るとの事。
雇用統計も、あれだけ下がったのに0.1%ポイントしか改善しませんでした。
株価は底値から50%位あげているのに…

割安株も少なくなちゃったので動きづらいし、どうも投機臭さが抜けないし。
取り合えずダウのETFでも買って様子見ですかね。
金融マンがバブルを起こす理由がよく分かった。
( ´ー`)フゥー...

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技術者の報奨金② - 報奨金より給料を上げろ

先日、中村修二の200億円裁判を肴に技術者の報奨金について述べました。
今日は日本の技術者への褒賞の方法について。

理経済:技術者の報奨金 - 報奨金より給料を上げろ

この金額は2000億円稼いだゴールドマン・サックスのCEOもビックリの、巨額報奨金です。

つくづく思うのですが、日本人は欧米人より貪欲だと思います。
皆といる時は空気を読んで欲を隠すのですが、投資等の個人プレイに移ると、途端に強欲になります。

やたらと早く投資資金を回収しようとする為に、仕手株みたいなのが流行りますし、退職金を投資している方々も、配当性向を非常に気にします。

最近就職した関係で、保険関連の人によく絡まれます。
そこで話題になるのは配当のあるタイプで、掛け捨て型や再投資による無配型は全く話題になりません。
聞いてみると、日本では殆ど売れないとか。

本来、自社に自信が有るならば配当性向ゼロにして、設備投資や株式投資に廻すのですが、日本企業では殆どありません。
IRに行くと、やたらと配当性向の高さを謳って来ます。
自信の無さを露呈している事に、気付かないのでしょうかね

自分の耳で聞きたいならば、今度ビッグサイトで開催されるIRフェアに行ってみると良いでしょう(私は5日に行く予定)
本当によく言われます。

日経IRフェア2009 STOCKWORLD

ちなみにこの方は自信の高さを体現しています。
配当利回りを示すDiv&YieldがN/A(無配)となっています。

Yahoo!finance:Berkshire Hathaway Inc. (BRK-A)

一番問題なのは、その欲に全く気付かず、自覚症状が無いところ。
いやはや。

話が逸れてすいません。
元に戻しますと、日本の報奨金制度についてです。
中村氏の報奨金は大きすぎるにしても、日本の技術者に対する報奨金の低さには、これまた驚きます

中村氏は当初2万円、ノーベル賞を取った田中耕一氏の特許に対して、1万1千円しか支払われなかったのは酷すぎます(最終的に1000万円になったそうです)
子供の小遣いじゃないんだから。

いくらなんでもこれでは人材が逃げてしまいます。
彼らには実績があるわけですから、転職しようとすれば引く手数多です。
200億は行き過ぎでも、10億円位はホイホイ出しても罰は当たらないと思います。
島津製作所も、大きな宣伝効果があったんですから、その費用分位渡してもいいと思います。

以前、フラッシュメモリー(USBメモリ等の材料)を作った舛岡富士夫氏が、東芝に対して10億円の報奨金を求めて裁判を起こしました。
結局8700万円に減額されたとのこと。
東芝もケチですね。

彼は現在、シンガポール政府に引き抜かれ三次元半導体を開発中とか。
明らかな人材流出ですな。
こういう状況を防ぐ為にも、実績に応じてもっと給料を上げるべきだと思います。

巨額の報奨金は会社にとっても大きな負担です。
また、「貰うものは貰ったし、実績もあるんだから転職でもするか」となり得ます。
日本の企業は年功賃金な為、偉大な業績を残しても、出世できるとは限りません。
あるいは競合他社から、年収云千万で引抜があるかもしれません。

彼らは文字通り金の卵です。
うまく繋ぎ止めれば、再び金のなる木の苗を作ってくれるかもしれません。
ですから、如何に彼らをうまく会社につなぎとめるかが重要になります。
この辺りは、欧米の金融機関と同じです。

人間、努力し、実績を残したからにはそれ相応の"見返り"を望むのは、当然の生理現象です。
地位、名声、お金。
形はいろいろ有りますが、いずれにせよ認めていると言うことを態度で示す必要が有ります。

ですから、会社側にも無理が無く、本人にとってもメリットがある給料の大幅上昇をすべきです。
もし「給料より研究費が欲しい」と言うなら、そうしてあげればよいでしょう。

