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2009年3月

ヘッジファンド情報サイトが閉鎖

長らく見てきたヘッジファンドの情報サイトが今日で閉鎖だそうです。

2007年3月の開設以来、多くの皆様にご利用いただいておりました「ヘッジファンド・クルーク」は、2009年3月末日をもって更新を終了させていただきました
>>ヘッジファンド・クルーク:サイト更新終了のお知らせ

多くのヘッジファンドが清算しているようですが、情報サイトも清算のようです。
長い間、有難う御座いました。

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明日から社会人

今日で3月も終わり、明日から4月。
名実共に新年度です。
去年まではなんて事ない日でしたが、今年は特別で、遂に学生から社会人へと移り変わります。

思えば大学時代は色々有りましたな(´-ω-`)
物理専攻なのに金融工学やり始めたり、院が決まってたのに理論で教授と喧嘩して留年したり、まだ大して生きていませんが、案外波乱万丈でした。

しかし人生とは、一寸先は闇とか人間万事塞翁が馬と言われるように、何が起こるかわかりませんな。

留年した関係で、私の同級生は多くが院に行きましたが、彼らは今就職でかなり苦労しています。
一方私は求人倍率がやばそうだったので、売り手市場最後の時に内定を取りました。
幸い、内定取り消しは食らわずに済んでいます。

株やら何やらやっていると忘れがちですが、私のような学生にとって今最も重要な投資は、バイトで稼いだ金でAIGを買う事でもなければ、祖父に農業を教わることでも有りません。
まずは職に有りつくということです。
自身という労働力を、労働市場で如何に有利に売却するかが、人生で極めて重要な投資行動です。

年収450万円で40年働けば退職金込みで2億円位にはなります。
特に日本企業の場合、新卒か否かが極めて重要ですから、あのタイミングで院から就職へ舵が切れたのは僥倖でした。

留年した事と、偶々やっていた投資が結びつき、結果としてよい方向へ行けたのは本当に偶然でした。
世の中何があるか分かりませんね。

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マジでGMが潰れそう

GMクライスラーへの救済を1,2ヶ月先送りし、様子見をするそうです。

オバマ米大統領は30日の演説で、ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーへの追加支援に関する最終判断を1―2カ月先送りすることを明らかにした。
>>オバマ大統領、GM・クライスラー支援の判断先送りを表明

特にGMの資金繰りはかなりギリギリだそうですから、あと1,2ヶ月なんて持ちますかね?
ワゴナー会長を辞任に追い込みましたから、完全に見捨てるとは思いませんが、どちらに転んでもおかしくなさそうです。

理系済:アメリカの保護主義懸念について

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優先事項を決めろ

昨日、銚子市の市長がリコールになりました。

千葉県銚子市の市立総合病院の休止問題を争点に、岡野俊昭市長(63)のリコール(解職請求)の是非を問う住民投票は29日投票、即日開票の結果、賛成票が有効投票の過半数に達しリコールが成立、岡野市長は失職した。
>>銚子市長のリコール成立、即日失職 住民が病院休止に反対意思

この事について、各メディアが現地に飛んで色々取材していますが、これを見ると住民の主張は、近くに病院が欲しいとの事でした。
記事の下のほうを見ると、そもそも市長が市立病院を閉めようとしたのは、病院が赤字を垂れ流しているからとの事で、市の財政を考えれば自然な流れなのでしょう。

銚子市:財務分析

財務諸表を見ても、病院部門だけが赤字で、年2億4千万円の損です。

銚子市:普通会計決算の状況

テレビを見ると、お年寄りが何分もかけて遠い病院に通っている姿が映っており、お涙頂戴、市政は悪と言わんばかりのパフォーマンスです。
私が疑問でならないのは、なぜそういうお年寄りは病院の近くに引っ越さないのか、と言うことです。

松本や札幌に行って分かりましたが、都心部でもない限り不動産は余っています。
今いる家を売り払って、病院付近の家を借りれば、多分死ぬまで家には苦労しないでしょう
ちなみに札幌では月4万円で31.35㎡(1DK)が借りられます。

以前どこかの記事で有りましたが、多くの人は自宅で最後を迎えたいそうです。
生まれ育った家が恋しいのは分かりますが、病院に手軽に行きたいのであれば我慢すべきです。
自宅を捨てたくなく、病院も近くに欲しいでは、単なる我侭です。
可哀想ではありません。

我侭を言うのは簡単ですが、そのツケはどんどん積み重なっていきます
破綻した夕張市も総合病院があったそうですが、市の破綻により、今では薬の配布など機能が大きく制限されているそうです。

銚子市だって財政的に豊ではないのですから、ツケを後回しにすればそれだけ自分の子供達が痛い目を見ることになるでしょう。
夕張市の成人式はカンパを集めて、成人達が自作したそうです(偏向報道という話も有ります)
署名を集めた団体も、テレビに移るのは50過ぎの人や、皺くちゃの老人だけです。

結局、「何を最もして欲しいのか」が曖昧だからこのような事になるのではないでしょうか?
それが決まっていれば、譲れないものと他のバランスを考えて、物事を進められると思います。
我侭が通るのは余裕のある人だけです。

この日の別の記事を見ると、日本が海外メディアに「バナナ共和国」と言われ、「政情が安定しない小国」と罵られています。
「汚職と無能は日本政治の二大災難」と言っているようですが、この国が不安定なのは、思うに国民一人一人が優先事項を決めていないからなのではないかと思います。

日経ネット:日本は「バナナ共和国」のよう 米メディアが政治家を批判

政治家が無能かどうかは取り合えず置いておいて(経営者も無能なのが多いですから、トップが無能なのは国民病のようなものです)、国民一人一人がして欲しい事がわかっていないと、景気が回復し派遣社員が増えると、やれ格差拡大だとか、景気が悪いと何故政府は何もしない等不満をぶちまけます。
壁に当たると向きを変える、チョロQのように場当たり的です。

政治家としても、あれをやったら非難され、これをやっても非難されるでは動けなくなります。
「じゃあ、どうすればいいんだ!」という声が聞こえてきそうです。

これでは政権が交代したとしても、大した意味はないでしょう。
最優先事項が達成されるのであれば、他は我慢するぐらいでないと、結局宙ぶらりんで話が終わりそうです。

皆さんは
何を一番して欲しいですか?
そのために何所まで我慢できますか?
この質問に即答できますか?

