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痒い所に手が届く商品作りを - 痒い所はたくさんある

先日、家族で山に行ってきました。
正直そんなに行く気は無かったのですが、家族旅行だとただで色々飲み食いできるので好きです。
最近親がよく旅行に行きますが、やはり私が社会人になったからなんですかね?
仕送り分と学費がまるまる浮くわけですから、月平均20万円位浮きますからな。

↓証拠写真

山2

山1

そんな山登りですが、家族はご来光を見たり高山植物を見てワイワイ言っていましたしたが、私自身はそれよりも別の所に目が行っていました。
まあ卒業旅行に松本に行っても、風景とか城以外の所を見ている様な人間なので、仕方がないんですかね。

さて私が興味を持った物は2点有ります。

1点目は多くの登山者が、飲料用に「いろはす」と言う水を持ってきていたことです。

I LOHAS

これは、映像にあるように飲み終るとかなり小さく潰せます。
しかも、これだけ潰しても穴が開きにくいので、1,2回潰した程度であれば開いてまた使えます(ただし、容積が減ります)
あまりに軟らかすぎて、中身が入っていても、ぶつけるとボコボコに凹みます。

また、ベコベコに潰せるほど軟らかいので、普通のペットボトルより軽いです。
長距離を人力で移動する場合、山であれ平地であれ荷物の重さが重要になります。
軽いと言うのはそれだけで便利です。

勿論アウトドア用にビニールで作った水筒(水入れ)も有るのですが、冷たいものを入れると霜が付くし、家のまずい水を持っていくのはきついです。
バックの脇に挿せないのもマイナスです。

このため、私も含め結構持ってきている人がいました。

2点目は山小屋の電力事情です。
とってもエコで、すべての電力をソーラーパワーで賄っていました

元々山小屋では電気を殆ど使えません。
高い所だと家電も運べませんし、電線を引くことも難しいからです。
あるものは最小限の電灯と天気予報の為のテレビぐらいですかね。
飲料物や食材は湧き水で冷やしています。
ですからソーラーパネル十数枚で足ります。

ソーラーパネルは持って行くのが大変ですが、一度持っていけば後はケーブルだけで設置可能です。
日光は上でも下でもある程度同じぐらい射しますし、電池があれば雨の日も使えます。
少なくとも、電線を登山道に沿って引いてくるよりは、金銭的にも時間的にも有利に出来ています。
エコがどうとかではなく、必要に駆られて使っているわけです。

さて、ここから私が学んだことは「商品は何に使われるかわからない」と言うことです。
必ずしも企画者が思った通りにはいかず、思わない方向で使われることが間々あると言うことです。

いろはすソーラーパネルも、本来エコをメインにしたもので、アウトドア用に作ったものではありません。
ホームページの開発者コメントは、そういう雰囲気ではありません。
痒い所というのはいたるところに存在するわけです。

以前iPhoneの改良方法について提言しました。
そこで「ニーズを捉え目的としないと、優れた商品は作れない」と言いました。
これは逆に言えば、ニーズさえ捉えていれば既存の商品でも売れるわけです。

痒い所に手が届く商品作りを - iPhone3GSを売るために

いろはす一般向けにはあまり売れていないようです。
地元の人は一生懸命買っているようですが。

ニーズはいたるところに有り、ビジネスチャンスは転がっていることを、今回の旅で感じました。
市場をよくよく観察し、色んな所を見る事が、新しい商品を開発する原動力になるのだと思います。
技術開発のみが成長の源泉では無いようです。

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