皆でやったから皆同じでは、優秀な人材が逃げてしまいます。

私は物理屋なので、実験などにも参加しましたが、こういう場で実績を残すような人は、大概1人+助手で構成されています。
実績は皆で作ったものでは有りますが、比率的には7割くらいは中心1人、多くて4人程度がやっています。

経営者と同じで「こうやるんだ!」的に、強引に引っ張っていきます。
そのまま沈没する場合も多いのですが。
多分、中心1人を摘み出したら、人数的には殆ど変わらずとも、ろくな物が出来ないでしょう。

是非とも、こういった引っ張っていく優秀な技術者を、確保、そして何より繋ぎ止めて行くよう努力すべきです。

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技術者の報奨金 - 報奨金より給料を上げろ

先日、テレ東系番組「ルビコンの決断」で中村修二の200億円裁判についてやっていました。
この裁判は、知的財産を扱う法律家にとっても重要ですが、科学者にとっても自分達の研究に対しての金銭的評価を知れるので非常に注目されました。

しかも、中村氏は1年に360日研究をしているとのことで、うちの教授もよくこんな研究者になれ的なことを言われました。
新聞の切抜きまで渡されたりと、布教活動をよくされました。

200億円裁判とは、中村氏が自身の研究はとっても凄くてとっても儲かったから、ボーナスをくれ、と言った裁判です。
額は名前の通り200億円です。
なんだかどっかで聞いたような話ですね。
まあ、最初は2万円だったそうですから、怒るのは当然ですね。

世界四季報:ゴールドマン・サックスCEOのボーナスが約77億円

この顛末はと言うと、地裁での第一審では200億円満額認められ、しかも裁判所の想定価格は600億円というとんでもない額が提示されました。
しかし、それに切れた会社側が上告、高裁では6億位に激減しました。

結局、中村氏はこれを受け入れ、「自分は技術者の発明の価値について一石を投じた」として、判決(和解)を受け入れたそうです。

番組の構成的にも一般人の目にも、なんだか中村氏が可哀想で、経営者が悪みたいな感じがしますが、これを投資家や会計を学んだ人の目から見ると、彼の貪欲さにちょっと呆れます
中村氏は「日本は差別国家である」と豪語していますが、彼が言っても正直説得力に欠けます。

と言うのも、この200億円と言う額、もし認められていたら、彼の報奨金の為に多くの社員や同じ研究仲間がとばっちりを受けるであろうからです。

中村氏が勤めていた日亜化学の決算書を調べると、売上高は2000億円程度だそうです。
非上場の為、決算書が有料で詳細が分からないのですが、ある程度は漏れ聞えてきます。

日亜化学

EDIUNET:財務診断レポート:日亜化学工業

2004年より前のデータはないので、分からないのですが、基本右肩上がりの企業であることを考えると、中村氏がが特許を開発した93年には、売上1000億円位だったのでしょう。

彼の作った青色発光ダイオードは、とても偉大な研究と言われていますが、特許を持っているはずの日亜の売上は1000億円ぐらいしか上がらなかったわけです。

累積でも1兆円そこそこでしょうから、WiiやDSを開発した任天堂の技術者や、プリウスを開発した内山田竹志の方が、よっぽど会社に貢献しているんですね。
200万円のプリウスが年100万台売れれば、売上2兆円ですからね。

裁判で200億円判決が出たのが2004年ですから、もし払った場合純利益の3分の1、営業CFの3分の1がゴッソリ持っていかれます。

中村氏は潤いますが、一般社員の首が飛んだり、ボーナスが減ったり、新入社員が減った可能性が高いです。
派遣社員が増えていたかもしれません。

そう考えると、高々1千数百億しか利益をもたらさない彼に、何百億もの報奨金を出すのは馬鹿げていますし、あまりにも経済オンチな彼には、ちょっと呆れます。
6億に下げて正解です。

その一方で、日本の技術者に対する報奨金の低さには、これまた驚きます。

長くなったので続く…
理経済:技術者の報奨金② - 報奨金より給料を上げろ

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幸福実現党は相続税を無くしたいらしい

最近、会社に行く途中で幸福実現党の方々が演説しているのを見かけます。
4年前には見た記憶のない政党なので、興味は有ります。
マック赤坂よりも目を引きます。

幸福実現党
Wikipedia:幸福実現党

名前からして宗教色が出てます。
実際新興宗教がバックにいるようです。
公明党の成功を見て、今の混乱を機に打って出たと言うことでしょうか。

まあ日本は無宗教な国なので、細かい宗教法人が政治に食い込んだとしても不思議ではありませんが、やはり胡散臭さは否めないと言う感じです。
ちなみに、海外ではキリスト教やイスラム教が幅を利かせていますから、普通に政治に食い込んできます。

