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技術の世界水準は確実に上がっている

中国と北朝鮮の間で、日本の偽札が流通していたそうです。
今日はそこから見る日本の将来についてです。

6日付の産経新聞朝刊は、中国東北部の北朝鮮との国境付近の印刷工場で製造されたとみられる偽1万円札が、中国国内などで流通していることが明らかになったと報じた。

・・・(中略)・・・

最新の「E号券」と呼ばれる1万円札で、「透かし」があり、マイクロ文字や、傾けると左右の余白部に半透明の模様が浮かび上がるパールインキも模倣した精巧な作り
>>中朝国境で偽1万円札、米ドルとの交換用に流通-産経

よく言うのは、日本のお札は世界一精巧と言うことです。
何所まで本当なのか、本当に世界一なのかは分かりませんが、非常に精巧に出来ており偽札を作り難いのは確かなようです

旅ナビ:【余談】インドのお札は日本製?!
国立造幣局:お札の偽造防止技術

これはかなり由々しき自体です。
まねとは言え、日本国の技術の粋を集めたお札がコピーされてしまったのです。
彼らの技術は、既に日本のそれに切迫してしまっているのです。

マネだろと言うのは簡単ですが、話はそう単純ではありません。
ではあなたはイナバウアーが出来ますか?
モナリザが書けますか?
マネをするにも技術がいるのです。

何所の国の製作だか知りませんが、裏の世界では日本の技術は既に追いつかれているようです。
となると、表の世界でもそう遠くないうちに追いつかれるでしょう。

一部報道では、若者はヤンキー型だとか、日本は工夫の国ですとか、かなり情緒的なことを言っていますが、現実はそんな悠長なことを言っていられるほど遅くはないのです。

そうなると問題なのは、技術立国として成り立ってきた日本という国の、特に雇用です。
新興国の技術が日本と比べて遜色ないまでに発展しているのであれば、日本の企業は其方に収益を圧迫されることになります。

ブランドのランキングでもソニーはサムスンに負けており、確実に収益の一部を奪われています。
収益が圧迫されれば雇用だって守れません。
この国からどんどん雇用が奪われることになるでしょう。

かつてアメリカと言う国は、日本という工業系新興国からの追い上げにあい、自動車産業などの工業が痛い思いをしました。
彼らは金融業に活路を見出し、見放された自動車産業は巨大な雇用を維持しながらも、苦境にあえぎ、遂には倒産してしまいました。

私には、ビッグ3の姿が日本の姿と重なって見えて仕方ありません
エコノミストや政治家は、アメリカの事を心配しているようですが、それより先に日本のことをまず心配すべきだと思います

怖いのは、この国の将来をになうべき優秀な人材が、それを見越して出て行ったしまうのではないかと言うことと、以前にも提唱した「世界的過疎化」です。

前述の通り、社会の雰囲気はどうにも情緒的でやたらと精神論が取り沙汰されます。
やれ汗水たらせだとか、やれ将来も安心できるだとかそんなことばかりです。

しかし、現実は確実に迫っています。
危機感から一歩踏み出そうとしたときに、汗水たらせとか若い者は忍耐が足りないとか言われて足を引っ張られてはかないません。
自分で活路を切り開く人ほど居心地が悪くなってしまいます
そういう人はどんどん外へ外へと出て行ってしまうでしょう。

理経済:最近の若者

また、国内の雇用が失われた場合、都市の過疎化と同様に、生活に苦しい人は出稼ぎに出てしまうでしょう。
残るのは地元嗜好の人と、もう働けない年寄りばかり。
需要も縮小しますから、ろくな店もありません。
地元の職も農協とか郵便局と極めて限られてしまい、賃金も雇用枠もないので子供も生まれません。

これが国家を超えて起こってくる。
私はそう考えています。

理系済:世界的過疎化(Global Underpopulation)

国内の雇用が失われれば、人口の縮小か外国に出稼ぎしかありません。
既にその片鱗は日本の地方都市や少子高齢化など、あちらこちらに出ています。

今考えるべきことは、サブプライムローンや精神論もさることながら、まずは現実をよくよく見つめることが必要なのではないでしょうか?

