官僚の、正体見たり、・・・② - 政権交代など意味がない
前回からの続きです。
本日は本題である官僚の正体についてのお話です(今回は半分だけ)。
理経済:官僚の、正体見たり、・・・ - 政権交代など意味がない
やってみてつくづく思うのですが、幹事の仕事と官僚の仕事とは外形がよく似ています。
中身は飲み会と国策で大きな差が有りますが、根本的な部分は極めてよく似ています。
それを示す為に、幹事の手順をもう一度見直します。
- 最大人数を予想。
- 予算を決める。
- 店を決める。
- 店に連絡し算段をする。
- そのご皆に連絡。
とこんな感じです。
日本の省庁のそれとそっくりです。
省庁の場合、まずは人口統計などの調査を行います。
その後予算を決め、社会に決定を知らしめます。
時にはこの前に特定の関係者を決め、事前連絡したりします。
これだけだと、ただのこじ付けっぽいですが、重要なのは共に決算が無いことと、過去の影響を強く受けるということです。
普通飲み会をする時は、初めに予算ありきで、これを如何に安く抑えるかなどという事は考えません。
評判の悪い、1回限りの単年度予算方式です。
ですから、高いお金を取る割にそれが配当(⇒返金)や内部留保(⇒繰越金)の形で、余りが出ると言うことは殆どありません。
先輩に聞いてみると、我が社の繰越金も殆ど0でした。
これは官僚主義に常について回ることです。
予算ありきで決算がないため、安く抑えようとしません。
ですから予算の余剰があれば無駄遣いに走ります。
まして、減らすのは簡単でも増やすのは難しい国家予算ならば、尚のことギリギリまで使い込もうとします。
意味の無い保養所や研修施設を建てたり、来年取り壊すことが決まっている建物を修繕工事したりと、傍から見ればどう見ても無駄な事を平気で行います。
先輩の話だと予算は1回5000円との事ですが、スーパーで缶ビールと惣菜を買い、宅配ピザを頼めば、多分1人2000円程度で済むでしょう。
本来なら、投資額の半分以上を配当に回せるわけです。
では差額の3000円は何所に行くのでしょか?
料理?
お酒?
いいえ、人件費です。
おそらく、当ブログを見ている人の多くは40歳以下位の若い世代であり、居酒屋でのアルバイト経験がある人もいると思います。
私の周りにも何人かいて、時々話を聞きます。
それによると、お酒は注ぐだけ、料理は温めや盛り付け、それに簡単な調理のみで、特別「イタリアで修行を積んだ一つ星シェフ」とかそういう人が頑張っているわけではありません。
後は皿洗いです。
料理自体はマクドナルドや吉野家のそれと大差ないのです。
コーラ1杯400円を考えると、お酒の原価だって想像がつきます。
私はスーパーの店員をしていましたが、スーパーの惣菜も業務用冷食のようなものでした。
揚物一つ100円もの価値があるのか、少々疑問です。
その一方で居酒屋本体は、決算書を見る限りそれ程ぼろ儲けではないようです。
ワタミの決算短信を見ても、人件費は売上の6割にも及びます。
5000円の支払のうち、3000円分は店員へのチップなわけです。
ワタミ株式会社:平成21年3月期 決算短信 PDF 13ページ
しかし、普通の飲み会ではご歓談な為、店員は大して何かするわけではありませんから、その人件費の多さはちょっと耐え難いです。
自分達でも十分こなせるでしょう。
これは無駄遣いではありませんか?
そしてもう一つ重要なのは、この5000円の根拠。
なぜ、3000円でも7000円でも無く5000円なのでしょうか?
長くなってしまった…
つ、続きは次回…
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