法律にもリーダーシップを
先日、防衛医大の先生の痴漢疑惑事件が最高裁で逆転無罪となりました。
聞くと4年くらいの間、ずっと争っていたそうです。
映画「それでもボクはやってない」でも有りましたが、実際問題として痴漢は誰がやったのかはよく分からないそうで、前々から冤罪気味なスピード判決が問題視されていました。
私も社会人になって、朝の山手線に乗っていますが、確かに誰が何をしているかなんてわかりません。
仕方がないので、本を両手に持って他人の迷惑顧みず満員電車の中で読んでいます。
捕まるよりは白い目で見られるほうがマシだからです。
今の痴漢問題は、単なる迷惑行為ではなく、女性が抜き身の包丁を振り回しているくらい、危険な状態になっています。
女性が電車内での虚偽の痴漢被害を申告する動機としては,一般的に,①示談金の喝取目的,②相手方から車内での言動を注意された等のトラブルの腹癒せ,③痴漢被害に遭う人物であるとの自己顕示,④加害者を作り出し,その困惑を喜ぶ愉快犯等
>>最高裁判決
腹いせで人生滅茶苦茶にされるんですから、たまりません。
被害者、多くの場合は女性でしょう。
その中にもこういう悪いことをする人もいるんです。
一方で、男性が被害にあっても、おそらく相手にされないでしょう。
今や痴漢問題は、男女の溝を大きくする社会的問題なんです。
法律に強い酔うぞさんがこの事件について判決文を載せています。
酔うぞの遠めがね - 御殿場事件・驚愕の一審判決を最高裁が是認
これを見ると、最高裁判事の中でも守旧派と改革派に分かれている感が有ります。
映画中にも有りましたが、日本は判例主義の為、今までの痴漢裁判の多くが有罪になってきたことを引きずっているように見えます。
以前にもFX取引の裁判で、前例にならった不思議な判決が有りました。
また、最高裁の役割である法律審に強く拘っており、そこから抜けることには随分抵抗があるような口ぶりです。
私は、最高裁にこそリーダーシップを取って決断して欲しいと思います。
高裁は複数有りますが、最高裁は文字通り一つしかありません。
事実審とか法律審とか関係なく、世の中が注目している事例には、司法の強い姿勢を見せてもいいと思います。
今、日本は多様化しています。
ネットで様々な情報を知れるようになり、金融市場は昔よりも遥かに複雑化し、知的財産はかつてないほど注目されるようになりました。
特に日本のインサイダーやJパワーなどの経済問題は、海外から失笑をされています。
全部やれとは言いませんが、例えば青色ダイオードやインサイダーなど、注目度の高い案件では、リーダーシップを取って、決断をしてもいいと思います。
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