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大学生も勉強してるんです(´;ω;`)

最近、大学生が勉強してないのでは、とか企業から大学は遊ぶ所と考えられているような気がしてなりません。

理経済:勉強しない人ほど内定数が多い罠

確かに、人によっては朝から晩まで大学に来ない人もいますし、テストは過去問やら人のノートを写したりやらで、普段から勉強していない人も結構います。
授業中も平気で出て行ったりする人もいて、以前量子論の先生がマジギレしたこともありました。
教員の人も日々大変です。

Archives 書くことは考えること

そのため、随分学生に対する風当たりが強いようで、「就活のバカヤロー」を読むと色々書かれています。
学生にも色々いて、ちゃんと勉強している人もいるのですが、どうしてもサボり組に目がいってしまうようで、とても残念です。

ちなみに、最近の若い者が書いたレポート。
間違いが多く、やっつけっぽいのはご愛嬌。

「report.pdf」をダウンロード

もうすぐ大学から離れるので、今のうちに擁護。

就活のバカヤロー (光文社新書)
大沢仁
光文社
2008-11-14
平均評価点3.5

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

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深まる新興国と先進国の溝

今日のNHKスペシャル「沸騰都市のそれから」を見ました。

これを見ると、アメリカの煽りを食らった新興国が、アメリカについて強い不信感を持っていることと、この難局を乗り越える為にイランとトルコ、バングラデシュとリビア等々、新興国同士が結束しだしている事がわかります。

この番組は、沸騰都市の前半に紹介したUAEのドバイイギリスのロンドンバングラデシュのダッカトルコのイスタンブールの今年2、3月頃の状況を撮影したものです。
この四都市を取材したのは08年5月頃で、ちょうどWTIが120$超の絶頂の時です。

現在ドバイは欧米の投資が手を引いており、土地価格がすごい勢いで低下しているそうで、最高値から4割下げているそうです。
ロンドンは、今まで受けて入れていたポーランドなどからの移民を追い返し、人の保護主義を強めているそうです。

しかし、新興国はバイタリティがあるようで、ドバイはロシアに投資し、ダッカの労働者は油田が見つかったリビアへと早速出稼ぎ、トルコは同じイスラム国であるイランに繊維を輸出することになったそうです。

この一連の動きを見ると、日本やアメリカ等の先進国は蚊帳の外という感じです。
先日もお話している通り、米国は世界からのマネーの流入に頼って資金繰りを担保しています。

理経済:米国債の推移

仮に景気が回復したとしても、新興国の心はアメリカから離れていますから、彼らは米国債を買い支えてくれないかもしれません。
全く行動しないということはないでしょうが、結構深い恨みが残ると思います。
人間の感情というのはなかなか数式では推し量れないものですから。

次の金融危機が50年後位に起こるかもしれないといいましたが、今回の一件が、これまたローキックの如く効いてきそうです。

ブラジル:サンパウロ

南アフリカ:ヨハネスブルグ

シンガポール

日本:東京

シンガポールの研究環境はすごいですね。
日本とは豪い違いのようです。

そういえば私の大学でも、慶応大に優秀な法律の先生が引き抜かれていきました。
研究人材獲得合戦は、国内大学間でも、静かに静かに始まっているようです。
惜しい人を抜かれたな~。
当の大学は気付いていないでしょうが。

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米国債の推移

先日書いたAIG救済と米国の赤字についてのエントリーの追加情報です。

理経済:AIGは潰した方がいい - 双子の赤字問題

まず以下のグラフをご覧ください。

Photo

Garbagenews.com:アメリカ国債の引き受け先をグラフ化してみる(2009年1月更新版)
Walk in the Spirit:FRBの国債購入はなぜ禁じ手なの、AIGで正念場のガイトナー

これは米国債の海外投資家(国も含む)の保有額です。
特にここ数年、
対外債務が急激に上昇しているのが分かります。
その一方で日本の引き受け額は頭打ち、中国や英国が頑張って支えている状態です。
ちなみに米国の総債務残高は10兆9000億$です。

レコードチャイナ:米国債、日中両国が買い支えの構図明らかに=資産価値の維持が課題―米国

一方、アメリカ以上に債務を抱えている(と思われる)日本は、その殆どが国内で消費されており、対外債務は7%ほどです。

Photo_2

日本銀行:資金循環統計(主要部門・取引項目残高表2008年3月末、6月末速報)から作成。

日本の場合は家計や金融機関(主に銀行)によって買い支えられています。
貯蓄から投資へといいますが、預金残高が減って困るのは日本政府のような気もするんですがね?
対外債務は、いわば他者からの借金であり、日本の場合は親兄弟からお金を借りているようなものと言えます。

身内なら最悪踏倒せますが(踏倒される方は堪ったものではありません)、他人への借金を踏倒すと民事訴訟になります。
なので、対外債務の場合、貸す方は相手の信用力にカリカリします。
日本の場合は知ってか知らずか、政府に踏倒されるのも致し方ないと考えて、一生懸命貯金しているわけです。

この為米国と日本では、政策金利が殆ど同じなのに関わらず、なぜか米国債の利回りの方が高いです。
3月27日現在では、日本の10年クーポン債は1.33%、米国10年債2.76%です。

Bloomberg.co.jp:金利/債券
GCオプティキャスト:米国債10年

あまりに債券を発行し、札束を空からバラ撒くようなやり方をしていると、いずれそのバブルは崩壊してしまいます。

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信州たびにっき 3日目

信州の旅行記3日目。
今日は帰るだけの予定だったのですが、平日は目覚ましをかけなくても5:45に起きてしまう習慣が発動。
折角なので温泉で朝から一風呂。
時間もあるので、遠いからと予定から外していた諏訪大社上社へチャリチャリ。

理経済:信州たびにっき 1日目
理経済:信州たびにっき 2日目

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信州たびにっき 2日目

信州旅行2日目。
今日は朝から天気も良かったので諏訪と松本でそれぞれ自転車を借りてサイクリング。
松本観光+諏訪観光。
BGMは勿論これ。

理経済:信州たびにっき 1日目

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信州たびにっき 1日目

先日、長野県に2泊3日のケチケチ旅行に行ってきました。
今回はその旅行記です。
国内旅行なのでこの曲を聞きながらどうぞ。

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帰ってきました

信州2泊3日の旅から帰ってきました。
詳細はまた明日。

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AIGは潰した方がいい - 双子の赤字問題

AIGの高額給与問題が思いのほか話題になっていて驚いているんですが、この問題だらけの会社はさっさと潰した方が、長い目で見ると利益が多いと思います。
株主なのにこんな事を言うのはなんですが、最近つくづくそう思います。

AIGのような手のかかる企業に構っていられるほどの余裕が、双子の赤字を抱えるアメリカにあるのか、甚だ疑問です。
AIGは他金融機関と比べて極端に公的資金の投入額が非常に大きいです。
まるでカネゴンの如き金食い虫で、国の負担は計り知れません。

世界四季報:日本式の謝罪って

二番目に大きいシティ(C)は500億$なのに対し、AIGは1700億$も貰っています。
CDSを持っていたのが幸い(災い)したためか、著しく損を被っています。
シティも色々オプションがくっついている為、500億というのも額面どおりに受け取ることは出来ませんが、それにしてもAIGの突出は気になります。

理系済:シティに大盤振る舞い

色々調べてみるとAIGが全面的に悪いわけではなく、BIS等の自己資本比率規制が原因という話も有りますし、破綻させるとドミノ式に他銀行が潰れかねないのは分かっているのですが、それでも潰した方が良いと思います。

紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに:金融危機2.0(でもこれからVer1.0に戻ると思うけど)

AIGを見捨てる理由は、今世界が半バブル状態であることから、これを何とか沈静化する必要があるからです。
その為には各国、特にアメリカが経常赤字を縮小させ借金を返していく必要があります。
金食い虫に餌を与え続けられるほどの余裕は無いはずです。

現在、各国は巨額の財政出動、つまり国庫の中身をばら撒くことでこの難局を乗り切ろうとしています。
しかし、国庫の中身は教育費とか年金とか色んなものに使うわけですし、無限に金が湧いて来る訳ではありません。

では足りなくなったらどうするのでしょうか?
簡単です、お札を刷りまくればいいのです。
必要なだけ輪転機を動かせば、お札はどんどん出てきます。

しかし、このお札を刷るのも代償が必要で、刷れば刷るほど国債が積み増されていきます。
お札が湧き出しているのではなく、単に借金しているだけなんですね。
言い換えれば、米国の信用を削ってお札に変えているわけです。