Wikipedia:ドイツキリスト教民主同盟

幸福実現党の街頭演説をチラッと聴いたりするのですが、基本核問題や憲法9条系が主のようです。
しかし、色々調べて見ると、それだけではなく、中々興味深い経済対策を考えているようです。

積極的人口増加策で、 2030年にGDP(国内総生産)世界一を実現します

・3 億人国家を目指します。人口増加策によって、人口3億人と、GDP(国内総生産)世界一を実現し、財政や年金の危機を克服します。

・少子化問題の原因となっている 「住宅」「教育」「交通」のボトルネックを解消します。広くて安い住宅の供給、「塾にたよらない公教育」による教育費の負担軽減、全国的なリニア鉄道網建設や高速道路無料化などによる「交通革命」(通勤圏の飛躍的拡大)などを実現し、子育てしやすい環境をつくります。農村部では農業参入自由化などによって、雇用と居住者を増やします。

海外からの移民を積極的に受け入れます。在住外国人が日本語を習得する機会を増やすなど、外国人が住みやすい街づくりを行います。外国人の帰化を積極的に進めます。相続税の廃止で、海外の富裕層が日本に移り住むよう促します

>>マニュフェスト:「幸福実現党の政権政策」

政治家の相続税廃止という発想は珍しいですね。
投資家や資本家、経済学者の間では度々議論になりますが、政治家がはっきりと言うのは珍しいです。

普通、金持ちを優遇しかねない政策を取ると、国民やマスコミにタコ殴りにされます。
当然票もなくすとされています。
以前も、小泉政権などで法人税を下げようとすると物凄い非難を浴びました。
この為、増税以上にタブー視されている嫌いが有ります。

まあ、彼らが影響力を持つとは思えませんが、相続税廃止はもっと議論してもいいと思います。
彼らの想定どおり、もし本当に廃止したならば、世界中の裕福な資本家と、各国政府からの非難が大挙して押し寄せ、日本円は強烈な円高となるでしょう

一方で、人口は増えやすくなり内需が拡大、それを目当てに輸出企業まで戻ってくるでしょう。
移民も受け入れると言っていますからね。
格差が猛烈に拡大する代わりに、高度成長期並みの経済成長率が日本にもたらされるでしょう。

おそらく2030年を待たずに人口3億人に達します。
建築業へのばら撒き税制のおかげで、他のタックスヘイブンとは比較にならないほど、インフラも企業の中心も揃っていますからね。
シンガポール以上にハコモノは揃っています。

お金が血液に例えられるように、世界の消費エンジン国は心臓になります。
当然、心臓には大量の血液が流れ込み、良くも悪くも活発になります。

支持は出来かねますが、中々面白いマニュフェストだと思います。

ちなみに、彼らのホームページを見ると、ドクター中松が彼らの比例代表に選ばれたようです。
無所属だと思ってたのに、何時の間に根回しされたんだ。

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リーマンの攻勢 - 失敗だらけの買収劇

野村證券の、ロンドン証取での売買シェアが一番になったそうです。

6月のロンドン証取での株式売買シェアは6.27%で3位だったが、7月は7.45%と一段とシェアを伸ばした。リーマン買収前の昨年9月時点のシェアは0.1%以下(151位)
>>野村、ロンドン証取でシェア首位に 7月の株式売買

もともとのシェアは殆どゼロで、リーマン買収によって大幅に伸びたわけですから、野村が頑張ったのではなくリーマンのおかげなわけですね。
買収効果といえば聞えは良いですが、要するに看板がリーマンから野村に変わっただけという事です。

以前にも書きましたが、リーマンは破綻後、その一部を野村に買収されました。
しかし、その待遇はもともとの野村社員よりも遥かに好待遇です。
両社の溝は深いままです。

理経済:初任給の差は溝の深さ

しかも色々調べていくと、どうやら野村社員が威張れるのは国内だけらしく、海外では元リーマン社員の方が威張っているとのこと。
確かに売買シェアの動向を見る限り、彼らの方が実績を出していますし、アジア・太平洋と欧州の株式部門のトップは元リーマン社員です。
そう考えれば、彼らが威張っていても不思議はありません。

