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目的と目標の違い②

先日の目的と目標の違いの具体例です。
携帯電話から見ていきます。

理経済:目的と目標の違い①

さて、昔電話と言えばシンプルな黒電話でした。

しかし、これだと留守中にかかってくると受け取れません。
この消費者の「留守中でも電話を取りたい」というニーズに対し、メーカーが「留守中でも電話を取れるようにしよう」という目的ができます。

そしてメーカーが「留守番電話を作ろう」という目標をたてます。
発表されると消費者にとってのウォンツになるわけです。
どちらが早いかは場合によりけりです。

それが更に発展し「いつでも電話を使いたい」というニーズが出て、これを目的としてメーカーが奮闘します。
車載電話などを経て、できた新型電話がこれ。

旧型携帯電話

みんカラ

現代の携帯電話の初期型です。
肩に背負うタイプで、見るからに重いです
しかもかなり高かったとか。

ですからメーカー側は消費者のニーズを先回りして、低価格化と軽量化を進めます。
これを目的とし、具体的にどうするかと言う目標を決めます。

これを繰り返し、今の多機能携帯電話ができました。
携帯の便利機能は、主に消費者のニーズを汲み取り、目的とすることでできたのですね。

さて、ここまでは消費者のニーズとメーカーの目的が一致していたわけです。
消費者の「したい」にメーカーの「作ろう」がマッチしていたわけです。
だから売れたんですね。

しかし何時の頃からか、これが噛合わなくなりました。

消費者の「したい」ことをメーカーが理解できなくなり、必要のない機能ばかりが増えていきました。
そのくせ値段が高くなったり、利益率を削ることになったりとメーカーも消費者も踏んだり蹴ったりです。

携帯の機能は増えに増え、消費者が把握できないほどになりました。
一説には全体の2割しか使いこなせていないとも聞きます。
あの文庫本くらいある、分厚い説明書を考えれば頷けます。

これは携帯に限ったことではなく、PC、電子辞書等随所に見られます。
国語辞典2冊とか、やたらと重いアプリとか要らんでしょうに。

また就職研修で釘を刺されましたし、よく聞くフレーズとして「目標が目的に摩り替る」が有ります。
例えば、「最新技術を使った製品です」とか。

「○○をしたい」という目的に対し、「最新技術を使う」のは良いのですが、最新技術を使うことを初めに持ってくると、結局消費者のニーズに合わない物ができてしまいます。
「これこれこういう部分を便利にしてやれば消費者はより便利になる、うちは儲かる」とかいう目的が、すっぽり抜けてしまうのです。

これによって、今の日本の無意味な多機能携帯ができてしまいました。
目的と目標の違いが曖昧になってしまった結果であり、目的とニーズが合致しない代表例です。
学問はそれでもいいのかも知れませんが、企業がそれでは潰れてしまいます。

このように、目的と目標には明確な違いが有ります。
これを忘れると、誰が何の為に使うのか、なんだかよく分からない物が出来上がってしまいます。
違いを憶え、しっかり理解していく必要がある概念でしょう。

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コメント

サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
QCicd34G

投稿: hikaku | 2009年7月 1日 (水) 00時28分

お誘い有難う御座います。
こんなヘボブログを御覧頂き光栄です。

ただリンクについてですが、
当ブログにお貼りいただくのは構わないのですが、
私からはあまり貼る気がないので、
こちらからのリンクは控えさせていただきます。

お気を悪くしましたら、申し訳ありません。
(*_ _)人ゴメンナサイ

投稿: なる | 2009年7月 1日 (水) 23時46分

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