「シティに大盤振る舞い」のエントリーを書いた時は米国の借金は7.35兆$程だったのに、09年には10.8兆$にも達しています。
これに加えてFRBやFreddie MacFannie Maeの借金も、実質的に肩代わりしているわけですから、その額は日本の(実質的な)それより大きいかもしれません。

アメリカは、双子の赤字問題が表面化する頃から兎に角借金をし、世界に米ドルをばら撒いてきました。
このため世界は「大金余り時代」に突入することとなりました。

アメリカは自国に投資を呼び込むことで米国債、米ドルの価値、ひいてはアメリカの信用を支えてもらっていました。
シンガポールやハンガリーなどの小国がやっていることを、アメリカがやっているわけです。
この為つい3年ほど前には、世界的なバブルが懸念されていました。

理系済:アメリカの保護主義懸念について

ところがサブプライム問題が表面化するといつの間にか忘れ去られ、それどころか世界総出で「兎に角、金を増やせ!」と大合唱です。

今までは金利を上げて何とか資金繰りを保っていましたが、様々な偶然(必然?)が重なり、アメリカに限らず気にする必要がなくなりました。
金余りに更に金を供給すると言う暴挙を、今でも、むしろ加速度的に行っているわけです。
株価はメッキリ下がっていますし、銀行が萎縮している為、資金供給と信用収縮の帳尻があっていますが、バブルの火種は相変わらず燻っているわけです。

今は、投資資金が安全資産である各国国債に向かっているので資金繰りは担保されていますが、この流れがいつまで続くのかなんて分かりません
流れが逆流しだしたら、金利を上げざるを得なくなり、場合によってはクラウディングアウトしかねない高金利になるかもしれません。
もしデフォルトを起ころうものなら、最悪ジンバブエのようなインフレが起こりかねません

mixi:すげーインフレ

今、最も問題なのは、AIGでも雇用でもなく、将来的にも資金繰りを確保することです。
AIGが潰れれば短期的には大不況になるでしょうが、それでもアメリカが破綻するよりはきっとマシな展開になるでしょう。
ジム・ロジャーズもこの辺りに言及しています。

ジム・ロジャーズ情報ブログ:倒産させるべきはAIGであり、アメリカでない

最近思うのですが、情報化が進んだ為か、すべての展開が速くなっている様な気がします。

「100年に一度の金融危機」といいますが、80年前の1929年にも世界恐慌は有りました。
人間の一生から考えると20年の差は結構大きいと思います。
また、もっとかかるであろうと思った原油の底打ちも、最近の動向から見るとそろそろなようです。

この調子で行くと、私の目の黒いうち、後50年ぐらいで2度目の「100年に一度の金融危機」が債券市場で起こるような気がしてなりません。
"カネゴンAIG"に構っているほどの余裕は無いと思います。

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お知らせ

また旅に出ます。
今回は信州へケチケチ旅行。

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タタの低価格車、ナノが発売

明日、3月23日からタタ・モーターズの低価格自動車、「ナノ」が発売します。
これを前にして、一部メディアが酷評をしています。

インドの自動車大手タタ・モーターズを取り巻く事業環境は、この1年で大きく様変わりした。間もなく発売される同社の超低価格小型車「ナノ」には、大きな負担がのしかかっていると指摘する声がある。
>>発売間近の低価格車「ナノ」、小さな体に重い負担

安いとはいえ景気がよくありませんから、いきなりバンバン売れると言うことはないでしょうが、景気の回復とともに安さが幸いして売れるようになると思います。

また、「インドの衝撃」などを見るとタタグループはインド人にとって誇りであるようで、実質的な国民車の地位を獲得できるかもしれません
記事の下のほうを見ると、インドの車のシェアは1位スズキ、2位現代だそうですから、愛国心を引き出せる可能性が有ります。

本当のところは蓋を開けてみなければ分かりませんが、株主の立場としては経営者に文句を言う気にはならないので、期待を込めて静観したいと思います。

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ブランドにも変化が必要

今日、ドラえもんが30周年記念と言うことでスペシャルをやっていました。
映画の公開前ということもあり、宣伝がてら感動回ベスト30をやっていました。

以前のエントリーで、現在の「新ドラえもん」は、声ではなくストーリーが悪いと述べました。

理経済:ドラえもんの声から見るブランド論

サザエさんだって同じように声優を変えているのに、あまり槍玉に挙げられないのはこの辺の差が大きいと思います。
ランキングの上位に、大山ドラ時代の作品が複数食込んでいるのも特徴的です。

続きを読む "ブランドにも変化が必要"

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ガイトナー財務長官がクビ?

アメリカのガイトナー財務長官が、早くも辞任するのではないかというが流れているそうです。

外国株ひろば:ティム・ガイトナーは首になるのか?

もし本当なら、福田総理並の即効辞任ですが、実際どうなんでしょうかね?
AIGの高額賞与問題が予想外に問題視されていて、「実質オーナーである財務長官がコントロールできないのでは能力不足」、というレッテルが貼られかけていますから、全く信憑性がない噂ではなさそうです

時期的な問題は有りますが、ガイトナーは前財務長官であるポールソンと比べて存在感が薄い気がします。
意外に政策を出していない所に穴があるんでしょうな。

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最優先事項を決めて欲しい

先日、トヨタ自動車が製造派遣のゼロ化を発表しました。
これだけ聞くと、もう派遣切りもなく雇用者は安定的に働けるような気もするのですが、現実はそうではありません

新卒と合わせた09年度の採用数は全体で1800人前後と、08年度に比べて半減する。世界的な新車販売の低迷と業績悪化に対応、採用を絞り込んで固定費増を抑制し収益回復を急ぐ。
>>トヨタ、09年度の採用半減 新卒は1400人

派遣切りに有った人や多くの政治家やらメディアは、派遣社員制度を槍玉に挙げて、「格差拡大だ」と叫んでいますが、派遣社員をゼロにしたところで、正社員の雇用枠が増えるわけではないんですね。
今回は政治家などに対しての意見ではなく、テレビなどで話している所謂派遣社員の方々への意見です。

さて、時代や景気と言うものは、経営者や従業員の思惑と関係なく流れ、変化します。
一寸先は闇であり、消費者は今の時代を不安に思い、貯蓄を増やし消費を減らしています。
経営者だって消費者と同様に未来を不安に思い、自己防衛に走るのは致し方ないことです。

会計学上、正社員の給料は固定費であり、売上の増減に関わらずある程度同額かかります。
退職年金も固定負債であり、会社から見れば正社員を雇うのは、年々支払額が増す借金のようなものです。
一方、パートタイム社員は変動費であり、ある種の調整弁なわけで、いわば現預金です。

今の世の中、借金をして家を建てたり車を買う消費者は減っています。
新車の販売台数の減少を見れば一目瞭然です。
一方で生活防衛のために資金繰りや貯蓄を増やす人は多いようです。
皆さんも実感があるのではないでしょうか?