プレジデントロイター:元リーマン社員が転職してきたら―黒木 亮

そもそも、買収や合併はかなりリスクの高い手法です。
単純にお金がどうとか、地合がどうとかいう問題ではなく、もっと人間工学的な欠陥が有ります。
統計的に言えば、4社に3社は失敗しているような状態です。

IBM:グローバル化と企業のバーチャル統合 PDF 7ページ

統合すれば、スケールメリットが出て資材調達や販売面で交渉力が増し、更にブランド力の向上や業務の重複を省くことによるコストカットが見込めます。
ですから私などは投資家として、すぐ買収しろ統合しろと言っていますが、実際には結構面倒で中々上手くいかないのが現状です。

私の会社も私の入社直前に他者を買収したのですが、その後の騒動の収集はかなり骨です。
世間や市場ではかなり歓迎されていましたが、その後の苦労は彼らには分からないでしょう。
交流が少なく疎遠感が有るとか、相手からの嫉妬の目とか、もう色々。

買収が失敗する原因を見てみると、文化の違いとか目的の不一致とか、人間臭い理由が多いです。
シェアがどうのとか、ブランドがどうのとかいう話は、あまりないようです。

M&A失敗の主要因

野村とリーマンの溝の深さも、給与体系という企業文化の違いから来てます。
また、リーマンなどの投資銀行系は、ヘッジファンドのような有価証券の売買業務が目立ちます。
一方、野村はバリバリの営業系。

野村に就職した先輩の話では、「彼ら(野村證券本体の社員)は社内でサイヤ人と呼ばれている」そうです。
営業と言う戦闘をする、戦闘民族なんだとか。
もろ体育会系だそうです。

玄関が一緒になったからといって、皆が仲良く出来るとは限りません。
野村とリーマンは国を隔てた家庭内別居をし、段々とかかあ天下(亭主関白?)になっていきそうです。
買収劇とは失敗だらけであり、そんなに簡単ではないんですね。

ちなみに、統計的に見て明らかに失敗する可能性が高いのに、何故経営者は合併買収を繰り返すのか、という事は経営工学者達の大いなる謎です。
確率だけ見れば宝くじより分が悪いんですからね(あちらは期待値ですが)

心理学や行動経済学に言われるような自惚れ等、幾つか説は有ります。
個人的に面白いと思うのは、「企業規模とCEOの年収の相関関係」です。

一般に、企業規模が大きくなるほど社長の年収は増えます。
ダイムラーとクライスラーの時のように、合併後数年間業績がよければ、社長達はより高額な報酬を得て次の会社に行けます。
あるいはそれが、合併買収が活発化する原因なのかもしれません。

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アメリカ人の楽天主義

株価がガシガシ上がっている今日この頃、現金を多めに持っているなるの成績はかなりやばそうです。
そんな金融市場を背景にしてか、楽天的なアメリカ人の皆様は、もう消費に走っているようです。
おいおい。

米商務省が4日に発表した6月の個人消費支出(PCE)は前月比0.4%増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は0.3%増だった。…(中略)貯蓄率は4.6%と、14年ぶり高水準を記録した前月の6.2%からは大きく落ち込んだ
>>6月米個人消費:0.4%増、所得1.3%減-4年ぶり大幅減

懲りないな、ホントsweat02
以前貯蓄率が低く、過剰に消費していたことが問題になったのに。

理経済:AIGは潰した方がいい - 双子の赤字問題

以前も双子の赤字問題といわれたように、国債の印刷と国民の借金漬けによって過剰な消費をしていました
今回の金融危機で懲りたものと思っていたのですが、どうもそうではないようです。

景気の状態は違いますが、結局、国や個人が大量の借金をすることで、各国から大量の物品を輸入していると言う構造は、あまり変わっていないようです。
他国の商品ではなく、自国の潰れかけた自動車会社や金融機関を買っている点で差が有りますが、借金を積み上げて無駄なものを買い続けています

