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格付けが甘くなる理由

昨日のエントリーで格付け機関各社について書きましたので、ついでに格付け機関の審査がきついと有り難い理由について書きます。

各社の格付けを比べてみれば分かりますが、あるA社に対して、各々違う評価、レートを示しています。
格付け機関は与えられた資料を元に、自分達の基準に基づいて評価を下します。
つまり、主観的になるわけです。

この「主観的」な部分がきわめて重要で、言い換えれば「言い訳が出来る」と言うことになります。
「言い訳が出来る」と言うことは、「自分達に都合のいい評価が出来る」ということにもなります。

格付け機関の収入源は、主に評価を申し込んだ企業の手数料です。

米国における格付機関をめぐる論議について PDF

「評価対象=お客様」なのです。
格付け機関の利益とは投資家の利益ではありません。

必然、お客様に対してきつい事は言えません。
辛口評価は自分達の収入を減らす可能性が高いからです。

よって、企業に対して甘い評価を出しやすくなります。
仮にそれが後で問題になっても言い訳できるので、多少甘い評価をしても問題ありません。
ブランド力の無い、新参者や小さい機関ほど、企業側の圧力に負けて甘い評価を出すようになります。
下手をすると癒着になりかねないわけです。

だからこそ、あえて厳しい評価を出してくれる格付け機関は信頼できるわけです。

なお、似たような構造は証券会社などにも見られます。
ですから彼らの企業に対する見通しは楽観的になりがちになります。

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