経済対策閣僚会議:生活防衛のための緊急対策 PDF

企業だって同じです。
不況になれば借金をなるべくしないように努め、一方で押さえられる出費は極力抑えて資金繰りを安定化させようと思います。
景気がよくなれば、多少の借金といつもより多い収入で、新社屋を建てたり色んなものを買うでしょう。
変化や状況に応じた行動を取っていかないと、企業もやっていけないんです

おそらく、トヨタやリコーは宣言通り、景気がよくなってもあまり派遣社員などを入れず、若干の正社員採用数の増加があるだけでしょう。
しかしその一方で、中国やベトナムでの日雇い労働者を今まで以上に雇うことでしょう
日本だと風当たりが強いので、海外で行うと言うわけです。

これは果たして日本の労働者にとって本当に良いことなのでしょうか?
派遣切りで何万人もの雇用の喪失が叫ばれていますが、逆に言えば今まで何万人分もの雇用が派遣と言う雇用体系によって生み出されていたわけです。

企業の正社員の採用枠なんて、前述の通り、精々1000人規模ですから、正規社員という区切りをつけないほうが、結果として全体の雇用数は大きくなることでしょう。
このように、派遣法は弊害も多いですが雇用数が拡大しているという実態が有ります。

これに対して、テレビなどに出てくるユニオン代表者などは散々「賃金を一般社員と同じに、かつ長期に雇用して欲しい」等と言っています。

彼らの立場は憂慮すべきことでは有りますが、しかし言いたいのは、「結局何を一番して欲しいのですか?」と言うことです。
報道の仕方が悪い為かは分かりませんが、どうも時々我侭に聞こえてしまいます。

長期で高賃金な職に皆が就ける事は確かに理想的ですが、とは言え現実はそんなに甘くはありません。
前述の通り、調整弁がないと企業も上手くいきません。
長期でも高賃金でも、はたまた別のものでもいいんですが、最もして欲しいものは何かをはっきりしてもらはないと、何をしていいのかよくわかりません。

例えば長期雇用を望むなら、賃金の上げ下げを容認し、定期昇給なんて止めるべきです。
景気がよければAIGみたいに気前よく1億円くらいボーナスを要求すべきですし、不況なら本職とバイトの掛け持ちくらい我慢すべきです。

また高賃金を望むなら、職に溢れる人を覚悟すべきです。
皆が高賃金になるのは経済成長なくして不可能だと思います。
溢れるのがイヤなら、もっと派遣法や入出国管理を拡大し、労働市場を流動的にすべきです。

政府の対応にも問題が有ると思いますが、ユニオンの方々にもはっきり優先順位を決めてもらいたいと思います。

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iPhoneのOSが改良されそう

iPhoneのOSが改善されるようです。

米アップルは17日、携帯電話「iPhone(アイフォーン)」の基本ソフト(OS)を今夏に改良し無償配布すると発表した。
>>「iPhone」に100の新機能 アップル、今夏にOS改良

以前述べましたが、iPhoneにはコピペが出来ない、メール着信音が変えられないなどの欠点が有ります
しかし、これ等はOSの問題なので、これを改善すれば同じハードでも十分変更できます。

理経済:iphoneを買いました。

予想通り改善してくれるそうで、しかも他の携帯電話と違いハードを買い換える必要がないため、とてもありがたいです。
普通、例えばワンセグなどを付けようと思えば、新たな携帯を買うしかありませんでしたが、iPhoneはそういうことがありません。
これもまたスイッチングコストが低いと言えましょう。

理系済:携帯電話のスイッチングコスト

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はい  いいえ ●たびにっき 4日目

旅行4日目。
今日は帰宅するのみなので、特にどこかに行ったわけではありませんが、帰りに見たものをば。

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はい  いいえ ●たびにっき 3日目

札幌旅行3日目。
相変わらず移り変わりの速い天気に悩まされつつも、おいしいと評判のチーズケーキ屋のために西に向かいます。

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金融工学は工学か?

金融工学と言うと、オプションとかデリバティブとか、工学出身者でもよく分からない話がよく出てきます。
ネットで金融工学と工学、あるいは応用物理学の接点を探してみても、今一しっくりくるものがありませんでした。

「金融工学とは?」で調べても、理系の立場からすると、何とも狐に摘まれたような説明しか出てきません。
逆に文系の金融マンから見ると、複雑な数式もないので有難いのでしょうが

一橋大学経済研究所:「金融工学」とは何か?

なので、今回自分で書いてみることにしました。
大雑把なイメージです。

ただ、お断りしておきますが、私は物理屋であり、金融工学は半分独学ですし、工学は専門的にやったことはありませんので、極細かい部分はご勘弁を。
修正があればご指摘願います。

なお理系学生向けのエントリーなので、理系なら分かるような単語の説明は省きます。
また、純粋な自然物理から出てきているものではないので、エネルギー保存の法則が成り立たなかったりします。

さて、まず投資や金融とは何でしょうか?
工学で例えると以下の回路がそれを表しています。

概念図

電気信号を入力する(お金を賭ける)と、ある装置(金融商品)をとおり、出力から出てきます。
この時の入力/出力の効率が金融で言う所の「リターン」です

また、一般にこの装置は出力が不安定で、ばらつきが有ります。
工業製品を作る時にも、同じ機械で作っているのに微妙な歪みや傷があったり、時には許容範囲を超えた不良品が出るときも有りますが、それと同じです。
そのときに使う、標準偏差を金融用語では「リスク」と言います
以下、増幅率をq(0<q<∞)、故障率A(0<A<1)と書きます。

さて、ここからが本題です。
まず問題となるのはこの装置の中身です。
金融マンは増幅させることが役割ですが、何はともあれ出力>0である必要が有ります。
でないと顧客に怒られます。

上のように単調な直列回路だと不安なので、並列回路を組みます。

並列回路

この時、出力が0より大きくなる確率は1-A^2=0.99です。
入力に1を入れ、各回路に0.5ずつ等配分すれば、出力の期待値は、
1.1×1/2×(1-0.1)×2=0.99
となります。
今回は出力が1より小さくなってしまっため、あまり良い投資ではありません。
増幅率が10/9以上であれば期待値は入力≦出力になります。

これが所謂分散投資とかリスク分散という手法です。
工学の言葉で言えば「並列回路を組む」になります。
こうなってくると金融と言うより寧ろ工学に近いと言えますね。

では直列回路も有るのでしょうか?
また、故障率とか増幅率とかは何で決まるのでしょうか?
配線の電気抵抗とかは関係ないのか?
などなど疑問は色々有りますが、書き疲れたのでまた今度。

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またAIGが給与問題を・・・

また、AIGが給料で揉めています
以前も幹部引止めのために大枚叩いて世間から非難されたのに、ぜんぜん懲りてませんな。

保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は14日、2008年分の賞与支給計画をめぐってオバマ米政権が異議を唱えたことを受け、支払いのシステムを見直す意向を明らかにした。
>>AIGが賞与支払い組み直しへ、米政権の批判受け

支払が迫っているものは兎も角として、ある程度合法的な踏倒しをしないと国民に示しがつかないでしょうに。
訴訟が怖いと言っていますが、AIGの場合、実質的な支配者が御国ですから、多少の裁判はまず負けないでしょう。

ただでさえ現金が少ないのに、変な支払しないでくれorz

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はい  いいえ ●たびにっき 2日目

札幌2日目。
朝から大吹雪で、平均風速は11mの大荒れでした。
降っているものが雨ではなく雪なため、風が吹くと傘が役に立たず、普通に顔に飛んできます。
そのためか、現地の人は傘を差していませんでした。

