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円高と円安②

昨日、円安と円高、どちらが影響があるのか?と言うことをエントリーいたしました。

理系済:円高と円安①

1980年ごろの円高の時は、騒がれながらも影響は意外に限定的でした。
さて、時は流れ21世紀、グローバル化が進み、いろんな国の企業が色んな国に進出し、その企業が現地で生産を行うようになりました。
例えば、トヨタ自動車はアメリカは言うに及ばず、ベトナムやタイでも車を作っています。

海外での生産の場合、多くは現地の労働力に頼ります。
現地人を雇う場合、円高であるほうが有利ですから、企業は円高になった方が人件費を抑えられます。

一方で、出来た製品は人口縮小の続く日本より、米国や中国などで売るわけです。
ご存知の通り、日本は輸出超過の国ですから、円安の方が円ベースでの利益は増えます。
円安の方が有利なわけです。

そうすると、ここでもやはり円高と円安のメリットは相殺しあい、影響力は巷で騒がれているほど大きいものではなくなります。

勿論、海外生産している企業ばかりではありませんが、経済は根っこで繋がっているので、一箇所に損得が出るといろいろな所に影響が出ます。
エネルギー効率同様、仲介する人が多いほど影響の大きさは劣化しますが、円高であれ円安であれ、実はそこまで直接的に大きな影響は与えていないと思います。

重要なのは円高円安で増益した、しないよりも「円高になった時はこの方向への投資を増やそう、円安になったらあっちだ」と言うような、環境の変化に対する戦略を考えること、考えていることだと思います。

日本企業はどうもこの辺が理解できているのか怪しいです。
輸出企業が「円安だから減益」と簡単に口にしますが、ならばドル建ての決算を出せばいいだけです。

どうせ大企業は、ニューヨークにも決算書を出すのです。
それも添えて提出し、「利益が減ったのはあくまで為替の為です(#`皿´)」と言い張れば、誰からも文句は言われないでしょう。
何より自分の首の為にも大切だと思います。

しかしよく見ると、どの通貨換算でも減益だったりすることが間々あるのですから、根本的な原因は企業の効率などにあるはずです。

前述の通り、貨の影響は意外に限定的です。
しかし、言い訳として罷り通ってしまう経営環境や市場環境が、企業を甘やかしているように思えてなりません。

もうちょっとだけ続きます・・・

理系済:円高と円安③

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