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公的年金が大損 - ポートフォリオの不思議

日本の公的年金が大損を出しているようです。
彼らは基本的にあまり売買できないので、たぶん含み損、評価損です。

公的年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が1日発表した2008年度の市場運用利回りはマイナス10.03%だった。運用損失は過去最悪の9兆6670億円。・・・(中略)・・・資産構成割合は国内債券が67%国内株式が12%外国債券が11%外国株式が10%となっている。
>>公的年金の運用損、最悪に 08年度9.6兆円、世界株安が直撃

凄い額ですね。
西松建設とか、官僚の二重退職金なんてどうでもよくなるような額です。
AIGの去年の赤字額に匹敵します(この場合はどちらが凄いんですかね。AIGも資産100兆円だし)

ただし、運用利回りはマイナス10%と比較的マイルドです。
これより遥かに大きなマイナスリターンを出した、個人や機関投資家はかなりの数にのぼるでしょう。

さて、記事ではこの原因が株安としていますが、とても引っかかる物言いです。

株式の割合は国内外合わせると、資産全体(≒ポートフォリオ)22%です。
仮に、預貯金的な性質がある債券の損益を0としますと、株式22%の損が全体を10.03%も押し下げたことになります。

計算してみると、2008/04/01~2009/03/31までの一年間で、株式での運用利回りが45.6%下落したことになります(0.22×X=0.1003 ⇒ X=0.4559)

実際はどうかというと、こんな感じです。
日経平均は-35%、ダウ平均は-45%程度です。
加重平均では-39.5%です。

08年度市場平均リターン

これに為替差損と、債券の値上がりによる差益が加わります(債券の差益は其処まで大きくなさそうです)
そう考えると、日本の公的年金の運用利回りは、市場平均よりも随分下なのかもしれません。

債券中心のポートフォリオなのですから、不況で儲かり好況で儲け損するはずなんですが、不思議だなー。
実際、国債を大量に抱えていたゆうちょ銀行は結構な黒字でしたし。
満期まで保有する債券は3,5兆円の含み益だそうです。

日本郵政:決算公告 PDF (P19辺り)

年金は不透明ですね。

世界四季報:2008年 公的年金は10兆円の運用損失

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