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はい  いいえ ●たびにっき 1日目

先日、札幌まで一人旅をしてきました。
卒業後で時間が大量に余る、最後のチャンスだった為、親族から借金して行って来ました。
テーマはズバリ「食い歩きの旅」です。

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勉強しない人ほど内定数が多い罠

就職協定の復活について話題が出ていますが、一年前に就職活動を終えた一学生としての意見を述べます。

就職活動の早期化を防ごうと、文部科学省が「就職協定」の復活を検討している。
>>「就職協定」復活へ議論 文科省、「就活」早期化で

さて、早期化といいますが、私達がどのくらいから就活に動き出したかと言うと、3年生の11月頃からです。
早い人だと9月位からです

去年度だと、11月位になると企業がプレエントリー狙いで、企業の方から勝手に大学に来て簡易説明会が行われました。
また、下旬頃から東京駅周辺の大きな施設に、平日に呼び出され、説明を受けます。

それから2月位まで説明会のラッシュで、2月中旬位から面接が始まります。
ゴールドマン等の外資系は2、3月には内定まで出るそうです。
日系大企業だと3月に本面接が始まり、銀行など面接回数の多いものは毎営業日都心に呼び出され面接を受けさせられます。

私の周りでは平均して30社くらい回っており、多い人は100社を超えるそうです。
私はそれほど熱心ではなかった、と言うか授業を放棄してまで行くのは信じられなかったので10社くらいしか回っていません。
御蔭である会社の面接では、「もっと会社を見ないと駄目だよ」と怒られてしまいました

就職活動中、私が不思議で不思議でならなかったのは、「なぜ皆そんなに時間があるんだろう?」と言うことです。

会社の都合上、説明会は平日が殆どで、一部の合同イベントを除いてほぼすべて平日に行われます。
平日は大学生にとっても平日であり、普通に授業やゼミは有りますから説明会に行ったら授業はほぼ確実に出られません

私も幾つかの授業に出れませんでした。
疑問には思いつつも就職活動をやらない訳にはいかないので、いそいそやっていました。
せめて土日にやってくれれば助かるんですが。
やる気の無い人を篩い落とす為にもそっちの方がいいんじゃないですかね。

具体的な例を考えてみましょう。
仮に30社回るとすると、1社2、3回説明会を開催するとすれば、少なくとものべ60回の説明会の受講をすることになります。
午前午後で一日2社回れればいいのですが、企業間での調整がないためなかなか都合よくはいきません。

仮に50日分都心に行くとすると、この分授業は受けられません。
しかも1月頃に集中する為、テスト前の重要な部分がすっぽり抜けてしまいます。
なんで皆、そんな繁忙期に大学をうっちゃって他に行けるんですかね?

そう考えると、大学での学習を放棄しているほど会社の人事課に好かれ、内定が出やすいという事になります。
家で自主学習すればいいのですが、大学の授業は余程の知識や興味が無いと一人では難しいと思いますから、やっぱり勉強していないと思います。

企業から見ると、大学に対する姿勢なんてどうでもいいし、そこでの学習の練度なんて興味無いんですね
だったら高卒や中卒の採用をもっと増やせばいいと思うのですが・・・
大学での勉強を熱心にやりたい人ほど馬鹿を見る現状は、優秀な人材を発掘するという考えに立脚すれば、ちょっと可笑しいと思います。

就職協定が復活したとしても、この辺はなかなか解決はしないと思いますが、少しでも緩和してくれればいいなと思います。

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お知らせ②

本日札幌から帰ってきました。
レビューならびに他記事は後ほど。

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お知らせ

旅に出ます。
探さないでください。
四日後位に戻ります。

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東方というコンテンツのオープンソース化②

前回の続きです。
オープンソースのビジネスモデルについて記述します。

理経済:東方というコンテンツのオープンソース化①

さて、アイデアは人の数だけ存在します
「三人寄れば文殊の知恵」と言うように、一人では思いつかないことも、複数人集まると思いも付かないアイデアが出ることも多いでしょう。

東方は海外でもそこそこ人気があるため、一人二人どころか世界数万人、数十万人があれやこれや考えているわけですから、そのアイデアのポテンシャルは無限大です。

問題はこれをビジネスにした場合です
どうやって最初に開発した人に収益が還元されるようにするかが、ビジネスモデルにする為には肝要です。

似たような事例を見ると、iphone用のアプリ開発が有ります。
開発を一般に開放することにより、独創的なコンテンツが個人から生まれることもシバシバあるようです。
個人レベルでの開発競争も熾烈で、「iphone アプリ 開発」で調べると30万件もヒットします。

Appleの場合は個人開発のアプリで利益が出た場合、収益の30%を会社が取り、残りの70%を開発者に渡すそうです。

正確にはわかりませんが、世界全体のユーザー数は08年には約3億人だそうですから、仮に100人に1人がダウンロードするキラーコンテンツが作れれば、1DL100円として開発者に2億1000万円が入ることになります。

iPod WeBlog:「iPhone」の2009年販売台数は4,500万台に?
China Press:和電国際:3Gユーザー数200万人超、「iPhone」が牽引か

Linuxの場合、詳しくないので又聞きなのですが、保守・運営等のアフターサービスやパッケージ版の販売で収益を上げているそうです。

東方等のコンテンツのオープンソース化の場合も、二次創作品の売上に対して例えば5%などの課金をしてみれば、開発者に資金が流れるでしょう。
著作権を特許寄りにしてみるわけです(詳しい方、指摘があったらお願いします)

あまり高くすると引かれる可能性があるため、低めに設定するのが吉だと思います。
人間は時として予想外の行動を取る為、仮にこのようなコンテンツに課金を行った場合どのような結果となるのかは、今ひとつ不透明です。

現段階で私の頭に浮かぶのはこのモデルしかありません。
二次創作作品を宣伝と捉え、元のシューティングゲームの売上を収益とすると言う方法も有りますが、これは収益率としては低いと思います。
大企業などで別の収益構造があれば宣伝でもいいのですが、この場合はそういうことがないのであまり現実的ではないと思います。

日本は流行り廃りの激しい国ですから、この波がいつまで持ち続けるのかはわかりません。
しかし、この消費者のアイデアを利用して、そのコンテンツの発展させられるシステムは非常に興味深いです。

東方Projectはこのシステムの将来性を占う上で、重要な試金石に成り得ると思います。
今後の発展に期待します。

なお、単純なシューティングの場合もっと難しいゲームはいっぱい有ります。
実際コアなシューターの中には、東方の発展を苦々しく感じる人も少なくないようです。

このオープンソース化を使えばドラえもんやブログも面白く出来るかもしれませんね。

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ノンバンクと囚人のジレンマ

短いエントリーです。
この前話した囚人のジレンマの具体例が都合よく有りましたので、それを書きます。

今日のWBSでSFCG(商工ローン)の破綻についてやっていました。
商工ローンとは企業用のサラ金で、高い金利を取るものの、審査が緩くすぐ現金を貸し付けてくれます。
貸付はしますが、銀行のように預金を集めない為、サラ金共々ノンバンクと言われます。
このSFCGが破綻したことで、中小企業の資金繰りが怪しくなっていると言うニュースでした。

さて、商工ローンはサラ金同様に年30%近い、高い金利で貸し付けるため、グレーゾーン金利の撤廃で過払い金の返還を求められるようになりました
返還されることが分かると、これまたサラ金同様に多くの中小企業が群がり、今度はSFCGの資金繰りを圧迫しました。

遂には倒産してしまったのですが、これは中小企業にとってはボディーブローのようにじわじわ効いて来るでしょう。
メガバンクは金なんて貸してくれませんから、商工ローンが支えていた短期の資金繰りを、誰も支えてくれる人がいなくなりました。
これにより中小零細企業の倒産はじわじわ増えると思います。