そういう現状を鑑みてか、米ドルは静かに下落中。

Bloomberg - NY外為:ドル指数、リーマン破たん数週間後の水準に下落

借金とは貸してくれる人がいる限り、積みますことが出来ます。
しかし、無限に借りられるわけではありませんから、やるからには覚悟が必要です。
日本も含め、何時はしごを外されるか、気が気きでなりません。

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裁判員制度が開始 - 大岡裁きが望まれる

本日から遂に裁判員裁判が始まりました。
始まる前は辞退等が随分懸念されましたが、取り合えず滑り出しは上々のようです。
欠席者が本当に来れなかったのか分かりませんが、逆に浮いてしまう位の出席率です。

全国初の裁判員裁判の初公判が3日午後、東京地裁(秋葉康弘裁判長)で開かれた。選ばれた裁判員は女性5人、男性1人で、裁判官3人の両側に分かれて着席。検察側と弁護側が法廷内の大型モニターを使い、視覚に訴えてわかりやすい立証に努める様子を注視した
>>裁判員裁判で初公判、視覚に訴え立証 東京地裁

報道によると、モニターも使ったようですし、紙を見ないでなるべく自分の言葉で話したとか。
1年前には考えられない光景です。

裁判というと民間人にはなじみが無く、精々映画で見る程度です。
それでもボクはやってない」で、弁護士と検事が激論をしていました。
あれを見ると、法廷ではいかにも論理的で静かな激論が繰り広げられているイメージが有りますが、現実はそうでもありません。

弁護士は事前に打合わせたとおりに原稿を読み上げ、検事も割とやる気がない感じに流します。
実際には閑散としています

これは刑事裁判の場合ですが、民事はもっと酷く、開廷5分で終わる場合もしばしば
部外者にはさっぱりです。
しかし事件の中身自体はかなり深刻で、テレビのワイドショーなど比較にならないほど、どろどろしています。

例えば私が見たのは、ある男性が妹を強姦してしまったと言う話。
しかも調べてみると、父親もその娘を強姦していたとか。
結局その子は自閉症で闘病中とのことです。

これだけ聞くとその男性が一方的に悪いのですが、話を聞いているとそう簡単ではないようで、なんでも父は飲んだくれで働かないため、母と二人で一家を支えていたとか。

月休4日、1日18時間労働、しかも夜勤と超過酷な中で悪女に騙され、それが切欠でそうなったとのこと。
まず父親と悪女をしょっ引いて来た方がいいのでは?

他にも、夫と姑にいじめられて、そのストレスからお酒に溺れた奥さんが、自宅に放火し逮捕起訴された事件も見ました。

放火は結構な極刑が出やすいのですが、被告人の殊勝な態度と、自宅以外に被害も無く状況も状況と言うことで執行猶予までつきました。
う~ん、大岡裁きですな。
被告人も手錠と紐を外せばフライング土下座しそうな位ペコペコしてましたからね。

このようにテレビには出ない、複雑にこじれた事件はたくさん有ります。
しかし、殆どの人はそんなこと知らないような状況です。
はっきり言ってワイドショーになるような事件は結構マイルドなものばかりです。

なお、裁判は基本的に開かれていますので、見ようと思えば誰でも見られます。
平日限定ですが、地方の裁判所でも結構色々やっています。
電話で裁判所に問合せれば、どんな裁判を何時やるか丁寧に教えてくれます。
是非一度見に行かれることをお勧めします。

そんな裁判ですが、日本の場合は判例主義の為、「前例」が結構重要です(ちなみに米国はもっと凄いです)
このため、結構杓子定規で、一般的な感覚に合わない事もしばしば

理経済:法律にもリーダーシップを

以前、裁判員制度のフィクションドラマ内で、「もし裁判官が人の生死を昔のそれを踏襲するだけで決めているなら、随分気楽な商売だな」と皮肉られていましたが、確かにそういう面もあるのかもしれません。
裁判員達がそれを教えてくれるでしょう。

前述の通り、今までの裁判は傍聴席にいてもなんだかよく分からない事もしばしばあり、かつ感情が被告人以外から伝わってきません。
形式的な匂いがプンプンします。

しかし、実際の事例を見ているともっと感情論的な部分が結構有ります。
裁判員の方々には、寧ろ感情をもっと入れて欲しいです。
形式的な儀式は裁判官や検事達がやってくれます。