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コメント

日米欧の科学技術の裾野の広さとその深さは、最終製品の小型化、システム化、ブラックボックス化により、他の国が真似る事は不可能な段階に入りつつあります。さらに製造機械のコンピュータ化と小型化により、容易に工場が移動可能に、組立が容易になり、韓国、中国の技術(組立技術)が発展しているように見えるだけだと思います。日本の技術移転により、東南アジアなどの国も韓国にすぐに追いつくでしょう。見た目は世界中のいたる所で、技術が発展しているようにみえますが、日米欧露以外の国の技術は組立技術です。自然発生的に生じた、日米欧と新興国の住み分けではないかと思います。ただし、日本はその組立技術を国内の残しています。それは国民性だとおもいます。私は良いことだと思っています。
サムスンが特許関連で世界中の企業から訴えられている事はご存知だと思いますが、基本的にまともな技術は存在しません(サムスン自身の方針で基本技術の開発研究をしないと公言しています)。だれでも真似られる段階からの技術を少し変えて製造しているにすぎません。だからこそ工場を海外移転して過当競争にひた走るしかないのです。サムスン工場の設備は日本、ドイツ、スイス、アメリカ製であり、韓国製はまだまだです。そのため、輸出の増大に比例して韓国は対日赤字が増えます。これらの事は中央日報自身が記述しています。

投稿: 私は経済はど素人 | 2012年5月29日 (火) 22時34分

トヨタ、ホンダは航空機、様々な分野のロボット開発へ、家電/カメラ関係の企業、オリンパス、キャノン、東芝、日立は高度医療機器メーカーへ、東芝、日立、三菱はインフラ、電力設備など、そしてその技術の下支えを中小企業、その他第一、二、三次産業関係へ、医療福祉へと先進国の産業構造は新興国とは比べ物にならない程、複雑多岐だと思います。かつて、日本は金融立国を目指すべきだと述べた方がおられましたが、金融は大事ではありますが、直接雇用する人員が少ないので、人口一億の国家が主たる産業にする事はできないし、オバマ大統領は再度、製造業を復活させる政策をとっているはずだったとおもうのですが?情緒的ではなく『モノを作らずに成り立つ世界はありません。』
現実は悠長ではないが、早く早くとあせるほどでも無いと思います。あせると韓国のように、すぐに利用できる技術をどこからか拝借して、値下げ競争の世界を延々と暮らす事になります。そして値下げ競争に勝つ為に、通貨安政策、税優遇策、補助金を行い、サムスンに事実上の赤字補填を行なって、そのツケを国民が払っています。それにも関わらず、サムスンの韓国内の雇用は減るばかりです。早く早くという急がされているからかどうかはわかりませんが、韓国人の70%は精神障害を患っていると東亜日報に記事として掲載されています。
偽札作りは高度な技術ではありません。TVが視聴者向けにそう言ってるにすぎません。大昔のように、腕のいい職人が作るわけでもありません。印刷機を購入して、人を騙す為に絵柄を似せるか、機械を騙す為に電子信号を真似る類のものです。決して偽札を作っている者達の技術が進歩したのではなく、そのための機器を購入しただけです。もしくは組立ただけです。自分達が開発したわけではありません。そんな事ができるなら、偽札などつくらないとおもいます。
日米欧に中国、韓国が追いつく方法は、企業をまるごと買う以外ないと思います。実際、サムスンは医療機器開発メーカになるために、日本企業、欧米企業の買収に動いています。レボノなど中国も同様です。太陽電池にしても、既にローテクの分野だから、中国、韓国が伸びてきたのです。基礎を自分で開拓しない限り、中国も韓国も日米欧露に追いつく事は難しいでしょう。つい最近、中国のスーパコンが話題になりましたが、実際にはほとんど使い物にならない代物で、オリジナルでもありませんでした。韓国もスパコンがありましたが、もっと酷いものでした。原子力関係もそうです。中国、韓国が先進国においついた技術など、まだ存在しません。宇宙ロケットも中国はすべてを自国でまかなっているわけではありません。そのロケットの設計から製造まで、日米欧露の製品、技術で成り立っています。

投稿: 経済はど素人 | 2012年5月30日 (水) 01時37分

経済はど素人さん
コメントありがとうございます。
お返事が遅れすみません。

偽札作りは昔から作る側と作られる側の化かし合いです。
贋金づくりの機会も闇ルートで販売されているものもあるでしょうが、
原版は基本自分たちで作らざるを得ませんし、
雑なつくりだと見た目でわかるように作られています。

彼らの状況はかつての日本と似ています。
安い賃金を武器に製品を作り、下積みを重ねる事で技術が身に付きます。
かつては日本もそういわれ続けましたが、今のようになりました。

思えば日本が独自に開発したものはあまり多くありません。
車は米国で作ってたし、電話もアメリカですし、
コンピューターも輸入品です。
工夫はうまいですが独自に作ってたかというと疑問です。

かつては日本が、欧米からに愚痴を言われていましたが、
今は日本がいう立場になっただけの事です。
そして、あの時は海外のメーカーを買収したり、
リストラで流れてきた人材を、日本が受け入れていました。

新興国に愚痴を言っても始まらないので、
自分たちを高める方法や生きる道を探す方が懸命だと思います。

投稿: なる | 2012年6月24日 (日) 21時04分

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