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本屋について、いいことを思いついた

最近、新人研修で本屋の経営についてやっているため、ふとした時に色々考えてしまいます。

本屋さんはかなりの不況のようで、金融危機が出る前から「出版不況」等と言われ続けてきました。
本屋の純利益率も平均1%とかなり低迷しています。

原因は色々あるようですが、よく言われるのが「委託制度」と「再販売価格維持制度(再販制度)」です。
今回は後者の再販制度について、良いことを思いついたのでエントリーします。

さて、この再販制度とは何でしょうか?
端的に言えば、本を「一物一価」にすることです。

皆さんも色んな本屋に入ったことが御ありでしょうが、不思議なことにどの本屋に行っても同じ本は同じ価格で売られています。

また、新刊の値引き合戦を見たこともありません。
最近ではコンビニでさえ見切り品など、値引きをするのに、本屋だけは見たことがありません

これが再販制度です。
新品の本は、常に同じ値段で売るという制度です。
あれは意図的に行われているものであり、殆どの場合において、新刊は値引き等複数の値段を共存させることはないようです。

しかし、これは経済学的に言っても実感的に言っても変な話です。

どんなものでも需要と供給の関係は絡んできます
売れるものは高くなったり、供給量が多くなりますし、売れなければ叩き売りするしかありません。

売れる場合は、出版社に大量発注するから良いのですが、売れない場合はお値段据え置きで一時放置し、暫くすると出版社に返品するそうです(条件もいろいろあるようです)
ちなみにこれが委託制度です。

売れない物が値引きもされずに放置では、常識的に考えて売れるわけありません。
また、どんなに売れる商品であっても、流行り廃りが有ります。
状況にあわせて値引きしていかないと売れなくなります。

例えば、初めに100万人の人が欲しいと思っていたとしても、暫くすると多くの人が買ってしまい、欲しいと思う人は10万人ぐらいに減ってしまいます。
値段は据え置きなので、需要と供給の関係から新刊は売れなくなり、価格の低い中古本に流れてしまいます。
これでは本屋の儲けにはなりません。

どちらにしても、需給にあわせて柔軟に値段を変えていく必要があります
しかし、前述の通り制度の関係上これは難しいようです。

そこで私が考えたのは、ポイントカードを有効活用することです。
つまり、額面上の値引きをする代わりに、大量のポイントをつけるのです。

例えば1000円の売れない本に対して700ポイントくらい返還します。
このポイントは1ポイント=1円で使えるようにします。
ポイントを商品券と考えれば、売上を上げ、キャッシュフローを安定化させられ、個人から負債を作ることが可能になります

しかも、このポイントがTポイントやクレジットカードなどの流動性の高いものなら、その負債が他社に流れる可能性も有ります。

例えば本屋で発効したポイントでツタヤのビデオを借りてくれるとか。
この場合、本屋には現金が残り、ツタヤはポイント分本屋に代わってただ働きせねばなりません。

発行したポイントの多くが自社で使われない限りウハウハです
どうです、すごいでしょ。

・・・あれ、どっかで聞いたような仕組みだな。

追記:
純利益率が1%ということは、1000円の本を万引きされたら、10万円分本を売らねばならないということです。
万引きで潰れるのは当然ですよ。

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