ちょうどこれが囚人のジレンマになっているわけです。

Photo_2

仮にある企業AとBがSFCGに各々100万円(利得は-100万円)の過払い金があるとすると、仮にどちらか一方だけ請求した場合はSFCGも耐えられるので、お金が戻ってきます。
つまり損が無くなり、利得が-100万円→0円になります。

こう考えると、請求したほうが良い訳ですから、AもBも請求します。
しかしこうなるとSFCGも耐えられず、倒産してしまいます。
こうなると今度はAもBもドミノ倒し式に連鎖倒産してしまいます。

この例は2社ですが、これが数百社、数千社となるとその額は膨大です。
結局、全社が過払い金を諦めることが自身を守る唯一の術になるわけです。
倒産するよりは過払い金を諦める方がいいでしょう。

欲を出して「協調」せずに「裏切り」をしたため、皆で仲良く倒産する羽目になりましたとさ。
めでたしめでたし。

・・・この前某テレビ番組で、「小学校に『金儲け』の授業を作るべき!」と言う話が有りましたが、金儲けは兎も角、もっと経済学を学ばせた方がいいんじゃないですかね?
政治家も社長も消費者もです。

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東方というコンテンツのオープンソース化①

今日は9日ですが、昨日8日は「博麗神社例大祭」がビッグサイトで行われました。
これは「東方Project」という同人シューティングゲームを元とする、二次創作作品、所謂同人誌の即売会です。

東方自体は元々シューティングゲームなのですが、その音楽をアレンジした曲や歌、格闘ゲーム、ギャグ漫画等様々な分野に侵食しています。
ニコニコ動画を見ても、この系列の動画が大量に上がっています。
削除されることが滅多にないため、淘汰に強く、時間が経つほど比率が上がるわけです。

東方が他のアニメやゲームなどの動画と決定的に違う点は、著作権の有り方でしょう。
著作者であるZUN氏が一定のガイドラインを引きつつも、実質大半の権利を開放しており、いわばオープンソースと化している点です。

この為、改変アレンジは自由自在で、本来のシューティングゲームに留まらず、他の分野にまで侵食が出来たのだと思います。
オープンソースの定義は兎も角、ビジネス的にはLinuxやTRONと同じような現象が起きていると言えるでしょう。

今回は、このようなコンテンツをオープンソース化した場合のビジネスモデルについて考えたいと思います。

さて、東方の魅力とは何なのかを考えると、やはり独創性に有ると思います。
と言うのも東方の二次創作品は、二次では有りながらも原作と一緒くたに扱われており、二次から東方を知ったと言う人も多く存在します。

ヒトナミの下:東方の入り口

このため、常に色々な人から手が入り、結果として独創的な作品となっているように思われます。
普通同人誌と言うと一般と18禁の比率が2:8位なのですが、東方の場合6:4くらいで、如何にストーリー制作に皆が傾倒しているかが分かります。

常に新しい娯楽が、いたる所から供給される為盛り上がりやすいのでしょう。

長くなったので続く・・・
理経済:東方というコンテンツのオープンソース化②

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鉄鋼メーカーも巨大化

鉄鉱石のメーカーが寡占化しているのは有名ですが、世界では鉄鋼メーカーも巨大化して対応しているようです。

鉄鋼分野では、経営統合で年産5000万トン以上の製鉄会社を数社誕生させる方針。世界1位アルセロール・ミタルが相次ぐ合併で年間生産量を1億トン強まで増やしたことをにらみ、中国も合従連衡で追撃する戦略だ。
>>中国、主要産業で大型合併 鉄鋼世界一視野、自動車トップ10狙う

日本のメーカーは若干馴れ合い気味なため、アルセロール・ミタルが誕生した時も非難や防衛はしても、打って出ることは有りませんでした。

鉄鋼業界も不況ですから、他国の企業は兎に角凭れあって何とか冬を過ごそうとしています。
一方、日本のメーカーは幸か不幸か現金があったので、再編も何も無いようです。

囚人のジレンマで利益を上げたいならば、簡単なのは寡占、独占、カルテルです。
敵がいなくなれば争う必要がなくなりますから、消費者を有る程度無視して値段を上げられます。

冬が過ぎた後は日本メーカーにとって相当大変な状況になるでしょう。

理経済:資源の行方と日本

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レオ・シラード

今日、NHKの「出社が楽しい経済学」で「囚人のジレンマ」についてやっていました。
囚人のジレンマとは、「協調」か「裏切り」かの選択になった場合、どちらを選択すればいいのかを考えたものです。

Wikipedia:囚人のジレンマ

細かい説明は私の説明よりも、ウィキや検索をしたほうが懇切丁寧な説明が見られます。
今回お話したいのは、科学者レオ・シラードの話。
私の尊敬する科学者の一人です。

皆さんレオ・シラードという大科学者をご存知でしょうか?
あのアインシュタインとも仲良しで、原爆の作成を促した張本人です。
更に戦後は原子炉の開発も行い、特許も取ったそうです。
相当金持ちだったのでしょうね。

この人は、アインシュタインと仲がいい事からも分かるとおり、科学者としてもかなり有能だったのですが、それ以上にすごいのは政治論やゲーム論に通じた、高度な政治能力と先見性です。

原爆を作る為に必要なのは優れた科学者もさることながら、何より金です。
経営に必要なのは「ヒト・モノ・カネ」であり、このような大事業でも同じです。

シラードは資金の捻出のために、ただ上に研究費をねだるのではなく、ロビー活動などで政治家を絡めとり、かつアインシュタインの知名度を利用して大統領にアクセスし、巨額の資金を捻出させました。
現代の研究費などは文科省に常に御伺いせねばならず、優れた研究の芽であっても実物が出来ないと費用が出ないらしく、現代の大科学者であるはずの西澤潤一氏でさえ、かなり大変で、「ぶっちゃけ出してもらえない」とぼやいていました。

お国柄の違いや時代背景の違いが有るとはいえ、開発費として20億ドル(当時のレートで約2兆円)もの大金を引き出したのはかなりのものです。
今の日本の科学者で、これほどの額を手にできる人は多分いません。

さて、これだけだとただのマッドサイエンティストなのですが、彼の真の実力はこの後に有ります。

彼は原爆の作成後、その使用を政治的な未来予測から使用を拒否しました。
また、使用後はこれまた政治的な先見性から、原爆開発については容認し、如何に使わせないかを考えるべきとしていたそうです。
湯川秀樹など、一般の科学者とは随分対立したようですが、彼は力を持った以上捨てられないのが人間の性だと言う事が分かっていたんですね。

彼の著書である「イルカ放送局」を見ると、お互いの国の都市にお互い合意の下原爆を埋め込み、「繰り返し型の囚人のジレンマ」に持ち込むことを提案しています。

テレビでもやっていた「しっぺ返し戦略(tit for tat)」が開発され、「繰り返し型の囚人のジレンマ」が体系化されたのが1980年との事ですから、彼は17年前に気付いて、更に現実問題にまで応用していたんですね。

囚人のジレンマを初め、ゲーム論はかなり若い学問です。
その学問を専門でもないのに熟知していたシラードはかなりの凄腕だったんですね。

私も科学を学んでいるのですが、そこでよく思うのは政治的な先見性がちょっと薄いと思います。
開発するのも使うのもお金を出すのも人間ですから、よく人間を理解して研究を行わないと折角の功績があらぬ方向に進んでしまうと思います。

