インサイダー大国日本
5年間で凡そ1000億円の粉飾決算をしたフタバ産業について、お上からのお裁きが下りました。
会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所):フタバ産業、決算訂正額が拡大 減額幅500億―1000億円規模に
証券取引等監視委員会は23日、フタバ産業が有価証券報告書に虚偽の記載をしたとして、同社に約1817万円の課徴金納付を命じるよう金融庁に勧告した。
>>フタバ産業に1817万円課徴金を 証券監視委、金融庁に勧告
こ、これだけ(lll゚Д゚)
5年間にわたり、のべ1000億円もの粉飾をしていたのに、たった2000万円ですか?
IHIの時もそうでしたが、これではやった者勝ちじゃないですか。
海外でも粉飾が起こることは有りますが、大概すっぱ抜かれたりしますし、お咎めもきついようです。
一方で日本では5年間も野放しの挙句、殆ど国民に知られること無くひっそりと処理ですか。
欧米先進国だと、粉飾にせよ良いニュースにせよ、メディアにすっぱ抜かれてすぐに市場に知れ渡ります。
しかし日本の場合は、ことネガティブなニュースは何年も一般人に知れ渡らないようです。
これでは情報量の多い機関投資家などがインサイダーをやりたい放題です。
インサイダーは何所でも起こりますが、起こりやすいのは情報の透明性が低いからでしょう。
日本の市場は信用できませんな。
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コメント
はじめまして。
粉飾決算していても、決算で利益がでていれば、法人税を払わないといけません。
粉飾していようがしていなかろうが、法人税払ってくれるのは、国家にとって、良い企業なので、粉飾していても、多分税務署は何も言いません。利益を過小評価している粉飾の場合は、税務署から執拗な調査を受ける羽目に陥ります。
ライブドアも、あれだけ世間を騒がせていながら、税金関係で問題になった事はなかったと記憶します。
粉飾していようが、法人税払っているのだから、国家としては、ありがたい企業。だから、罰金もたいした事無い、と言う構図があるように思います。
投稿: Jamira | 2009年6月24日 (水) 19時03分
税務署にとっては取れれば何でもいいんでしょうね。
粉飾だけではなく、オプションの認識についても途中で変えたりして、
重加算税まで取ろうとしていました。
しかし長期的に見て粉飾や不明瞭な税制が横行すれば、
日本に対する出資や企業進出に滞りが出るでしょうに。
ジャパンパッシングは自業自得なのかもしれません。
政府も国民も早くこの事に気付かねば、
大変なことになるでしょう。
投稿: なる | 2009年6月24日 (水) 23時48分