一般の感覚と合わない判決が出るのは、法律家達が数式を解く様に淡々とこなしていたからだと思います。
是非とも感情を混ぜ、大岡裁きをして欲しいと思います。

ちなみに、ここから先は私が聞いた事例。
裁判員が嫌われた理由の一つです。
心臓の弱い方はご遠慮ください(白字で書きます)

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日本の借金 - 想像以上の借金大王

先日、「日本国」の貸借対照表が発表されました。
これによると、この国は282兆円の債務超過だとか。

財務省は24日、2007年度の国の資産と負債の状況を示した貸借対照表を公表した。一般会計と特別会計を合算したところ、負債が資産を上回る「債務超過額」は282兆9千億円となり、06年度と比べ3兆8千億円増えた。
>>国の債務超過、07年度は282兆円超

国の財務諸表 

財務省:国の財務諸表 PDF 3ページ

先に断っておきますが、これは"国の"貸借対照表です。
地方や国民のそれは入っていません。
第3部の155ページ~を見ると、国立大なども含めた連結決算が載っています。
新聞では発表を鵜呑みにして282兆円と言っていますが、実際はもっと凄まじいでしょう。

例えば下の方を見ると、高速道路の債務返済について少し触れていたりします。
と言うことは、バランスシート中の公共用財産か土地の中には、高速道路が含まれていることになります。

これ等の売却は現段階では不可能です。
無料化するか否かで揉めているのに、それすら飛び越えて民間や外資に売却など、まず不可能です。

そう考えると債務超過額は軽く300兆円は越えます。
しかも、地方自治体の決算はこれには含まれません。
夕張市の破綻劇を見て分かるとおり、地方の財政はかなり逼迫しています。
第3セクターも一体いくらの赤字を抱えていることやら。

理経済:レジェンド問題解決か? コメント欄

地方自治体が財政破綻した場合、彼らは財政再建団体になるわけですが、最終的には彼らのケツを国が拭く事になります
財布は繋がっているわけです。

以前、確か千葉市の鶴岡市長だったと思うのですが、「どうせ最後は国が何とかしてくれる」みたいな事を言っていました。
現実にそうなっているのですから、否定は出来ません。

おそらく多くの自治体でも、口には出しませんが似たような事を考えているのではないでしょうか?
だから某県知事みたいに道路道路と叫ぶわけです。

先日、石川県の方に行ってきました。
ここがまた凄まじい所でして、auもソフトバンクもドコモもすべて圏外でした。
住民はいい人も多く、観光には良いのですが、そんなに人がいるわけではありません。

なのに道は片側2車線の計4車線、新しく出来た空港も大層立派でした。
しかし、飛行機は1日2便、しかも200人乗り位の小型機です。
これで何故道路が必要などと言えるのでしょうか?

そうなると、日本の債務超過は多分300兆ではすみません。
一説には1000兆円と言う話もあるくらいです。

国債残高850兆円、地方の借金も合わせると1200兆円にもなるとか。
債務超過1000兆円も、まんざら笑い話では無さそうです。

米国は現在借金をバカスカ積み増しています。
今週も6兆円ほど積みます模様。

しかし、それ以上に日本の借金は凄まじいようです。

ちなみにこちらは、国、国民全体の総資産です。

内閣府:平成19年度国民経済計算-第2部ストック編-3.付表-(1)国民資産・負債残高

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GM破綻のとばっちり - 4人に1人が失業者

GM破綻の影響はジリジリと社会に蔓延しているようです。
事前調整型(プリパッケージ型)破綻なら大丈夫なんて、誰が言ったんですかね?

米労働省は29日、人口が100万人以上の49大都市圏の6月の失業率を発表し、自動車産業の中心地であるデトロイトが17.1%の最悪水準を記録したと報告した。…(中略)…全米の372都市圏別の失業率では、カルフォルニア州エルセントロの27.5%が最悪で、アリゾナ州ユマの23.1%などが続いた。
>>自動車産業のデトロイト最悪、17.1% 米大都市圏の失業率

これぐらいの失業率になると、優秀とか頑張ってるとか無関係にクビになりますね。
エルセントロという都市では4人に1人がクビになっています。

市場は随分と楽観的に見ていますが、一体何所に目がついてるんですかね?
雇用なき経済回復?
普通お隣さんもお向かいさんも会社を首になったなんて聞けば、不安に駆られるのは当然です。
消費が増えるはずないでしょう。