その研究が社会に対してどのような影響が与えるか、仮に不本意な使われ方をした場合、どのようすれば現実的に押さえられるかを、もう少し考えてもいいと思います。

イルカ放送 (1963年) (みすず・ぶっくす)
レオ・シラード
みすず書房
1963

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

ちなみに、書籍「シラードの証言」は訳者が悪いのか、シラードの文才が無いのか、あまり面白くないです。

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ドラえもんの声から見るブランド論

今日久々にドラえもんを見ました。
ドラえもんの声を水田わさびさんが担当している、所謂「新ドラ」です。

大山のぶ代さんの声で慣れた私としては、やはり違和感が有りますし、のぶ代ボイスを聞くとどうしてもドラえもんが言っているように聞こえてしまいます。
今回はドラえもんの声優の世代交代を例にした、「ブランド」の話です。

ネットで調べると、私同様、水田さんの声に違和感を感じる人も多いらしく、随分と非難の声が上がっています。
彼らは何年もの間大山さんの声に慣れ親しんだわけですから、ギャップを気持ちで穴埋めできないのは仕方のないことなのかもしれません。

これは大山のぶ代の声=ドラえもんの声という強いブランド力が形成されてしまった為、ブランドの大きな変更に戸惑いが有るからと考えられます。

しかし、「声」と言うものは不思議なもので、初めはあっていないと思っていても、聞き続けていると慣れてしまい、それが自然になってしまいます。

そもそもキャラクターは実物が現実にいるわけではないので、これが本物の声と言うものはありません。
あくまで主観的なものです。
実際、Wikipediaを見ると、ドラえもんの声優自体は結構何回も変わっています。

以前、「ワンピースのルフィ」や「忍たまのきり丸」でお馴染みの田中真弓さんの話を聞いたことが有るのですが、曰く

「ルフィを初めてやった時、小学校の息子のクラスの3割くらいにあってないと言われた」

だそうです。
今では彼女以外考えられないくらい板に付いていますが、初めはやはり皆イメージとのギャップが多かれ少なかれあったようです。

今の新ドラの声優陣が非難される理由は、声よりもシナリオに問題が有ると思います。
今のシナリオは過去の焼き回しや、漫画の有名なシナリオをほぼそのままアニメ化しているだけです。

依然見たことが有る人は態々見たいとは思わないでしょうし、違和感が有るのならば尚更見ないでしょう。
聞き続ければ違和感は減少するでしょうが、まず継続の段階で躓くでしょう。

ブランドはとても強い力を持ち、リピーターやロイヤルカスタマー(リピート+他者に宣伝)を生みます。
私もラーメンの天下一品に足繁く通いますし、皆さんも幾つかそういうものが有るのではないでしょうか?

しかし、ブランドを劇的に変えると、今度はこのリピーターが文句を言い出したり、買ってくれなくなったりしますから、一気に変えるのは難しいです。
一方、ブランドが有るからといって常に同じものを使い続けると、客も飽きてしまい、自動車のGMのようになります。

ドラえもんの場合、旧声優陣は随分長くやってきており、平均年齢は70歳を越えていますから、新声優への交代は止むを得ないのでしょう。
しかし、ブランド変更に際しては、それを補う為のアフターケアをしっかりしておかないと、折角のリピーターが逃げてしまいます。

何を持ってアフターケアとするかはなかなか難しいですが、一端投入した後はつぶさに顧客を観察し、その反応にあわせた対応が肝要だと思います。

ブランドの構築と共に、このような「ブランドの継続」をよくよく考えないといけないようです。

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2月の運用成績

2月のリターンをまとめました。

2月のリターン為替調整なし

為替調整なし

2月のリターン為替調整有り

為替調整有り

orz
私のポートフォリオは新興国株が多いので、向かい風に弱いな・・・
AIGの下げもきつかったです。
幸か不幸か楽天から資金を移す過程で一時売却したので、幾分損を防げませたが、それでもきつい・・・

ポートフォリオは弄っていないので、様子見ですな。
幸い新興国のGDPは相変わらずプラスですし。

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機械と人間

長く勤めたスーパーのアルバイトをついに辞めることとなりました。
4月からは社会人なので、いい加減アルバイトも卒業と言うわけです。

私が辞める数ヶ月前から、ついに全自動のレジを導入しました。
これにより店員はお金を自分で数える必要がなくなりました。
今日はこのことから感じた、作業の機械化の善し悪しについてです。

さて、レジが自動化すると色々便利なことが有ります。
一番大きいのはレジロスがなくなることです。

レジロスとは、金銭授受におけるヒューマンエラーです。
1万円受け取ったのに5千円と間違えて勘定する兵もいますし、お釣のお札を1枚間違える人もいます。
皆さんもお釣を貰う時はよく確認してくださいね。
自分の為にも店員の為にも。
これは売価違いと並んでクレームの原因になりやすい為、店側も頭が痛い問題でした。

これを解決する為に導入されたのが、自動レジです。
店員が商品を登録し、お金を入れると勝手に計算しつり銭を出す優れものです。

お客さんは珍しがって面白がってくれるのでいいのですが、これが結構曲者です。
折れたお札は受け付けない為、ちょっとのしわも伸ばさねばなりませんし、油を吸って重くなったお札や曲がった硬貨は受け付けません。
更に硬貨の計算は1枚ごとなので、50枚×3個+5枚等のような計算が出来ません。

特に問題なのはメンテナンスに異様に時間がかかることです。
ここで言うメンテナンスとは、システム上のトラブルに対してではなく、つり銭の準備や売上の点検などです。

機械ですから初期設定が有ります。
レジをオープンする時に、初期設定と一致しないとエラーが出ます。
この初期状態にする為には、札も硬貨も一枚一枚カウントして調整する為、時間がかかります。

アルバイトは時間給なため、時間がかかればかかるほど、店の営業利益を押し下げます。
売上に換算するとかなりの額になります。
多分レジロス以上です。

また、人間と違って成長しません。
人間には「なれ」があり、作業を繰り返すごとに上手くなっていきます。
統計的にも学習曲線(Learning curve)と言うものが有り、広く知られています。

Learning curve

初心者も扱える一方、メンテナンスに時間がかかる事はいつまで経っても変わりません(勿論人間側の作業は早くなります)
時々、「5年使えば元が取れます」と言うような機械のCMが有りますが、これはメンテナンスにかかる費用を考慮していないでしょうから、鵜呑みには出来ません

日本は世界に冠たる機械化大国、ロボット大国です

アマチュアサイエンティスト:特許でも日本はロボット大国

しかし、その効率性や利益率は、あまり議論されていることを聞いたことがありません。
また財務諸表を見る限り、そんなに効果が上がっているようには思えません。

雇用云々、技術云々も大事なんですが、人間がやったほうがコストカットになる場合も有ります。
機械化も一長一短というわけです。

人間と機械の比率の最適解を求めることが、お互いにとって一番幸せなようです。

そういえば、機械系の映画でべクシルと言う映画が有りましたね。
私は結構好きな作品です。

「ベクシル-2077日本鎖国-」通常版 [DVD]
エイベックス・エンタテインメント
2008-01-25
平均評価点2.5

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

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今後の方針について③

前回からの続きで、最終回です。

理経済:今後のブログ方針について②
理系済:今後のブログ方針について①

さて、5つの力の残り3つですが、まずは「代替品の脅威」です。
具体例としてはフィルムカメラとデジカメの関係が有ります。

ブログの場合は、読者視聴者の時間という限り有る資源を取り合う市場です。

人間の時間を取るものは殆どすべてが競合相手となるため、食事、睡眠から始まり、テレビ、小説、ニコニコ動画・・・数えだしたらきりがありません。
よく「寝食を忘れて・・・」といいますが、まさに時間の取り合いを表した言葉なんですね。

ブログを強化する為には、他の事柄よりも魅力的にするしかありませんから、強化というより特化せねばならないようです。
特殊な情報源はありませんから、知りそうで知らない情報をもっと提供できたらなと思います。

売り手と買い手の交渉力はあまり大きくないので、暫くは考えなくて良さそうです。

と言うわけで、今後はもうちょっと私の経験や見たものをもうちょっと混ぜて行きたいと思います。

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いい加減鳩山大臣が鬱陶しい

かんぽの宿で揉めている鳩山邦夫大臣が、まだまだ粘って郵政を非難しています。
渡辺さんと違って信念が感じられないのは私だけでしょうか?

