EUの危機
ユーロが暴落し、かつ金融政策が米英と比べてもたついているEUですが、いよいよ内部からも不服の声が聞こえてきました。
欧州連合(EU)議長国チェコのクラウス大統領が19日の欧州議会で、EUはかつて共産圏だった中・東欧をコントロールしていたソ連に似ていると発言。EUの経済体制は「市場を抑え付ける、中央集権で管理型のシステムだ」と非難した。
>>EUはソ連と同じ「管理経済」 チェコ大統領が非難
理系済:ECBこそ懺悔すべき
ロイター:ユーロ圏分裂のうわさばかげている、強いドルめぐる米財務長官の発言支持=ECB総裁
その一方で、通貨の安定を願って、ユーロ圏に加入したいと言う小国も増えているようです。
立場もイロイロというわけです。
クローズアップ現代:ユーロ 試練の時
理系済:ハンガリーの金利
民主主義の欠点である機動性の低さがもろに出ており、おそらく金融危機の発端である米国よりも酷い事になりそうです。
大きい枠で政治や通貨を維持する為には、どうしても独裁的なやり方が必要になるわけですが、一方で取り残される人々には不満が募り、それが批判の対象になるわけですね。
日本の雇用問題も似たような所が有ります。
今後のEUの通貨制度も、複数の通貨が混在するような地域別通貨を導入した方が上手く回るような気がします。
なお、日本は人のことを言えるほど裕福ではありません。
金融危機の影響が少ないなんて大嘘です。
この辺を忘れてはいけません。
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