理経済:GM破綻のとばっちり

アメリカには行った事がないので分からないのですが、あの国はそんなに中間層や貧困層を必要としていないのでしょうか?
中国でもそうですが、中間層や貧困層がより豊に、高所得になるにつれ、消費を拡大します。

例えば、生活必需品でないテレビや洗濯機、車を買ったりしてくれます。
良かれ悪しかれ、貧困は国を押し上げるわけです。

GMは正直かなりやばかったので、潰れても仕方なかったのですが、その性で金が無くなってCIT等消費者に近い所が潰れています。

オバマ大統領はそういった人たちのことを、どう考えているのでしょうね。

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官僚の、正体見たり、・・・③ - 政権交代など意味がない

本日、やっとこさ件の飲み会が終わりました。
いや散々。

さて、今回は飲み会と官僚主義の最終回です。
官僚の正体と、それを支えるものについて、そして改善策です。

理経済:官僚の、正体見たり、・・・ - 政権交代など意味がない
理経済:官僚の、正体見たり、・・・② - 政権交代など意味がない

前回の最後に述べた質問を思い出してみます。
なぜ、3000円でも7000円でも無く5000円なのでしょうか?

飲み会の時の"一般的な"予算は5000円との事です。
しかしそもそもこの数字、何所まで根拠があるのか疑問です。
学生の時は3000円くらいですし、高級店ならもっといくでしょう。

そして、これらの数字には共に根拠が無く、店が言うままにはいはい渡しているわけです。
原価がいくらで、自分達の収入がいくらで云々などと言うことを、幹事がウンウン考えているなんて見たことがありません。

結局5000円と言うのは、「昔そうだったから、それが普通」という、ただそれだけです。
しかし、これはかなり危険です。
官僚の無駄遣いは元々過去に引き摺られていることが原因です。

例えば、最近よく非難される少年法は、元々1922年に制定されました。
当時は「はだしのゲン」の登場人物のような貧しい子供が多く、彼らが物を盗むのは社会の性だ、という考えが有りました。

これは確かにそうだったのでしょう。
しかし、現代のように1日3回ご飯が食べられ、文字も読める少年が殆どである今、そんな考えの下に作られた法律が役に立つのでしょうか?
その歪みが今、出ているわけです。

また単年度予算方式にしても、日本が高度成長している戦後などは、常に省庁の予算が逼迫していました。
舗装道路は国内に殆ど無く、高速の整備もまだまだ不足していました。

ですから放っておいても、予算は無駄遣いするほど余りませんでした
そして、国自体大して金持ちでもなかったので、省庁の予算請求など中々通りませんでした。
省庁は競ってコストカットし、兎に角少ない予算で頑張っていました。

しかし、国が裕福になり大して使う部分も無くなると、予算に余裕が出てきます。
国が右肩上がりの時はいいのですが、下がりだすとこれが問題になってきます。

さらに、予算は上がりにくく下がり難いので、省庁は今度は競って無駄遣いしだします。
これが現在問題になっているわけです。

過去を踏襲することは必ずしも悪いことで話ありません。
これ等は長年培われたハウツー本であり、料理と同じでまず真似る事から始まります
これを無視すると、美少女ゲームのヒロインの様なとんでもない料理が出来上がります。
ですからレシピ、マニュアルは大事なわけです。

しかし、慣れた人が毎度毎度レシピなんて見ますか?
冷蔵庫の中身が不規則だったり、そもそも材料が殆どなかったりと状況は毎回違います。
レシピ通りの材料ばかりが揃っているとは限りません

環境は常に変化しています。
それは料理でも官僚社会でも飲み会でも同じことです。
現状を無視し、過去に縛られすぎると弊害になります

現在、社員の構成は大きく変わりました。
オフィスには正規の社員だけでなく、賃金の低い非正規社員が多くいます。
社員も昔ほど会社に対する忠誠心が無く、上司が常に上司であるとは限らず、部下が部下であり続けるとも限りません。
賃金の伸び率も昔ほどではありません。

実際、幹事として過去のデータを見ると、正社員の参加率は8割くらいなのに、派遣の人の参加率は2割程度です。
値段が問題なのかどうかは分かりませんが、職場状況にも変化があるようです。

さて、これを踏まえた上で官僚の正体を述べます。

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