旧郵政公社時代の、不動産売却も非難しているようですが、今更することですかね?
彼の祖父は首相を務めたことが有りますし、彼自身1976年から議員をやっているわけです。
もっと早くから話題にすべきではないでしょうか?
そもそも保険会社が宿を作ることに疑問はなかったのでしょうか?

それに、かんぽの宿は日々赤字を垂れ流しているわけですから、さっさとメスを入れないと国民負担がどんどん増えるわけで、手遅れになりかねません。

そんなに儲かるなら国が今の値段+αで買い上げればいいんじゃないでしょうか?
国と分ける為の民営化なんですし。

更に、日本は経済もさることながら、本来問題視すべきことを棚上げ、保留をしており、こっちについてまず突っ込むべきだと思います。

理系済:日本の危機意識について(安全保障編)
理系済:農地争奪戦と水資源

選挙対策にしか見えませんな。

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訴えたい人用まとめ

AIGの30日平均株価が1$を下回りました
2月27日の段階で0.99$となり、おそらくNYSE内部でも手続きに入ったと思います。
最終売買日まで、後1ヵ月というところでしょうか。
今夜の決算を見てから動く腹積もりなのかもしれません。

上場基準の緩和と言う可能性も有りますが、株式統合などAIG自身で何とかできる問題なので、多分やらないでしょう。
というか、ハイエナ除けのために政府もやる気が無いのでしょう。

仮に上場廃止になった場合、楽天証券では権利が消滅する為、長期保有は出来ません。
最終売買日までに反対売買するか失効だそうです。

理経済:これは困った
理経済:米証券会社Firstradeから返答のメールが来ました。

私はこれを聞いて資産を移している為問題ないのですが、多分知らずに持っている人も結構いるのではないでしょうか?
検索すると結構買いたいという人の話題が出てきます。

さて、仮に失効したり反対売買を強要された場合、大損が出るわけなのです。
しかし、もし3年後くらい再上場した場合、今より株価は跳ね上がるでしょうから、それ次第では揉め事になりかねません。

再上場時には1株1$以上ですから、今の倍になるわけです。
3年で2倍ならかなりのリターンですね。
10$だったら20倍ですから、確実に揉めますな。

いずれそういうことが起こったときのために、一応突付くネタをまとめておきます。
証券会社側も想定外の事だったのでしょうから忍びないのですが、このブログに気付いたら穴埋めしておく方が無難だと思います。

楽天証券:外国証券取引口座約款 PDF

この約款の第2章第6条2項に、外国株が上場廃止した場合の取り決めが書かれています。

前項の規定にかかわらず、上場廃止となる寄託証券等について、有価証券としての価値が失われたことを決済会社が確認した場合には、あらかじめ決済会社が定める日までにお客様から返還の請求があり、かつ、当該返還請求に応じられる場合を除き、決済会社が定めるところにより当該寄託証券等に係る券面が廃棄されることにつき、お客様は同意するものとします。

上場廃止で有価証券としての価値がなくなるのかは疑問ですが、どうもそう判断されるようです。
AIGの場合は証券会社側が「返還請求に応じられ」ないようなので、券面は廃棄(つまり失効)するようです。

問題はこの文章の文字が10.5ポイントで書かれている点です。
金融商品取引法になってから、一般文は8ポイント以上、リスク情報は12ポイント以上で書かないといけませんから、この取り決めが重要事項であるとするならば、これは法律違反ということになります。

金融庁:金融商品取引法制に関する政令案・内閣府令案等の公表について

重要か否かは裁判所の判断なので何ともいえませんが、突付く材料にはなると思います。

私は先日部外者になってしまった為、揉めることはありませんが、将来そうなった時用に残しておきます。

追記:
上場廃止基準は6月末まで緩和されているそうです。

シティ株とAIG株が低迷、上場廃止の可能性も

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「円安」の評価

最近ドル円が円安に傾いているにも関わらず、株価が冴えません。
以前から述べている通り、「円安で株価が上がる」はアノマリーと言ってきましたが、これが剥げ落ちてきた感じです。

理系済:円高と円安③

と言うわけで、計算してみました。
ドル円(USD to JPY)と日経平均株価の、終値の相関係数Rを1999年1月~2009年2月(月足、株価下落)の期間で求めました。

なお、データはYahoo!ファイナンスからです。
円安ドル高で株価が上がった場合、相関係数が1に近づきます。

式とグラフはこんな感じです。
xに日経平均、yに比較対照を入れました。
上にバーがあるものは平均値を指します。

相関係数

USD to JPY (USDJPY=X)

結果は-0.0058でした。
ちなみに同期間でのダウ平均との相関係数は0.71、ダウとドル円の相関係数は-0.015でした。
円安よりダウからの影響の方が遥かに大きいわけです。
更に円高になると若干ながら株価が上がっているとも言えます。

また、アノマリーかどうかを調べる為に、1ヶ月分での相関係数も調べてみました。
最近1ヶ月の09/01/27~09/02/27までと、円安=株高論全盛期の06/10/3~06/10/30の二通りの日経、ダウ、ドル円の相関を見ました。
結果は以下の通りです。

  1. 09/01/27~09/02/27
    ドル円vs日経 , ダウ → -0.80 , -0.85
    日経 vs ダウ → 0.89
  2. 06/10/03~06/10/30
    ドル円vs日経 , ダウ → 0.39 , 0.11
    日経 vs ダウ → -0.51

期間の区切り方で変わってしまうので一概には言い難いですが、時期によって株価に影響を与えるものは、どんどん変化していると言えます。

最近では円安でも株価は冴えません。
如何せんデータが少ないので分析できませんが、株価に対する為替相場の評価が変化してきているように思えます。

相関係数を見ると、1の区間では、円安に傾くと株価が下がることになります。
2では円安で株価が上がることになりますが、ダウはドル高でも上がっています

要するに、少なくとも、株価に為替はあまり関係ないんですね。
あくまでその場の気分で変わっているのです。

問題は、アノマリーが剥げ落ちた後に残るのは実質的な問題と言うことです。
円安とは円需要が弱まっていると言うことですから、資本が逃げている可能性が有ります。
私も含め、海外に投資すると言うことは円需要が下がっていると言うことです。

日本は対外債権も多い国ですが、借金も多い国です。
円を外資も買わない、日本人も買わないとなれば、没落は免れません。
この円安が単に「輸出企業が儲かるから歓迎」と言うような考えは危険だと思います。

数式の挿入が面倒でかなわん・・・

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